mimi-fuku通信

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NHK-BS2:『東京落語会600回記念』スペシャル番組の情報。

2009-10-11 20:19:00 | 映画・芝居・落語


 『東京落語会600回スペシャル』

 放送局 :NHK-BS2
 放送日 :2009年10月12日(月)
 放送時間 :午後4時~午後7時(180分番組)



 <mimifukuから、一言。>

 以前に文字にしましたが密かなマイ・ブームが落語。
 小学館から発売されている『サライ』のCD付きマガジンをせっせと集めています。
 CDなら、
 車の中でも聞けますしPCに取り込めば携帯音楽プレーヤーでも聞けます。
 ~運転注意のため聞きなれた噺(はなし)をチョイスしてください。
 携帯プレーヤーは散歩の時や電車の中では退屈しのぎに重宝します。
 
 落語と言っても様々な形態があって好き嫌いが分かれます。
 古典×新作、話術×表情・動作、人情(物語)×滑稽(笑い話)等。

 また古典落語の場合は、
 話の道筋(ストーリー)を記憶しなければならないことや、
 現在では使われない用語や道具の名前も多く、
 歴史観に乏しければ理解し難いとの言葉も耳にします。

 さらに1人の演じ手が複数の役柄を同時に演じ分けるために、
 わざとらしい声色や仕草が堪らなく嫌だと言う方もいるでしょう。
 ~逆にわざとらしい仕草や表情が高く評価される人気演者もいます。

 話し変わって昨晩は、
 『華麗なるメトロポリタン・オペラ』の放送についてブログ内で紹介をしました。
 総合芸術と言われるオペラですが実は落語とも似ている部分があります。

 一つの演目を演者が違った解釈で発表する場としての古典落語。
 大筋のストーリーに忠実であれば20分でも40分でも自在に話を組み立てます。
 音声や映像に記録された落語史上の最高傑作との評判の高い、
 古今亭志ん生さんの『火炎太鼓』。
 志ん生さんの十八番だけあって人気も高く、
 同じ演者、同じ演目で数種類の記録(映像、音声)が残されています。
 短い高座で20分弱~長い高座で33分位のものまで3種を聞いたのですが、
 マクラ(枕)からオチ(落ち)まで一揆加算に突っ走る志ん生さんの特徴が、
 高座の場の空気や演者の場の読みと相まって微妙に違うことに驚きを覚えます。
 ~残された落語資料(音声・映像)は高座でのライブが主になっています。

 オペラも同じで演じ手(歌手)の調子や本気が鑑賞者(観衆)に伝わり、
 鑑賞者の高揚感の空気が演じ手に伝わった時に相乗効果が表れます。
 近年のオペラの場合では<読み替え演出>の出現により、
 それまでの堅苦しさから開放された新しい試みが顕著です。
 ~ただし拒否感を覚えるような陳腐な演出も多数出現しています。
 特に鑑賞方法が音声から映像時代に移った事で、
 オペラとミュージカルの境目も少しずつ取り除かれているように感じます。

 オペラの場合の古典的な解釈と読み替え演出が生み出した可能性。
 また20世紀に入っての無調配列や民族色を前面に出した新作オペラ。
 
 落語も同時に古典落語の現代解釈や新作(創作)落語は、
 言葉遊びとして規律する落語の範疇と漫才の範疇を、
 曖昧にしているようにも感じます。
 ~創造された台本に基づく作り話としての落語と、
   経験を面白おかしく着色したアドリブ性の高い漫才。
 つまり庶民が求める新しさへの待望が古典の改定や、
 笑いの範疇を融合する創作落語を導くのだろうと考えられます。
 ~すべての流行やトレンドはこうした社会動向がベースになっています。

 古典落語の楽しさを伝える過去のライブラリーを聞くと、
 明治という時代の言葉使いや江戸の風俗の粋が偲ばれ、
 人と人との深い繫がり(特に家族や親族の絆=家、家系)や、
 今の時代よりも窮屈だったはずの庶民の逞しさが絵として脳裏に浮かびます。
 さらに落語の中に見出す善悪の所在(居所)は日本人が根底に持つ、
 道徳観や倫理観を学び取ることができます。

 
 今回の放送される『東京落語会600回スペシャル』は、
 すでに一部が9月20日に教育テレビで紹介されています。

 個人的には
 三遊亭圓歌さんの『中沢家の人々』での毒舌。
 桂歌丸さんの『小言幸兵衛』での巧みな話芸。
 の2作品が印象に残りました。

 落語家達が放つ言葉の広がりと言葉の遊びは、
 時には心温まるものや時には悪態をついたもの。

 どこまでが嘘でどこからが誠か?
 筋道の中で誰が敵で誰か味方か?

 様々な言葉の放射を自分の心情に照らし合し、
 想像しながら現代の名人達の芸をご堪能ください。

 <ブログ内:関連記事>

 *『新宿・末廣亭(すえひろてい)』:寄席の鑑賞と落語の考察。
  http://blog.goo.ne.jp/mimifuku_act08/d/20100811

 *“横澤彪氏の笑い”&“立川談志さんの落語”を語る。
 http://blog.goo.ne.jp/mimifuku_act08/d/20110128


 ~下記、NHKホームページより記事転載。

 昭和34年(1959年)に始まった、
 NHK主催の落語会「東京落語会」。
 今年(2009年)6月19日の公演をもって、
 600回・50周年という節目を迎えた。
 
 これまで東京落語会では、
 志ん生、小さん、文楽、正蔵、志ん朝など至芸を誇る、
 “名人”たちがその舞台を踏んできた。
 今回の第600回公演では現代の名人6人が勢揃いし、
 記念のステージを極上の話芸で盛り上げた。
 
 番組では記念口上や楽屋・舞台袖のロケ映像を交え、
 さらに東京落語会600回の歴史を振り返りながら、
 まるごと6本の落語を一挙放送。
 落語の魅力を再認識してもらうまたとない番組。

 【 出演:演目】

 三遊亭小遊三:落語『浮世床』
 桂米丸     :落語『旅行鞄』
 三遊亭圓歌  :落語『中沢家の人々』
 柳家小三治  :落語『馬の田楽』
 桂歌丸     :落語『小言幸兵衛』
 鈴々舎馬風  :落語『猫の災難』
 ほか


 ~以下毎日新聞:6月16日東京夕刊/記事転載。
 
 *C
rossroads:東京落語会
  ~TV通じ笑いを発信600回~
 
 ◇名人競演、新作も積極的に取り入れ。
 
 大ホールで当代の名人上手が競演する「東京落語会」。
 NHK、落語協会、落語芸術協会など主催する東京落語会が、
 6月19日の公演で通算600回を迎える。
 1959年7月にスタートしてから50年。
 寄席とは違った味わいの“ホール落語の老舗”として、
 テレビを通して落語を日本中に発信してきた。

 東京落語会はNHKの肝いりで企画された。
 当時、落語人気は低迷し落語家の活躍の場が少なかった。
 NHKがこうした会を開くことで、
 落語界を活性化させようという意図があった。

 草創期には久保田万太郎、徳川夢声、安藤鶴夫らが企画委員となり、
 プログラムの表紙イラストは清水崑が担当した(現在は林家木久扇)。
 NHK教育テレビなどで放送される「日本の話芸」の大部分は、
 この落語会を収録したものだ。

 第1回のトリは古今亭志ん生で「抜け雀」を演じた。
 共演した五代目柳家小さんは後に、
 「当時は大師匠がそろっていて私などはほんの若輩でした。
 あのころは舞台の袖で師匠方の咄(はなし)をよく聞いたものです。」
 と振り返っている。

 落語通には「東落」の愛称で呼ばれている。
 定期会員制度を取っているため、
 いわゆる目の肥えたうるさ型のファンが多い。

 桂文楽、志ん生ら、戦後落語を支えた落語家が多数出演してきた。
 古典全盛の時代から新作落語を積極的に取り入れたのも特徴だ。

 演芸作家の神津友好さんは初期からかかわり、
 自作17本が東京落語会で演じられた。
 今年から企画委員も務める神津さんは、
 「新作の作者にとって東落は畑であり、
 落語を教えてもらった塾でした。」
 と振り返る。

 600回の歴史の中では唯一、「幻の会」がある。
 1971年11月に東京・日比谷で開催予定だった第149回は、
 沖縄返還反対闘争集会の影響でやむなく休演となった。

 演芸評論家の渡辺寧久さんは、
 「東京落語会の顔付け(プログラム)は高く評価している。
 いろんな方が出るので影響し合って化学反応が起きるのが楽しみ。」
 と話す。
 「ただ若手の出演が少なく彼らがベテランをくってしまうような、
 そんな場面になかなか出合えない。
 そういう場面がホール落語のだいご味の一つなので、
 東京落語会でも見てみたい。
 それから当日券を増やせば、
 新しいお客さんも来やすいと思う。」
 と指摘した。

 第600回は19日午後6時から、
 東京・虎ノ門のニッショーホールで開かれる。
 鈴々舎馬風、桂歌丸、柳家小三治、三遊亭円歌、桂米丸、三遊亭小遊三が出演。
 記念の口上もある。

 

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