先月からお試しで始めた ZOOM FaceTimeを利用したオンライン稽古。
完全左右反転で踊る技術に、言葉で出来る限り伝える工夫、思い切って歌詞の解釈や辞書を引きながらの座学も取り入れて、どうにか軌道に乗せました。
休校中の子ども達やお母様方に協力してもらえたことが救いでした。
来週から子ども達も通常登校が始まり、
下校後のオンライン稽古に切り替わります。丸一日の勉強でほどほどに疲れている子どもたちが どれほど希望してくれるか、
これからがチャレンジではあります。
一体このソーシャルディスタンス運動はいつまで続くのだろうか とふと思います。
急場凌ぎになんとかオンライン稽古で繋いではみたものの、いつまで続くのか心配ではあります。
それでもまだ 水面下で感染症が静かに拡がりつつある今は、万が一のリスクを考えると元の活動に戻すことが出来ません。
非常時につかんだ細い糸が、次の糸につながることを信じて、進もうと思います。

3月から突入した外出自粛生活。
毎日真面目に働きに行ってくれる夫と世界一可愛い愛犬 稽古場とアマゾンプライムのある暮らしに不満があるわけではありませんでした。
10年以上も毎週会って豊かな時間を共有してきたお弟子さん方と会えない2か月間。
三密がバッチリ揃った踊りの稽古はもう出来ないかもしれないと、ひたすら気持ちは鬱ぎました。
2か月がたってこれから始まるやっかいな感染症との共存生活に向けて、ようやく気持ちを切り替えることが出来ました。
空気感を共有すること
ゆびおり数えて待つ時間を豊かに過ごすこと
息づかいも大切な要素ーー
自分が師匠の稽古に通うことにかけてきた時間と労力
どれだけでも待って手を差し伸べてくださった師匠の心意気と愛
その時間がつたない芸を育ててくれたという自負
こだわっていた問題点を一回忘れて、
やっぱりみんなに会いたい!
オンライン稽古始めました。
二つ返事で乗って下さったみなさんに感謝です。まずは元気な姿を見て一安心。
医療の最前線で働くお弟子さん方、
ネット環境にネックがある方、
これから知恵を絞って一緒にこの時代を乗り越えていきたいと思います。
3/1に開催予定でありました「舞初会」
新型肺炎の流行を受けて延期となりました。
年明けから急ピッチに仕上げに入り、
良いペースで進んでいた稽古を考えると非常に残念でもあり、
自分で振り付けた演目もいくつかお披露目の予定でしたが もうしばらく時間が必要なようです。
感染拡大をひとりひとりが防ぐ努力をしようということで、苦渋の決断です。子どもたちには自分の世界だけでなく 社会全体に目を向ける機会になってくれればと思っています。
踊りの世界は踊り馬鹿で成り立っていると言っても過言ではありません。
舞台に穴をあけることはもってのほか、インフルエンザだろうが何だろうが絶対に行かねば!というような暗黙の空気があります。誰から強制されたわけでなくともそうなってしまう位、舞台には魔力があることも事実です。
ここで延期の決断ができた私も、大人になったなあ歳をとったなあと思うわけです。
時期を見て、パワーアップして仕切り直したいと思っています。
明けましておめでとうございます。


本年もどうぞよろしくお願いいたします。
新しい年を占う 北陸土産辻占煎餅。
今年は三回引いて
ラストで見事にオチをつけました。

そしてその後の稽古中 後方に投げた扇子が扇風機に刺さるという奇跡が。
お行儀が悪いので良い子は真似しないようにね!

今年も良い年になりそうです。
昨日令和元年の稽古納めでした。
小5のHちゃん 雨の五郎
中1のMちゃん 恋ほたる
YK姉さん あじさい
群舞は 試行錯誤の続いている
・ハナミズキ
・恋するフォーチュンクッキー
迷いすぎて色々変えてゴメンなさい。
冬休みに入った子どもたちは落ち着いて稽古に集中できました。
あんなにちっちゃかったMちゃんは
もう私より10センチも背が高くなり、
姉さんの隣で立派に踊っています。
群舞に借り出されることが多く
ひとり立ちの稽古があまり進まなかったHちゃん。本領発揮で正味1時間でとんでもなく進みました。本当にありがとう。
姉さんも仕事納めで心も軽く
相変わらずお綺麗で、
良い稽古納めになりました。
来年も皆で楽しく踊れる一年になりますように。楽しい踊りが作れますように。
昔の教え子Aちゃんのお母様に偶然お会いしました。

私が初めて教室を開いた時の教え子で、小4から中3まで習いに来てくださいました。
北の大地で大学生活を楽しんだ彼女は 春から神戸で大学院生だそうです。熱心に稽古した当時のこと、今どんな思い出になっているのか気になります。
結婚して京都に引っ越したその秋、
文化庁委嘱事業の伝統文化こども教室として半年間開催したこども教室。
生まれて初めて 同時に10人以上の子どもたちに教えること。毎週一回の稽古はたいそうストレスがかかりました。「帯がゆるんじゃった!結んでくださーい!」次々と着崩れるこどもたちに始終振り回されました。師匠に初めて稽古を見に来ていただいた折には ストレス性胃炎にもなり 胃カメラを飲みました(笑) 保護者の方々が 温かく見守って下さったことに心から感謝です。超未熟な先生に 一生懸命応えてくれた子どもたちのおかげです。初めてのつたない発表会を見た師匠から、「よく教えてるはあなた」超絶有難い御言葉でした。
そんな日々が繰り返されてはや13年。
態度と声とお腹周りは大きくなりました。少々の面倒は笑ってごまかせるようになり 愛の鞭は口だけでなく 手も足も出るようになりました(T ^ T)
良くも悪くも 踊りに対する気持ちはあの当時と全く変わっていません。今日の稽古を楽しんで帰ってもらえるように、踊りが明日への活力になるようにと 願ってきました。自分が授かった美作流の踊りには 人を元気にする力があると ずっと信じてきました。
最近ようやく、踊りの振りと表現が直結していると実感できるようになってきました。
ちょっと時間がかかりすぎましたが、不器用な分この先も踊りから離れずにいられるんじゃないかと なんの根拠もないけれど感じています。

愛犬とメリークリスマス🎄
今年も残すところわずかとなりました。

が 最終週まで稽古はあります!
むしろやり残したことを回収するため普段より熱が入ります。
今年は振り付けにチャレンジ出来て一歩前進でした。時間を忘れるほど楽しいこともひとつ。そしてひとつ仕上げるとしばらくひねり出すことができないのに気がつく。
しばらくというより数ヶ月。ちょっと長すぎる。
来年の目標
新しい邦楽曲のひとり立ちに振り付けること。
自分が踊るためのものも振付してみること。多分これが一番難しい。でも楽しそう。
全員で楽しく踊れる群舞をひとつ。欲張りすぎずひとつ仕上げるのが目標。
まずは楽しく踊れるか、充実感があるか、時間を忘れてその世界にひたれるか。
無駄に疲れないかどうか。
前向きな気持ちになれるかどうか。
皆さんの踊りをまっすぐに見て 来年もチャレンジしたいと思います。

来年もモフモフをよろしく
スペインのバルセロナに家族で一年住んで、
帰国して稽古に復帰してくれたTちゃん。
お母さんに対しては見事に反抗期だそうで、
一年で少し背も伸び少女らしくもなり ますます小生意気にもなった彼女。
少女たちで踊る美少女戦士セーラームーンには
新メンバー ちびうさ として加入することに決定。
そして、
平成ヒットソングを踊る第2弾として
訳はわからないが ダサかっこいいの「USA」を標的に定めました。
ダサかっこいい まさに日本舞踊にぴったりの言葉だと思います。

浴衣会ならぬ 秋の一日集中稽古
9月も末だというに気温30度を超える中
群舞まつりが無事終了いたしました。
ここ半年頑張って振り付けた四曲を
皆さんに稽古していただきました。
初めて多人数の群舞を振付て皆さんに踊って頂いた記念に、覚書を残しておきたいと思います。
「恋するフォーチュンクッキー」12人立
京都伏見の元祖辻占煎餅にルーツを持つフォーチュンクッキーに寄せ、色街の街角を舞台に 辻占に熱中する女子総出のお祭り騒ぎで奇跡的にラストシーンまでたどり着きました。進むにつれ子どもたちのテンションも上がりました。曲の力でしょうか。群舞は移動のタイミングなど掴めなかった部分も多く、一日皆さんに動いてもらうことで大きな収穫がありました。
そして振付は自分の脳みそが開きにされている気がする(T ^ T) 。ラストは三人いた男役をさっさと追い出して女祭りでフィニッシュという、秘めたる願望がしっかり表現されておりました。
「美少女戦士セーラームーンより ムーンライト伝説」8人立
振付地獄へと誘われるきっかけになったこの演目。
初めてセーラー戦士達が全員揃って半分まで稽古しました。彼女達が戦士として目覚めるシーン、お母様からセーラーマーキュリーのあそこのシーンが凄かったと感想をいただきホッとしました。ひとえに踊り手の演技力によるものではありますが、私もホッとして自信にもなりました。
「ハナミズキ」2人立 プラス バックダンサー5名
この曲が好き、というひとりの女の子のために
片親を災害で失った姉妹の心の成長という物語で振付ました。途中から 天から聞こえてくる優しい声や陽の光などとしてバックダンサーを入れました。まだ私自身の考えがまとまらなかったため、もう一度振付直そうと思います。バックダンサーを募ったところ、予想通りの子が立候補。この音楽のテンポ感が好きなのだろうと思っていた通りでした。
「lemon」5人立 プラス 子ども達
平成最後の年に大ヒットした米津玄師の曲。
死後 肉体が滅びた後にたったひとつ残ったもの。
かつて愛した人へ愛の言葉が時空を超え、現世のある女に呼びかける。折口信夫の「死者の書」からアイデアを得て振付をしました。
立役の得意な3人と 男の声に呼ばれる現世の女が2人 一切互いは見えず彼の人の気配だけが聞こえる。
死者で骸であまり動かないというダークな設定を密かに気に入ってくださりホッとしました。
これは究極の愛を歌った曲だったのだなと気がつきました。相手がおらずとも、愛は成立するのだと(笑)女祭りの集中稽古でお弟子さん方と笑いました。
これが個から普遍へ至る最初の一歩になります。
米津氏すごい。
そんなこんなで、大きな収穫のあった1日でありました。