きりんのひとりごと

日々ぼそぼそと・・・ときに赤裸々に・・・
日々の記録です

『山桜』

2009-10-11 17:13:11 | ひとりごと

すごく静かで、とても綺麗な映画でした。
温かに、何度も涙が出ました。

一途に人を想う気持ち。
正義を全うする心。

子を思う親の気持ち。
人を思いやる心。


強く美しい者に、負い目を感じてしまう、
醜い心、弱い心を持っている者。

「こう在りたい」と思う姿と、「こうはなりたくない」姿、
その両方を見て、
誰もが強く生きられるわけではないのだけど、
それでも己を信じ、支えあっていくことは、
それだけで美しいものなんだなぁと感じました。

「あなたは、まわり道をしているだけなのですよ」と、
母親が娘に声をかけるシーン。
いつの時代であっても、親が子を思う気持ちは変わらないのでしょうね。
“出戻り”ではなくても、いつか同じことを母親に言われそうな気がして、
しんみりしてしまいました。


わたしはやっぱり、邦画の繊細さが好きだなぁ。