
アフォーダンスとシグニファイアについての記事を読んだ。
内容を想像することができなかったが、認知心理学とデザインの話だった。
「環境が私達に対して知覚を引き起こさせている。」
椅子の形は私達に「座るものだよ」とメッセージを発している。
そして椅子の形は指定なくても座るのにちょうどいい台があれば座るだろうし、物を置くこともあるだろう。
その台の高さによって、小さな子どもには高すぎたとしよう。
この場合、条件によっては相互関係はなりたたないということでアフォーダンスが存在しない。
これがデザインに取り入れられる。
そうすると元々の認知心理学と同じように思えるが少しちがうね、という。
学者ドナルド・ノーマン先生がドアノブを例にとって紹介した。
ドアノブの部分に平たい板(金属とかの)が貼ってあれば、人はこのドアを「押す」。
持ち手が付いていればあれば「引く」。
この場合の「形が発するメッセージ」は「人をある行動に誘導するためのヒント」になる。
これは「アフォーダンス」とは呼ばず「シグニファイア」と呼ぶ。
ここまで理解して、いろんなものを見渡す。
そうするとシグニファイアの失敗例が非常に目につく。
信号機に比べてエレベーターのボタンはどうだろう。
もっと複雑な物を例にあげると自動精算機はどうだろう。
色による誘導、光による行動の順番を誘導。
なんかわかりにくい。
しっくりこない。
勘違いしちゃう。
誰でもスムーズに使えるシグニファイアは難しい。
スマホやタブレットをサクサク使ってゲームをする幼児たち。
これはまた別の話なのかな。
写真は先日、観心寺のお庭にあったヤツデ。
うちわにしていいよ、というメッセージの受け取りをしてはいけない。
そうしていいのは天狗さんだけ。
いつも楽しく読ませていただいています。ありがとうございます。
誰でもわかる表示は必要ですよねえ。先日は東京からの帰り、飛行機で前の方の背中に設置されているタッチパネル式の情報端末をいじっていたのですが、どうも勝手がわかりません。「お前がIT音痴なだけだ」と言われればそうですが、私よりもITに疎い人もいるはずです。もっとわかりやすく作ってもらえないものだろうか。
いつもご愛読ありがとうございます。
そうゆーのに触れられてる方に、反応していただけて嬉しいです。
そうなんです!「私が疎いの?」と思わせちゃいかんですよね。
誰にでもわかるように説明できてこそ本当にいい先生だと聞いたことがあります。
そしてトリセツの作成部署の方は日夜このテーマにパワーを使われてるのだと思います。
なにかとモタモタする私は「私が疎いの?」と落ち込み半分、逆ギレ半分です。