夏目漱石の「夢十夜」なら1行で引き込まれる。
そして2夜、3夜、と読み進んでいくうちに、本当にこんな夢を見たのだろうかと疑いだす。
もちろんそんなわけでもなかろう。
小説を書くのに、書き出しは思いついたが先の物語が進まない、そんな事も山ほどあるのではないか。
そんなつまみ食いを夢の話としたのではないのかな。
ここまでの作家・作品だと解釈も色々偉い人がしてるんでしょ。
その中にはこんな評もあるのかもしれん、知らんけど。
夢を言葉で綴るのはとても難しい。
どう表せばいいのか、あの風景。
物語の思いつき、ハギレを合わせた作品とはずるいとも言えるし、うまいとも言える。
けれど、結局のところはセンスと才能なのです。
私だって夢は見る。
道に迷う夢、いつも見る風景がある。
古い家にはいくつも部屋があって、そっと家人の横をすり抜けて裏から道へと出ると三叉路だ。
戻って、家の屋根裏へ。
途中からドローン目線になってしまう。
広い大学のキャンパスから裏山へ。
巨大な円形、ドーナツ型の施設には仕切られたシャワールームがあって、部活帰りのような雰囲気。
何だろう、この感じ。
私は体育系部活なんて経験もないし、どんな刷り込みが生み出した光景なのか全くの謎だ。
繰り返し見る夢って何?
教えて漱石、教えてユング。
23km走って、累計224km。