『我が偽りの名の下へ集え、星々』紹介ブログ

カクヨム掲載中、ファミ通文庫より発売予定のライトノベル『我が偽り名の下へ集え、星々』の紹介ブログです。

シド・ワールマン・ベンディット(Syd Warmann Venditte)

2017-05-25 | 登場人物(注意:ネタバレあり)
注意!

こちらはネタバレありの登場人物紹介です。

ファミ通文庫もしくはカクヨムで本編をお読みの上、ご覧下さい。


汎銀河帝国第二皇子。24歳。誕生日12月20日。O型。北欧系の血を引き、病的に白い肌を持つ、どこか退廃的な雰囲気を醸し出す青年。
ワールマン一族は代々軍人、政治家、芸術家などに優れた人材を輩出してきたが、あくまで一般市民階級であり、貴族への叙爵を拒否してきた。特に思想的な背景があるわけでもなく、帝制や貴族制を否定しているわけではないが、貴族に相応しくないなどと、毎回、理由を付けて断ってきている。また三国時代を終わらせた英雄の一人に、同姓の軍人がいるが、シド皇子や現ワールマン一族は直接の血縁はないとされている。
18歳の時、初陣として市民自治圏の雄フィネガン恒星系討伐の命を受ける。皇帝グレゴールもこれが成功するとは思っておらず、常に斜に構えたシドの鼻っ柱を折ってやろうとしたとも言われている。しかしシドは時間こそかかったものの、結果的にフィネガン恒星系をほぼ無血占領する事に成功した。もっともそれは戦略や戦術とはかけ離れた、恫喝と詐術を弄しての結果であった。さしものグレゴール帝もこの結果には当惑を隠せなかったという。姉ジル皇女もシド皇子のやり方を嫌悪したが、兄ガイウス皇子は無用な死者を出さぬままやり遂げた弟を素直に賞賛したという。皇家内でも評価が分かれたように、帝国内での評価も様々であった。中でも軍関係者はシド皇子のやり方に否定的な意見が大勢を占め、結果的にこの後、大きな作戦を任せられる事は無くなる。もっともガイ皇子のように肯定的に評価する向きもあり、また軍内部でも一部には熱狂的な支持者が居る他、貴族、一般市民の間でも人気がある。表向き大きな軍事行動、公務には携わっていないが、小規模な作戦には非公式に参加、少しずつではあるが実績を残している。
貴族市民の間では、仮に現段階(三〇二〇年)で皇位を巡る戦いが勃発した場合、総合力のジル皇女、武力のガイ皇子。そして底知れぬ不気味さのあるシド皇子三人の争いになるであろうと言われている。しかしシド皇子自身はあまり権力争いには興味が無く、またグレゴール帝の進める「制御された戦乱で人類社会に活力を与える」政策も、無意味で無価値と断じており、そもそも人類に未来はないと断じて憚らないニヒリストである。
旧地球時代、特に20世紀末から21世紀にかけてのサブカルチャー、ポップカルチャーを趣味としており、当時のアイテムの収集に余念が無い。
好きな画家はジャクソン・ポロック。王宮の自室に飾ってあるものは、地球から奇跡的に回収された本物である。

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