『我が偽りの名の下へ集え、星々』紹介ブログ

カクヨム掲載中、ファミ通文庫より発売予定のライトノベル『我が偽り名の下へ集え、星々』の紹介ブログです。

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地球~66年間の沈黙

2017-05-07 | 設定:歴史
3020年現在、地球は無人の惑星であり、立ち入りは厳しく禁じられている。
21世紀の中頃には地球全土をテロが覆い尽くしていた。それは明確な戦線も無ければ、組織だった作戦も無い、まさに21世紀型の戦争であった。誰が誰と戦っているのも定かで無いまま国連はその状態を「第三次世界大戦」と定義した。
定義した所で戦争が終わるわけも無く、個人携帯型となった生物化学兵器、さらには超小型の核兵器まで使用されるようになる。人類は宇宙においてはリープストリームの利用を始めており、勇躍宇宙へと飛翔を始めていたが、その一方、地球では最悪の事態を迎えつつあった。
各国は戦費調達の為に恒星間移民を促進。リープストリームを使い、疎開、避難の名目で多くの人々を宇宙へと送り出していった。さらに戦闘が激化するに従い、移動が可能な文化財、歴史的史跡を宇宙へと避難させた。
宇宙へ送り出された人々は、相変わらず戦争を続ける地球政府に不満を抱き始め、いくつかの宇宙テロ組織が台頭する事になった。
21世紀後半には重力場の干渉が電子機器やヒトを初めとする高等生物の脳神経に致命的なダメージを与える事が分かっていた。それを利用すれば恐るべき殺戮兵器を作る事が出来るが、反面、実現するには複雑な電子機器やそれを操作する人間がいなければならず、到底完成は不可能だろうと思われていた。
しかしその重力波兵器が地球へ対して使用されてしまったのだ。
それを完成させたテロ組織は極めて単純なリレー回路の組み合わせで重力波兵器を作動させる事に成功していた。もっとも彼らもそれを実際に使用するつもりは無かった。戦争を止めない地球への警告を行い、必要とあらば限定的に使用する予定だった。だが初歩的なミスからテロリストたちは重力波兵器を全開で作動させてしまい自らも死亡。残った重力波兵器はおおよそ36時間で地球を死の星に変えてしまったのだ。
重力波兵器そのものは非常にシンプルで小型のシステムであり、また接近すると電子機器や高等生物の脳神経がダメージを負う為、発見、停止させるために実に66年間の時間を要した。これが俗に言う「66年間の沈黙」である。
その間、宇宙に進出した人類社会は混乱を来し、三大勢力分裂への道を歩み始めた。
66年間の沈黙を破り、死の星となった地球へ調査のため降り立った人間たちは、高等生物死滅という劇的な環境の変化により、暴走的な進化を遂げた一部病原体に感染して死亡。その他、生き延びた生物たちもどのような変化を起こしているのか確認出来ない以上、純粋に科学的な調査団以外が地球へ立ち入る事は固く禁じられている。
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