ガラス放浪記。

韓国語で유리(YURI)=ガラスの意味です(笑)
東奔西走はまだ続く。

FIFAクラブワールドカップに出られない・・・

2010-11-15 21:37:59 | KOREAN SOCCER !!!
キムチョルホにとって特別だったACL決勝ゴール

13日夜、東京・国立競技場にて行なわれた2010AFCチャンピオンズリーグ決勝戦、後半37分にゾバハンゴール前でモリナがシュートを試みた。多少無理な角度から蹴られたシュートは相手DFの体に当たり、ゴールマウスから外れた。ちょうどボールがこぼれた場所にキムチョルホが走り込んでいた。右足を振りぬいてボールをゴールマウスに決めたキムチョルホは歓喜の雄叫びを上げた。得点が3-1となり、城南の優勝が確実視された瞬間であった。

この日、キムチョルホのヘアスタイルは特に目に付いた。横と後ろ髪を短く刈ったキムチョルホの姿から、彼が入隊を控えているということがわかった。キムチョルホは兵役の義務を全うする為、今月末に入所、約2年間尚武に所属することになっている。今が彼にとって微妙な時であるように、城南にアジアチャンピオンの栄光を掲げたゴールはいつも以上の意味をもっていた。

キムチョルホは2003年から城南所属として活躍している中堅選手である。城南選手たちの平均年齢が大きく下がっている中、キムチョルホは2004年AFCチャンピオンズリーグ決勝を経験した唯一のスターティングメンバーである。彼は「2004年当時には決勝戦がなぜ重要なのかさえもわからなかった。でも今回の試合は違った」と、特別な感慨を強調した。

城南に長年所属していたが、大部分の時間、キムチョルホはスタメンではなく、ベンチにとどまった。勤勉で誠実なプレーでチームに応える能力はあるが、それほど目に付く能力を見出せなかった為である。6シーズンでキムチョルホが残したリーグ記録は147試合出場3ゴール5アシストにすぎない。

しかし、今年初め、ボランチを任されていたキムジョンウ(尚武入隊)とイホ(移籍)が同時にチームを去ったことにより、キムチョルホに機会が訪れた。そしてキムチョルホは特別な補強なしに自分に信頼を寄せていたシンテヨン監督の為に、すばらしい試合内容で応えた。ACL決勝戦では仲の良いチョングァンジンが累積警告で欠場するという残念な点はあったが、チョジェチョルやキムソンファンと良いハーモニーを奏で、チームの中心をしっかり守った。

キムチョルホは10月30日に除隊した予備軍兵長チェソングクの1年後輩である。小学校から高校まですべて同じ学校に通った、特別な因縁かもしれない。チェソングクが除隊して1ヶ月あまりでキムチョルホが入隊することとなり、先輩が下ろした国防の義務を後輩が受け継ぐ形となった。

チェソングクが軍隊生活に対して多くの助言をしてくれたというキムチョルホは、助言の内容を聞くと「自殺しろって言われるってさ」と、笑った。入隊を控えた2010年、経歴上に大きな跳躍を成し、入隊まであまり日にちが残っていない中で、13日夜、長く記憶に残るゴールを決めたキムチョルホの姿があった。

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