MILK & HONEY

北海道の新規就農者です。サラリーマンを退職して主人の実家に帰り二人で農家を頑張っています。

映画「標的の村」

2016年12月10日 | 映画
今日、おびひろ自主上映の会・CINEとかち主催の映画「標的の村」を観た。


沖縄に「オスプレイ」が2012年に配備されるのを阻止しようと地元民の身体を張った抵抗事件が
テーマである。
9月30日の配備前夜、4か所ある普天間基地のゲート前に沖縄の人は、台風17号の暴風の中、身を投げ出し、車を
並べ、22時間にわたってこれを完全封鎖したのである。沖縄返還後初めての全面封鎖である。
強制排除に乗り出した警察との激しい衝突、駆けつけた新聞記者などジャーナリストさえも排除されていく。
この事件は全国ニュースから黙殺され、殆どの日本人は知らないが、地元TV局琉球朝日新聞が事件の一部始終を
記録していて、これはその記録映画である。



今のマスコミはどうしてこうした沖縄の現実をもっと報道しないのかと疑問に思う。政府に迎合するマスコミが
多い中で、今回の様な映画がもっともっと幅広く上映される様、関係者の健闘を支援したいものである。

合わせて、名護より更に北に位置し米軍演習地に囲まれた東村・高江がオスプレイの訓練基地になるという事実、
元々その村に住む住民は、これまでのヘリコプターの騒音に加え、オスプレイの騒音や墜落の恐怖から
自分たちの生活や環境を命を張って守ろうとする姿には本当に心打たれる。
戦後71年経った今も沖縄に繰り返される日本政府と米軍による住民無視の基地拡張政策、全国の日本人が
団結して沖縄の住民を支援することは出来ないものかと、改めて痛感する映画です。