ひとり井戸端会議

主に政治・社会・法に関する話題を自分の視点から考察していきます。

まとまらない保守

2010年04月11日 | 国政事情考察
平沼氏「民主党政権はこの国をダメにする」 新党旗揚げ会見(産経新聞) - goo ニュース

 平沼赳夫、与謝野馨両氏らによる新党「たちあがれ日本」の旗揚げ記者会見が10日、東京都内のホテルで行われ、「打倒・民主党」や政界再編を目指すと宣言した。記者会見の詳報は次の通り。
 平沼赳夫代表「代表を務めさせていただきます平沼赳夫でございます。共同代表として与謝野馨先生にも参画をしていただき、発起人は6名で務めさせていただいている次第であります。私は当選するまでに2度落選をいたしました。落選中にも、今日発起人でお越し頂いている石原慎太郎先生には本当にお世話になった男であります。そして、3度目の正直で当選をさせていただいて、爾来、連続当選10回、衆院議員として30年の実績を積むことができた訳であります。この30年間に、いろいろな経験をさせていただきまいた。3年前は不覚にも脳梗塞という病に倒れまして、命も危ないといわれたような大病も体験をいたしました。しかし、現今の政治を見ておりまして、このまま行ったらわれわれの日本は本当に大丈夫なのか。だから、政治生命のすべてをかけて、ほかのことは考えずに、尊いこの日本のために汗をかいていかなければならない。こういう思いで立ち上がらさせていただきました」



 今、保守に求められていることは、ある意味で「烏合の衆化」することである。というのは、今こそ日本の保守勢力は小異には目をつぶり、大同のもとに結集しなければ、保守の票は散逸して、結局民主を利するだけになってしまうからである。

 しかしながら、かといって自民では保守の集結としての受け皿には心許ない。というのは、これだけ民主がガタガタで支持率が急落しているにもかかわらず、自民の支持率は大して伸びていないからだ。なので、自民が与党に返り咲く見込みは、今のところ皆無と言っていい。

 問題なのは、そこなのである。自らが是とする政策を実行し、これを実現するには、民主主義国家であれ独裁国家であれ、とにかく体制の側にいなければならない。つまり、現場を取らなければ、意味はないのである。しかし、保守政党が乱立しては、これが難しくなる。

 現在の民主の暴走に抵抗するにあたり一番手っ取り早いのは、体制である与党の一角を担う国民新党に合流することである。

 国民新党は確かに衆参合わせても10人に満たない泡沫政党である。しかし、外国人参政権や夫婦別姓を食い止めるなど、保守としての役目は十分に果たしている。それはなぜか。簡単である。体制の側にいるからである。

 体制の側にいなければ、いくら立派な政策を提案しても、所詮は外野の声であり、無視されてしまう。しかし少数であっても体制になれば、全く事情は異なる。国民新党がそれをはっきりと証明している。


 平沼氏も亀井氏と同じく、郵政民営化に反対して自民を飛び出した。ならば、国民新党と合流することも大きな問題はなかったはずだ。以前亀井氏が合流を呼びかけたのに、これを断ってしまった平沼氏の判断は、上記の理由から大変な政局についての判断ミスではなかったかと思う。


 ましてや、民主と連立する国民新党に合流すれば、すぐに与党になれ、直接に民主を牽制できた。


 なので、平沼氏には、ゆくゆくは国民新党との合流を視野に入れての新党結成として欲しい。ただしこの議論は、国民新党が与党でなくなれば意味がなくなるものではあるが。

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