随所随縁

所に随(したが)い、縁に随い、時に随い、想いに随い、書き留めていきたい。

運動会シーズン

2005-10-07 23:46:11 | 仕事・ひと

私が勤める会社の主力商品は、幼稚園・保育園の園児服や園児用品ですが、この時期、衣替えと運動会シーズンとあって、入園時、夏のプール開きの時期に次いで商品の動きが活発になります。真夏に牡蠣を食べたり、カボチャを食べたりと、食べ物で季節感が味わえなくなった時代ですが、幼稚園・保育園のイベントはその辺のギャップをカバーしています。今週あたりは、どの保育園でも、運動会の練習に忙しく、営業活動に行っても相手にされないほどですが、やはり運動会に適した時期だと思います。

運動会ほどの大型イベントになると、園児も普段はあまり着ない制服を着るよう指示があるようで、急な追加注文が多くなります。また、スポーツウェアや紅白帽子などの基本アイテムも注文がきます。また先生方も、運動会にはそろいのユニフォームやジャージ・ポロシャツ等で参加するようで、そちらのニーズもあります。

10月も下旬になると、今度は収穫祭などのシーズンになります。今年は様々な災害があったものの、米については概ね豊作だったようで、作業衣や秋冬もののカジュアル・フォーマルなどの衣料品の売り上げも期待できそうです。当社も各地の収穫祭に出店します。土日が勝負となりますので、こちらの担当者はほとんど休みなしの状態となります。また、11月になると、文化祭や吹奏楽コンクールなど、さまざまなイベントが開催されることもあって、イベント用のブレザーやブルゾンなどの引き合いが来ます。

これらの注文は、運動会やイベントの日までに納品しなければならないため、納期には神経を使います。衣料品もいまや、1着2着ならすぐ作って明日にも納品、などというわけには行かず、在庫がなければ、次のロットが出来上がるまで1ヶ月待ち、2ヶ月待ち、などということになってしまいます。

秋から冬にかけては、さまざまなイベントがあり、それに伴う衣料品の動きも活発化する時期になります。また、秋冬ものは商品単価が高くなるため、ビジネスチャンスでもあります。食べ物はすっかり季節感がなくなりましたが、衣料品についてはまだまだ季節の移ろいを感じさせてくれるものと思っています。

今週のNEWSWEEK誌より~グローバル最強企業ランキング

2005-10-06 23:05:06 | NEWSWEEK日本版



今週のNEWSWEEK(日本版)の表紙は「グローバル最強企業ランキング~41業種別835社本業の強さで測る勝者の条件」でした。

NEWSWEEK誌が、「グローバル企業の実力」というのを、本業の儲けを示す「営業利益」で分析し、ランキングを紹介しています。今年度営業利益ランキングの1位はアメリカの石油会社、エクソンモービルで、営業利益は約360億ドル!100万円で「たくさん」と思う金銭感覚からすると、(1ドル115円として)その40万倍になります。その辺の数字はちっとも現実感が湧かないので、なんとなくランキングを眺めていると、IT時代とはいえ、まだまだ、エネルギー・鉄鋼・重工業などの「重厚長大」企業が数多くランクされているのがわかります。また、ベスト100の中でアメリカの企業が41社を占めており、アメリカ企業のグローバル性やアメリカ式経営の強さを感じさせます。

ただし、合併すれば当然営業利益は2倍にも3倍にもなるわけで、昨年度からの伸び率が4000%などという企業もあります。これは合併前の企業がそれぞれに利益をあげていたということに過ぎず、次年度以降にその実力がわかるケースだと思われます。

世界ランキングですから、当然、全世界をマーケットにしているグローバル企業が強いのですが、ぽつりぽつりと、各国の独占的な電信電話会社(日本でいえばNTT、そのほか、BT、フランステレコム、ドイツテレコム、テレコム・イタリアなど)がランクされているのも特徴的です。外国企業を参入させず、国内マーケットだけでこれだけの営業利益を上げられるものなんですね。

また、各業種でのランキングおよびその分析も掲載されています。エレクトロニクス業界では、一位はIBM、2位はキャノンでした。現在は成長の主役はパソコンからデジタル家電を含めた家電製品にシフトしており、決め手は、「皆がほしがる製品を開発しつづけること」にあるようです。iPodなどはその象徴とも言えるかもしれません。また自動車業界の分析では、タイトルが「がけっぷちのGMとフォード」となっており、トヨタの一人勝ちの状況に見えますが、数値を見れば、営業利益も、伸び率もなかなかで、どうしてこのような分析になるのかがよくわかりません。

その他、鉄鋼、石油・ガス、通信、医薬・バイオ、食品、小売、ネット小売などの業種について分析がなされています。このようなランキング表と分析結果を眺めてみると、営業利益のほかに、売上高、営業利益率、ROE(株主資本利益率)などの指標が掲載されており、いろいろな状況が見えてきます。たとえば貿易業(商社など)は花形業種のようですが、軒並み営業利益率は2%前後、バイオ・医薬品の企業が30%前後ですから、その10分の1以下になっています。また、「ブランド」産業は、営業利益率は高そうに見えますが、10~20%前後のまっとうな数値となっています。また、同じ業界内で営業利益がほとんど同じでも、売上や営業利益率、ROEのケタが違っている場合もあり、「企業の強さ」とは何なのか、考えさせられます。

「48時間」について

2005-10-04 23:56:47 | 映画・ドラマ

たまたまNHKのBS放送を見ていたら、映画が始まったので、なんとなく見てしまいました。エディー・マーフィーの出世作として有名な「48時間」。ニック・ノルティとエディー・マーフィーの凸凹コンビが、脱獄した凶悪犯人を追いかけるストーリーでした。

エディー・マーフィーといえば、「ビバリーヒルズ・コップ」が印象に残っていて、それとくらべるとユーモアも、存在感もせりふ回しも今ひとつ、という感じがしました。「白人」「黒人」「先住民」などの台詞がしょっちゅうでてきて、字幕では「穏当」な翻訳でしたが、英語の台詞は、現在なら放送禁止用語がばんばん出てくるのではないかと思います。シリアスでもなく、ユーモアでもなく、そういう面でのアクの強さが全編にあって、少々胃がもたれる映画でした。制作は1982年とのこと、ちょっと時代を感じさせます。

ニック・ノルティという俳優は、アメリカ人にとって、どういうイメージなのかは、興味のあるところです。タフガイというほどカッコイイわけでもなく、シブいわけでもなく、巨体だけれど、冴えない中年のイメージが張り付いています。アクションシーンもあまりサマにならないし、ファッショナブルでもなさそうだし。ただ、執拗に犯人を追いかける不屈の精神やふっと見せる優しい(あるいは哀しげな)瞳はいいなと思います。それに比べてエディー・マーフィーのジョークを飛ばしながらも笑っていない目はちょっと怖い。

ストーリーでは、エディー・マーフィーもかつては凶悪犯人とグループを組んで悪事を働いたことになっていますが、そのグループ内でもさぞかし「浮いて」いたに違いないと想像しています。ニック・ノルティもそうですが、エディー・マーフィーのユーモアを受け止めてくれるキャラクターがこの映画にいないようです。だから、よりいっそう彼が強烈な印象を与えたのかもしれません。

気になる言葉遣いベスト20

2005-10-01 21:34:11 | Weblog

日本経済新聞といえば、つい最近まではスポーツ欄など1ページしかなかった「お堅い」イメージの新聞ですが、土曜日には、朝刊と一緒に「NIKKEI プラス1」なる週刊紙?が配達されます。こちらは生活情報紙の位置づけになっており、読みやすい紙面になっています。

1面には毎週、さまざまなテーマで「何でもランキング」が掲載されています。この「何でもランキング」、テーマを見ただけで、ベスト3はほぼ予想できるほどで、あまりどんでん返しはありませんが、20位まで掲載されているのと、ちょっとした分析記事があるので、いろいろと参考になります。

今週のテーマは「気になる言葉遣い」。ランキング1位はもちろん「○○でよろしかったでしょうか」でした。2位は「○○円からお預かりします」、3位は「私って○○じゃないですか」・・・と続きます。分析記事によると、この「○○でよろしかったでしょうか。」はコンビニやファミリーレストランの接客マニュアルが原因だと言われてきましたが、どうも違うようです。マニュアルにはせりふまで設定していない、とのことですが、本当かな?という感じです。「いらっしゃいませ、こんにちは」とか「一緒におつりを数えてください、100、200、300円のお返しです」などは絶対マニュアルに載っていると思うのだが。ただし私はマニュアルを見て働いた経験がないので、何とも言えません。

結局は、先輩のアルバイトが使っている言葉遣いを新人が真似してしまうのが一因のようで、「躾としての教育」や「アルバイトの教育」が追いついていないのが根本的な原因のようです。接客用語を含めた敬語というものは、一定のルールに従い、その場その場で最適な言葉を選択して使うものですが、このルールや選択基準を知らなければ、単なる「せりふ」にすぎません。教育が追いついていないのであれば、身近な先輩のせりふをそのまま使うことになるのはもっともだと思います。

ランキングを見ると、半分が「ちょっと怪しい敬語」、そして残り半分が「若者言葉」になっています。どちらにせよ、気になる言葉遣いとして有名になると、なぜか皆その言葉を使うようで、私が勤める会社のベテラン社員もよく電話で使ってます。やはり皆が使う言葉は、文法的に正しかろうと、正しくなかろうと使いたくなるような魔力があるようです。このような言葉はすぐに鮮度が落ちてしまうため、新鮮なうちに使ってしまおう、という意識が働くのかもしれません。その結果、言葉が際限もなく増えていくことになります。どこかの番組で放送していましたが、英語では一人称を示す単語は、たった一つ、「I」だけですが、日本語は「ぼく」「わたし」「おれ」「それがし」・・・など辞書に掲載されている単語だけで100以上あるそうです。

私は、このような「流行?」言葉は、断じて使うまい、と心に決めていますが、ランキング18位の「ぶっちゃけ」は、これに代わる単語を思いつかないこともあって、つい使ってしまいます。うーん「腹を割って話すと」でもないし「洗いざらい話すと」とか「つつみかくさず本音で言うと」では冗長でリズミカルでもないし・・・ランキングの「若者言葉」を眺めていると、会話の中でのリズムや音感が先で、「言葉の意味」の方は後でついてくるような気がします。