こんなCDを買った!聴いた!

最近購入した、または聴いたCDについて語ります。クラシック中心です。

SACDで聴きたいヨッフムのブラームス

2017年08月02日 23時23分14秒 | ブラームス
世間では夏休み。と言っても8月なりました。夏休みと言えば、7月のころが一番よかったえですね。まだ8月がある、ということで。これが8月になれば、1日1日過ぎるごとに、終わりが近づいてくるってことでねえ。お盆を過ぎれば、もうあとは憂鬱になるのでした。そういえば、小学生のころは夏休みの昼からは毎日川で泳いでいました、でも、お盆を過ぎたら泳いではいけないという風習がありました。よくわかりませんが、夏休みでありました。

最近、タワーさんから出ている過去の名盤のSACD復刻がけっこう気になっております、最近もイッセルシュテットのベートーヴェンの交響曲全集が出ました。CDで持っているのですが、音質がかかなり向上したということで、聴いてみたいなと思うのですが、何せ高い。1万円。といっても5枚組。昔では当たり前の値段なんですがね。過日もお店でヨッフムのベートーヴェンとブラームスの交響曲全集を見て、食指が動いたのでした。これについては、『レコ芸』6月号に桝田良介氏の紹介記事があり、いろいろと書かれているのですが「改善は素晴らしい。もう全然違うと言ってもよいほどだ」とありました。こういう記事を読むと、うーん、欲しいなと思うのでありました。と言っても、このふたつの全集はもっており、ベートーヴェンの方は、DISKY盤に加えてICON盤も持ってます。このICON盤、20枚組で安い。4000円弱。ベートーヴェンに加えてブルックナーの全集もダブりだったのですが、ブラームスなどのために買いました。そんなことで持っていてもSACDとなればと思うのですが、今回は断念しました。

そんなことでのヨッフムのブラームスの交響曲であります。ヨッフムのブラームスは、1950年代前半にBPOとのモノラルの録音と、この録音の2種類があります。申し遅れましたが、この録音は、1976年のロンドンPOとのものです。今回は、この中から交響曲第3番ヘ長調作品90です。どうなんでしょうか、4曲の中では私はおそらくこのブログでも取り上げた回数は少ないかな、と思います。一昔前なら、堂々とコンサートのメインを飾っていた曲ですよねえ。今でもそうですか?。1883年5月ブラームスがヴィースバーデンで作曲。ブラームス50才でありました。

私、もともとこのヨッフム、大好きであります。特に、このブラームスは熱気に満ちた力強い演奏が聴ける。この交響曲第3番もたいへんな熱演なのであります。ライブのような熱気が満ちあふれ、緊張感からブラームスのよさが心に染み込んでいきますねえ。オケがロンドンPOということで、多少のハンデがあり、多少各楽器に潤いや柔らかさに欠けるようなところはあるにしても、弦の素直で安定した響きは、さすがにヨッフムと思うし、木管も堅実な音色であります。実に堂々とした演奏なのであります。

第1楽章、冒頭から引き締まった演奏が聴かれ、それが次第に熱を帯びていく。ヨッフムは自然体での演奏であるが、それがたいそうブラームスらしい響きが充満しいくあたり、晩年のこの巨匠の凄さが印象的です。イギリスのオケなんですが、ドイツ的な音色と陰影の豊かさが感じられるのもいいですねえ。第2楽章、ブラームスの援徐楽章。糸を引くような 弦がねっとりとした夏の蒸し暑さの中のけだるさのような音色が実にいいです、クラリネットやファゴットなどの木管も同様ですねえ。ブラームスの世界にとっぷり疲れますね。そして第3楽章。超有名な旋律ですが、それでも新鮮な味わい。ここでも弦がいい音色。少々テンポは速いが、哀愁おびた響きが心に染み込みます。ここでも木管の素朴さが効果的ですね。第4楽章。これまであまり思わなかったようなよさが伝わって来ます。終楽章に相応しい熱気と高まりをこれでもかこれでもかと体感できます。オケは純な響きで、圧倒的な力量でブラームスを展開し、なんとも大満足でありました。

やはり、このヨッフムの演奏は、SACDで聴くと、もっとよくなるのかもしれません。是非ともSACD、欲しいですねえ。でも7000円以上しています。うーん3枚組ですから、そんなに高くはないのですねえ。
(EMI 50999 4 64004 2 2012年 輸入盤)

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4 コメント

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Unknown (七味とうがらし)
2017-08-06 12:41:27
こんにちは。
暑いですね~。台風遅いし・・・。
>お盆を過ぎたら泳いではいけないという風習
海ではありますね。クラゲが出るのです。でも川では何で?
タワーのSACDは高いですね。
七味はCDで充分かと。
コメント、感謝です。 (mikotomochi58)
2017-08-06 17:50:50
七味とうがらし 様、コメントありがとうございます。この台風、ほんとに迷惑ですね!。お盆の件は、私の田舎では、なんでも亡くなった方に足を引っぱられるということだったように思います。いやはやであります。タワーのSACD、確かに高いです。お店に行くと、思わず買ってしまいそうです(笑)。
SACD について (とすからやん)
2017-08-15 16:17:34
私の耳が駄耳であるという前提ですけど、私は過去のアナログ録音のSACD 化は必要ないと思っております。SACD が効果的なのは録音が2000年以降のDSD 録音だと思っています。例えて言いますと、入れ物(SACD )が立派でも中身(録音)が伴ってなければ無意味ではないでしょうか。
もし、アナログ録音のSACD の音が良くなったとしたら、それはSACD のせいではなくマスタリングが良いからではないでしょうか。
これは私個人の感想でありますのでブログ主様、他の皆様のお考えと違いましたらご容赦願います。
コメント、ありがとうございます。 (mikotomochi58)
2017-08-16 23:40:00
とすからやん 様、コメント感謝です。ご指摘のことは、私の知人も同様のことを仰っておられます。例えば、ブラームスのピアノ協奏曲第2番のバックハウス、ベーム盤について、シングルレイヤーのSACDを持っていますが、普通のCDよりは、かなり音質が向上したように思っています。ただ、マスタリングがよくなったんだ、と言われると、そうかもしれないな、と思います。またご教示ください。

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