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ザルツブルク音楽祭のバックハウス

2012年07月14日 21時26分37秒 | モーツァルト
7月もあっという間に中旬。もうすぐ梅雨明けですね。九州での豪雨はひどい被害をもたらしておりますね。土砂崩れや河川は氾濫は凄まじいです。大津の中学校ではいじめの問題で紛糾していますが、この学校はいったい何なんでしょうか。よくわかりませんねえ。政治も小澤さんが新党を結成。二大政党制はもろくも崩れ去りました。鳩山さんってこれもよくわかりません。そして、マリーンズ、一週間勝ち星がありません。どないなってんねん!。今日も負けて、5連敗!

ということで、今回はザルツブルグ音楽祭のライブ録音。モーツァルトのピアノ協奏曲第27番変ロ長調K.595です。演奏は、ウィルヘルム・バックハウスのピアノに、カール・ベーム指揮のVPOであります。1960年8月2日のライブであります。このベームVPOとバックハウスの共演による、この曲やブラームスのピアノ協奏曲第2番は、当時の最大の呼び物であった、と宇野功芳氏がよく言われています。この二曲は、スタジオ録音でも残されていますが、今回のCDは、二曲が1杯に収められており、その点では、なかなか魅力あるCDであります。ただし、録音はモノーラルであります。でもかなり聴きよい音であると思います。ちなみにブラームスは、1968年8月18日の録音となります。

バックハウスについては、ちょうど音楽に興味を持ち始めた直後に、かの1969年6月26日と28日オーストリアのオシアッハの修道院で開かれたバックハウスのコンサートのライヴ録音盤が発売されたことを憶えています。このライブ盤は「バックハウス、最後の演奏会」ということで話題となったものです。この演奏会、バックハウスはベートーヴェンのピアノ・ソナタ第18番の途中で気分が悪くなり中断したのですが、休憩の後にステージに立ち帰り、終楽章の代わりにシューマンの「夕べに」と「なぜに」、シューベルトの即興曲を演奏してコンサートを終えました。しかし、その7日後に逝去されたのです。まあ、このお話はバックハウスのピアニストとして凄いひとだったんだなあ、と幼心に痛感したのでありました。それ以来、バックハウスは、私の中では最高のピアニストなのでありました。

それで、モーツァルトでありますが、まず、ベーム指揮のVPOがたいそう立派なのです。VPOの音色が甘美なことこのうえない。さすがのVPOですねえ。しかし、それが甘美なモーツァルトであるかというと、そうではない。ベームのライブに相応しい緊張感にあふれ、熱い演奏であり、非常に造形の堅固なモーツァルトと言うことができます。いやいやベームはやはりいいですねえ。バックハウスですが、これがまたベームの演奏に呼応するかのような強固であり、力強いピアノが展開されます。なんともこのバックハウス、インテンポで無愛想とも言えるピアノですが、これがまたなんともいえない風格と味わいを醸し出しているのでした。これがモーツァルトらしいか言えば、少々迷いますが、ただ純粋に管弦楽とピアノの演奏としては、極上のものであることには間違いありません。

第1楽章、出だしのVPOは実にゆったりとして甘美。特に弦が美しい。木管も同様にいい。その音色をベームは堅固なモーツァルトに仕立てる。これにバックハウスのピアノが非常に美しい響きで登場。バックハウスのピアノは無色透明であり、これによく言われるこの曲のイメージはあまり感じない。カデンツアも同様に鮮やかで清明。第2楽章、第1楽章以上に、淡々と進む。そこには余分な感情は聴くことができませんねえ。あるとすれば、悲しいけれど無理して笑っているという気持ち。しかし、これもこの曲のもつ先入観かもしれない。そして、第3楽章。ここでも、ピアノと管弦楽の鮮やかな展開が耳を引く。ピアノもきれい、オケもいい。堂々とした曲の展開に耳を奪われる。

この曲は、これまで、いろんな人がいろんなことを言っているので、どうしてもそれを意識してしまいます。まったく先入観なしで聴けたらいいだろうな、と思う演奏であります。
(ORFEO C 796 091 B 2009年 輸入盤)

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