記憶力が悪いと嘆いている 学生へ

<記憶力が 悪いと 嘆いている 学生へ>
私は あなたへ なぐさめの手紙を 書くどころか 祝福の手紙を 書きたい
憶えるべきものは 憶え、忘れるべきものは忘れる と いう まことに 重宝な 記憶力、選択記憶に めぐまれている あなたは、
興味あるものと ないものを 無意識に選択し 、興味の おきないものは さっさと 忘れてしまい 日々膨大な事実の山に 直面しても 混乱しない ですむのです
あなたに 興味を おこさせるもの、それが あなたにとって大切なもの なのですから・・・
悪い記憶力が 最上の記憶力、それは ものを 弁別選択して 憶える記憶力で、文学や美術の場合には 抜群の 力を 発揮します
それは なんでも 引き受けてくれる 郵便局ではなく、自らの知的使命に 合わないものは 一切掲載しない 見事に編集された雑誌のようなものです

本質的な 関連のあるものの間で 連想を働かせ、頭の中を整然と秩序たてておくことが、知性の正しい働きと調和する 唯一の記憶法 なのです

知的生活 P.G.ハマトン 渡部・下谷訳 講談社 p131-134
より 抜粋

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« いじめ 3話 外国語学習の秘訣 »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。