セロトニントレーニング

ゲンダイネット
1日5分で心のケアばっちり「セロトニントレーニング」
“うつ病が治る”“気持ちが安定する”

 こんなつらい時代だから、サラリーマンは体だけでなく“心のケア”が欠かせない。そのとっておきの方法が、“セロトニントレーニング”だ。これを1日5分ずつ行えば、うつ病が治り、気持ちが安定するという。
「脳からストレスを消す技術」(サンマーク出版)の著者で、東邦大医学部教授の有田秀穂氏に聞いた。
 うつ病で会社を休職していたAさんは、睡眠薬と抗うつ剤をのんで治療していた。どちらも休職前からのんでいたが、病状はよくならなかった。その次の治療法として電気けいれん療法を勧められたが、納得できず、家族に付き添われ有田教授を訪ね受診したという。
「うつ病の方は、一般的に神経伝達物質セロトニンの分泌量が減ることが明らかになりました。セロトニンの分泌量を増やせば、病状の改善が期待できる。そのための方法が、セロトニントレーニングなのです。Aさんは不眠症で昼夜逆転の生活をされていましたが、朝起きたら、セロトニントレーニングとしてスクワットや腹式呼吸などを行うように指導しました」
 1カ月後には、睡眠薬がなくても眠れるようになった。それとともに少しずつ病状が改善、3カ月後には2種類のんでいた抗うつ剤を1種類に減らすことができた。それから約半年後の今、残りの薬もやめられて、職場復帰に向けて会社と調整しているという。

 うつ病の改善に一役買ったのがセロトニントレーニングだ。何をどういうふうにやれば、効果が得られるのか?
「セロトニントレーニングは、一定のリズムを刻んで行うリズム運動のことです。呼吸、ウオーキング、咀嚼(そしゃく)、太極拳、スクワットなど、自分の好きなものなら何でもかまいません。セロトニンを分泌する神経系は、リズム運動によって活性化する特徴があるのです。運動の種類にもよりますが、その日の体調に合わせて5~30分やってください」
 たとえば、普段の呼吸をセロトニントレーニングに変えるには、腹筋の収縮を意識して腹式呼吸を行うこと。ウオーキングなら、汗ばむ程度の時速5~6キロのスピードで20~30分歩くと、セロトニンの分泌が高まる。ガムを噛むことだって、一定のリズムで5分噛めば、十分効果的だという。
「セロトニンは、寝起きととともに分泌が増えます。ですから、朝起きてから行うのが重要。夜やっても無駄です。3カ月から半年で、少しずつやる気が出てきて、“やってみようかな”という気持ちが芽生えてきます」
 セロトニントレーニングは、病気の人だけでなく、健康な人にも効果的だという。
「セロトニンが活性化すると、元気が出て、心が安定し、頭がクリアになり、ストレスやプレッシャーに強くなるのです。フィギュアスケートの浅田真央さんは、演技の前に深呼吸をすると落ち着くそうですが、これこそセロトニンのたまものですよ」

 
つらい一年はセロトニンパワーで乗り切ろう!

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