議会政治全治20年 渡部亮次郎

議会政治全治20年 渡部亮次郎

1950年の結党以来、自民党は経済の高度成長と共に歩んできた。その結果、老人医療を無料に出来た時期すらあった。夢のような自民党政治は1960年代後半の「公害問題」でその存在を問われる。

これに対して自民党の取り組み方は消極的だったが、むしろ自民党の問題児とも言えた元特攻隊員の園田直(そのだ すなお)がたまたま厚生大臣だったことから、蛮勇とも言える彼の決断で自民党は「公害病」を認定して乗り切った。

園田は日米安保条約は再軍備を不可能にするものだと本会議で反対票を投じて党を除名。厚生大臣として初入閣した時は当選9回生だった、と言う変り種。

これは国民への謝罪である。あらゆる階層を組織化し、それをバックに国民に利害を配分する政治から、世論を取り入れて国民を懐柔する政治に舵を少し切り替えたのだある。

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幸い日本社会党が消滅して、一時的に野党勢力が弱体化したために自民党は根本的な党改革を怠った。怠る余裕が出来た。それが今回惨敗の原因となった。

自民党を追われるように去った小澤一郎はこの間、自民党と連立を組むなどして、自民党の怠慢を助長させた功労者。
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明らかなのは、自民党が信用を失い、飽きられた、呆れられた結果なのである

小沢は派閥政治こそが政治の原点と心得ている政治家だ。なりふり構わず、党内でゴリ押しを始める。
とりあえず党役員の構成、内閣の組閣でも陰湿なごり押しを展開して鳩山を困らせ、他の幹部の反発をかうだろうが、権力とは数であり地位であると言うのが師匠角栄、金丸直伝の手法なのだから遠慮はしない。
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とにかく、素人集団の民社党。マスコミにとっては想像もつかないような珍事が展開する事、間違いない

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