直江実樹 naoe-miki / Radio Perfomer 's Blog

短波ラジオ奏者直江実樹のライブスケジュール活動報告等のブログ

船はみんなを乗せてどんどん進んでいる Vol.8

2005-11-19 02:35:47 | Weblog
とうとう明日日曜日の夜となった。

これ、読んでくれるかな?

2005年11月20日の高円寺無力無善寺での電脳ショックボーイズによるライブ企画
「だいじょうぶマイフレンド、第二席」

introducing members

小さなポイントから、「世界へと響き渡る無限に広がり続ける音」の波動を纏いつつ、黄金の櫂をあやつる人々を紹介していきます。

第二席の今回は、ポエトリーリーディングあり、舞踏あり、と、「音楽」的要素はかなり曖昧にした。

「音」の有り様としては、かなり、実に「音」である筈だと確信しています。

何より、以下、紹介する今回参加していただいた方々に感謝。

●モザイクフリー●
19:00~

ベース、サンプラー、ギター、テルミン、キーボード、ドラム、流動的に担当を変えつつ、全員が歌う、マルチシステム4人組(復活してれば5人?)

ある側面を事実「モザイク」的に捉えて見るのだ。5人5様、全員が唄う。(但し、今サックス+フルート+ギター+唄の山田氏が休業中)
演劇的なステージング、諧謔的な物語る唄、アンダーグラウンドでパンキッシュでいてゴチックな耽美性、バンカラにも映るオルタネイティヴなフォーキーさ、フェイクジャズな瞬発力、音のインパクトの心地よさを導くSE的ノイズコラージュストリートというよりは路地裏のその風情には、レベルミュージック的な強靭さと虚弱さの同居している。
彼らの音のパノラマの徹底した蛇足的な過剰さは「粋」なのである。

モザイクフリーはいち早く無善寺でイヴェントを企画、電脳をどこよりも早く紹介していただいた内の一つでもあります。私の別企画、ユニットでもお世話になってますし、富山でも対バンさせていただいております。

ジャンクミュージック節がローリングストーンし続ける「モザイクフリー」だ!!(お笑いスタ誕の山田康夫の感じでMC)

●Sekt(恋川春町+楠木菊花+山崎怠雅)●
19:50~

ポエトリーリーディング、女性二人に、ギター猛者一人。

フロントとなるポエット二人にずっとお聞きしたいことがある。
自分の声について、どう思っているのだろうか?と。
声の響きにおいて、多分に叫びに対してデメリットを包合しつつ、「Howl」ということの生と性の交錯を文学的言葉の暴力を叩きつけるというか、波打つようにそのテンションを持続爆発させていく、恋川さんと、声の響きのアドヴァンテージをサディスティックな武器と確信的に展開しつつも、その言葉のカットアップを視覚的佇まいと、実に礼儀正しい紡ぎ方で、言葉を滑り込ませる兵器としての楠木さん。
その受け皿たる音のうねりを、のたうちながら、自分の文脈に囚われず、格闘し続ける山崎さん。
ストレートに揺らぎを魅せる、闘う、もがく。
言葉は意味を忌み放ち、空間を抉り取り、中空にポッカリと風穴に何だかわからぬ漆黒を描き出す。
立体化したその漆黒としての言葉は、最早、この三人の肉体である。

この三方が主催参画する定期朗読会「溶鉱炉」にも呼んでいただいて、そのイヴェントの持つパワーに圧倒されています。今、一番刺激的なイヴェントの一つです。

それぞれのソロ活動がメインたるお三方を一つの形に、贅沢してしまいました。

●謹成祝花solo●
20:35~

舞踏であって舞踏でなく。

体躯のWaveそのものをBeatとして展開する、ステージ上の彼女は、何らかを照射した物体。
光を浴び、息を弾ませて、連続していくそのモンタージュの中に私はいつもイメージを紡ぎ始める。
イメージとはおよそ文学的なものではなく、行為そのものであり、空気の波動の一瞬一瞬を音で拾いつつ、見る側では脳内のダンスを繰り返す。
白く黒く、モノクロームに衣を纏った肌を縫うように震撼する軌道がメロディ。
奏でられるのは崇高な不協和音。ノイズそのもの。
ノイズが宙をいざなうさまを音楽と呼んでも好い筈だ。

昨年、偶然ペンギンハウスで彼女のパフォーマンスに出会えたことは、私にとって事件でした。音響自動書記+サックス奏者の八木橋司さんを介して、競演も果たしましたが、今回は彼女のソロを電脳の対バンに、そして、セッションという、夢の実現となりました・

とにかく、

息ははずんで、足を踏み鳴らすのである。

●電脳ショックボーイズ●
21:25~

ホーメイ+サウンドメイク vs 短波ラジオ一代男

音の実体が膨張していく揺らぎを伴うその「音ざま」を露わに、顕わに、聴き手の体を透過させていく。
強さと美しさへと、電脳はどんどん向っている。

いつか居合い抜きみたいに、二人で佇むだけのステージをやりたいね、眼前では聴衆の「ユリイカ」な叫びの表情を捉えながらね、terra D/Aくん!

特別なものなど何も無い。

船はまたまた進みます!

イメージの荒野にて

2005/11/19
電脳ショックボーイズ / naoe-miki

残念ながら、諸事情により参加中止となったSeedMouth氏、dr.pulse氏。
今回出演の方々との縁となった方々、栗山渉氏、千田哲也氏、大上流一氏、中川一郎氏、及川禅氏、TUAA、八木橋司氏。
ご協力いただいた椿茂雄氏、佐藤信昭氏。
そして、何より無力無善寺と無善法師様に感謝いたします!!
コメント
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