21年式の日産Z12キューブ…

走行中にエンジン付近から『ピー』という音がする…という事で入庫。
音を確認する為に試運転…
アイドリングでは特に異音は出ず、アクセルを踏みゆっくり加速していくと前方のエンジン廻りから『ピィー』と『キィー』が混ざったような音が発生…
その後加速を続けても音が大きくなる訳でも無く一定の音量で鳴り続け…
アクセルを放しても鳴りっぱなしで、ブレーキを踏んでゆっくり減速していき、止まる寸前で音が止まる…といった症状。
また、異音が発生してる状態でギヤをニュートラルに入れても音が止まります…
で、どこからこの音が発生してるのか?を特定する為にスピードテスターに前輪を乗せ、擬似走行状態にすると先ほどの異音が発生…
その状態でサウンドスコープにて音の発生源を探っていくと…
CVT内部から発生しておりました…
何の音だろ…⁉︎
サウンドスコープで聞く限りだと回転部分であるのは間違いなさそうだけど…
スチールベルトが滑ってるのかな…⁇
それともスライドプーリーでしょうか…⁉︎
ストールテストは問題ありませんでした…
オイルの汚れを点検してみると…

汚い…
走行距離は4万キロ程ですが真っ黒…
オイルパンから少量抜き取ってみるとかなり汚い…
ただ、鉄粉が混ざってる様子はありません。

異音の原因かどうかは分かりませんが、オイルがここまで汚いとなると1度交換してみたくなります…
という事でお客様に相談。
結果、オイルは交換してみる事に…

出てくるオイルの汚れはかなり酷く…

コレは何回か抜き替えが必要でしょう…
使用するオイルは純正のCVTオイル。


これが新油の色…

廃油を抜き取り、新油を注入、試運転…という作業を3回ほど繰り返しようやくキレイになり…
ドレンのP/Kを新品に交換して完了…

結局ペール缶1本丸々使いました…
オイルもキレイになり、いざ試運転。
結果は…
残念…
また異音が発生。
ダメか〜(;´д`)
とりあえずオイルが原因ではないようです…
この異音はミッション内部のどこから発生してるのか…⁇
これ以上詳しく調べる為にはミッションを降ろす必要がありそうですが…
これまたどうするかはお客様と相談です…
お次は最近、新規で取引を始めたお客様のトレーラー…
車検入庫で当然ウチでは初めて整備するんですが…
以前整備してた業者がどんな整備をしてたのかは不明なのでいつもより念入りにチェック…
BPW3軸車両…

ベアリングのグリスも汚い&初入庫なので交換。
実際ウチではBPWのハブグリスは当工場で管理してる車両についてはベアリングを脱着しての全グリス交換作業は2年もしくは3年毎の交換にしてます…
洗浄したベアリング…

ローラーの状態やキズなどを細かく点検…
特に問題はなさそうですが…
BPWのハブベアリングも国産同様テーパーローラーベアリングなんですが、ローラーガイドが樹脂製のベアリングがあるんですよね…
今回の車両は1軸だけは樹脂製で残り2軸は鉄製といった訳の分からない組み合わせ…
どっかでベアリング交換したのかな…⁉︎
こちらがローラーガイドが樹脂製のベアリング…
アウターベアリングに…

インナーベアリング…

で、これが鉄製のベアリング…


BPW専用のグリスを詰めて…

リテーナシールも交換。

取り外して…


新品のリテーナシールをセットして組み付け。


レース側にもグリスを…

BPWはハブ内にグリスを充填させる必要はありません。
あくまでもベアリングユニット部のみで大丈夫です…
ベアリングをセットし…

リテーナを入れてスナップリングで固定。



アウター側も同様に…



これで安心ですね…
その後灯火類の点検してたらマーカーが1箇所点かなかったのでレンズを外してみると本来12w球のはずが25wが突っ込んである…

これは運転手さんが自分で換えたのかな⁉︎
さすがに整備業者がこんな事はしないとは思うけど…
なんだかんだで終了です。
それから3LD1の部品も少しづつ揃い初めてますが…
手を付ける時間がありません。
ピストンももう来てるので本当はブロックの加工に出したいのですが…

こんな状態…
いったいいつになるやら…

走行中にエンジン付近から『ピー』という音がする…という事で入庫。
音を確認する為に試運転…
アイドリングでは特に異音は出ず、アクセルを踏みゆっくり加速していくと前方のエンジン廻りから『ピィー』と『キィー』が混ざったような音が発生…
その後加速を続けても音が大きくなる訳でも無く一定の音量で鳴り続け…
アクセルを放しても鳴りっぱなしで、ブレーキを踏んでゆっくり減速していき、止まる寸前で音が止まる…といった症状。
また、異音が発生してる状態でギヤをニュートラルに入れても音が止まります…
で、どこからこの音が発生してるのか?を特定する為にスピードテスターに前輪を乗せ、擬似走行状態にすると先ほどの異音が発生…
その状態でサウンドスコープにて音の発生源を探っていくと…
CVT内部から発生しておりました…
何の音だろ…⁉︎
サウンドスコープで聞く限りだと回転部分であるのは間違いなさそうだけど…
スチールベルトが滑ってるのかな…⁇
それともスライドプーリーでしょうか…⁉︎
ストールテストは問題ありませんでした…
オイルの汚れを点検してみると…

汚い…
走行距離は4万キロ程ですが真っ黒…
オイルパンから少量抜き取ってみるとかなり汚い…
ただ、鉄粉が混ざってる様子はありません。

異音の原因かどうかは分かりませんが、オイルがここまで汚いとなると1度交換してみたくなります…
という事でお客様に相談。
結果、オイルは交換してみる事に…

出てくるオイルの汚れはかなり酷く…

コレは何回か抜き替えが必要でしょう…
使用するオイルは純正のCVTオイル。


これが新油の色…

廃油を抜き取り、新油を注入、試運転…という作業を3回ほど繰り返しようやくキレイになり…
ドレンのP/Kを新品に交換して完了…

結局ペール缶1本丸々使いました…
オイルもキレイになり、いざ試運転。
結果は…
残念…
また異音が発生。
ダメか〜(;´д`)
とりあえずオイルが原因ではないようです…
この異音はミッション内部のどこから発生してるのか…⁇
これ以上詳しく調べる為にはミッションを降ろす必要がありそうですが…
これまたどうするかはお客様と相談です…
お次は最近、新規で取引を始めたお客様のトレーラー…
車検入庫で当然ウチでは初めて整備するんですが…
以前整備してた業者がどんな整備をしてたのかは不明なのでいつもより念入りにチェック…
BPW3軸車両…

ベアリングのグリスも汚い&初入庫なので交換。
実際ウチではBPWのハブグリスは当工場で管理してる車両についてはベアリングを脱着しての全グリス交換作業は2年もしくは3年毎の交換にしてます…
洗浄したベアリング…

ローラーの状態やキズなどを細かく点検…
特に問題はなさそうですが…
BPWのハブベアリングも国産同様テーパーローラーベアリングなんですが、ローラーガイドが樹脂製のベアリングがあるんですよね…
今回の車両は1軸だけは樹脂製で残り2軸は鉄製といった訳の分からない組み合わせ…
どっかでベアリング交換したのかな…⁉︎
こちらがローラーガイドが樹脂製のベアリング…
アウターベアリングに…

インナーベアリング…

で、これが鉄製のベアリング…


BPW専用のグリスを詰めて…

リテーナシールも交換。

取り外して…


新品のリテーナシールをセットして組み付け。


レース側にもグリスを…

BPWはハブ内にグリスを充填させる必要はありません。
あくまでもベアリングユニット部のみで大丈夫です…
ベアリングをセットし…

リテーナを入れてスナップリングで固定。



アウター側も同様に…



これで安心ですね…
その後灯火類の点検してたらマーカーが1箇所点かなかったのでレンズを外してみると本来12w球のはずが25wが突っ込んである…

これは運転手さんが自分で換えたのかな⁉︎
さすがに整備業者がこんな事はしないとは思うけど…
なんだかんだで終了です。
それから3LD1の部品も少しづつ揃い初めてますが…
手を付ける時間がありません。
ピストンももう来てるので本当はブロックの加工に出したいのですが…

こんな状態…
いったいいつになるやら…
いろいろあるので一つだけ。
既にご存知と思いますが、BPW軸はホーシングの後面に
長円形の銘版が張り付けてあります。
その「左下段」の枠内番号が車軸自体のパーツ番号です。
( 時期により表示位置が異なる場合あり )
基本的にはその番号が同じならば、中身 ( 構成 ) も同じはず、なんですが...。
オリジナルの物は、ベアリング自体にあからさまに番号表示は無かったはず。
写真では「06317Z」と見えるものの、仕様により異なりますが
確か番号的には「33???」ではなかったかな。
それと「GERMANY」ってこれみよがしに表示されてますけど、
実際は.....。
納入後、何らかの理由にて交換されたものと思慮されます。
BPW社のベアリング購入規格は、ローラーガイドの材質まで言及していないので、このような事が起きるみたいです。
なるほど、ABSセンサ有り無し違いとは盲点でした、勉強になります。
日本人的感覚から言えば、不使用仕様だけを抜いて製造しますが、
外国辺りでは最初から違う仕様になっていたりしますよね。
( もちろん、不使用仕様だけを抜いた製品も存在 )
「製造ミスを無くすため」との事らしいですが、
間違って無しにしちゃった、を防ぐ意味だと。
ヨーロッパは、なにかと考えが違います。
なるほど…
ロットの変わり目なんですね^ ^
今回のように混ざってるのは初めてでした…
ある意味貴重な1台ですかね⁉︎…笑
ローラーガイドなら樹脂製でも何ら問題無いっていう考えなんですね…
色んな考え方がありますね〜(^_^;)
以前、欧州車をメインに扱ってましたが…
ほんとヨーロッパは考え方が違いますよね…笑
発想が日本人とは違うというか…
またアメリカも日本やヨーロッパとは違った発想があったりと…
ベアリングにGermanyと刻印されてるので同然ドイツ製だと思ってましたが…
もしかして例の国ですか⁉︎
タイヤドリーの使い方にしても、スピンドルに入ればいいと考えている人や、スピンドルとベアリングの同心度を考えている人では、スラストワッシャーの座りが全然違います。
チョットした事なんですが、理屈で解っている人、経験上知ってる人、とりあえず言われた事をやっている人では、必ず差が出ます。
日本の整備現場では、ベアリングの洗浄を高圧スチームでやる人がいて、エンプラのベアリングセパレーターがバラバラになることが予想された為、当社では、補修部品はエンプラのベアリングセパレーターは受け入れ不可にしています。
確かにBPWは整備性が悪いと感じた事は少ないですが、メーカーのそういう意図もあったんですね…
ただ細かい所の気遣いの重要性…
よーく分かります…笑
同じ仕事でも整備する人の考え方によって大きな差が出ますよね…(^_^;)
樹脂製のベアリングも確かに割れたりしないか⁉︎…は気にはなってました。
やはり金属製のベアリングの方が安心なんですね^ ^
ハブベアリング、興味深いです!
自分も樹脂製のローラーガイドってどうなのよ?と
思ってしまいました。
欧州と日本の考え方の違い、
自分も体験した事あります。
リープヘルという欧州では有名な
クレーンメーカーで日本でも600トン以上のモノに
なるとタダノ製などより安いのか、
リープヘル製のモノを使うユーザーが
多いみたいで、以前日本で唯一の
営業所がある横浜で3日間研修を受けましたが、
クレーン先進国であるドイツは凄いです。
マニュアル等は全部ドイツ語だったので難しいですが
面白いのは電気ハーネスが全部白い配線で色分け
してないのです。
日本だと大抵配線が色分けしてますが、途中の分岐
とかで配線図見てても判らなくなる時ありますよね?
今回研修機材に用いた陸揚げされたばかりの新車の
400トン自走クレーン車は全部の配線に配線図に
従った番号が20cmくらいの等間隔でプリントされて
判りやすくなってました。
なので出所の配線が分岐した末端に至るまで
番号が同じなので配線を追いやすかったです。
欧州のモノに触れる事が出来たので楽しかったなぁ~
ウチはクレーンの整備はしてないので詳しくありませんが、確かにヨーロッパは重量物運搬には強いイメージがありますね^ ^
トレーラーで言えばドイツのゴールドホーファーにイタリアのコメットなど、どれも超重量級はヨーロッパ製ですもんね…
全部同じ色の配線…
困りますね〜笑
途中で切れる事を想定してないんでしょうか…(^_^;)
ただ、外国製は何かと苦労するイメージはあります…笑
本記事の冒頭にあるキューブの異音ですが、当方も同様の症状が発生しております。
こちらのキューブ、その後どうなったかをご教示いただけないでしょうか。
どうぞ宜しくお願い致します