常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

大暑

2022年07月23日 | 日記
今日は24節季の大暑。一番気温が高くなる季節である。だが、2週間後は立秋。いわば、夏から秋へのターニングポイントである。立秋に突然秋になるというものではない。大暑という節季のなかにも、秋の要素を孕んでいる。花が終わった樹々は、実の季節を迎えている。青いブドウの実のなかに、紫になっている実が混じっている。桜の黒い実は、すでに熟しきって、道ばたに落ちている。姫リンゴの小さな実が無数につく木も見つけた。今年は季節を先取りするような陽気が続く。心なし曇り空から吹く風に涼気を感じる。

蓋あけし如く極暑の来りけり 星野立子

実の季節は、夏野菜の季節でもある。畑づくりを止めてから、知人から野菜を恵んでいただくようになった。キュウリやトマトのほか、ジャガイモやインゲンを届けてくれる。野菜の値上がりのなかで何ともありがあたいことだ。自分で畑で作った野菜を分けてくれる。それらの野菜には、本来の野菜に加えて、思いやりと鮮度という得難い価値が加わっている。食べると、けしてスーパーにはない味わいが付加されている。

新じゃがと牛肉の煮物がこの季節の定番になる。鍋にサラダ油を入れて牛肉を炒める。そこへ新じゃがを皮をむいて5、6個炒める油が回ったところで水1.5カップを入れて煮る。砂糖と醤油を適量入れ煮こんでいく。牛肉は煮過ぎない。味がついたところで取り出しておく。新じゃががやわらかくなるまで煮て味を含ませる。取り出した牛肉を再び入れて置き、味がよく沁みるのを待つ。夏負けに立ち向かう一品である。

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