常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

朝の時間

2018年06月29日 | 日記


天気予報では、今日気温が34℃まで上がるとのことだ。昨日は湿度が高く、虎が雨とはならなかった。しかし、蒸し暑く気力が減退して体がだるく思ったことができないでいた。早く寝たせいもあるが、4時に目を覚まし、朝の気温がそこまで高くならないうちに、今日すること終えることを考えた。まず、体を動かすこと。久しぶりに千歳山に登った。早朝でも、この山に登るのを日課にしている人が多いらしく、10人を超える人と山中で出会った。朝の挨拶に続いて出る言葉が、「暑いですね」。下山するまでの小一時間、何度この声を聞いたか、数えきれない。朝の6時前という時間帯で、もう気温が上がっているようだ。

次に畑に行って収穫と水やり。今日はズッキーニ5本、キュウリ3本、玉ねぎビニール袋2個、トマト5個、シュンギクビニール袋1個。雨が少なく、収穫は思ったより少ない。初もののトマトは入院している妻へ、ズッキーニ、玉ねぎ、バジルは子供たちへ宅急便。ギッシング『ヘンリ・ライクロフトの私記』を拾い読み。ふと、地中海の日の出の記憶が書かれているのに目が止まった。

 旅行中はしばしば日の出を私は見た。いつも、自然のほかの景色から受ける感激とは全くちがった感激を味わったものだった。地中海上の夜明けを私は覚えている。島影が、刻々と変わる淡い光の色彩を帯びて次第に輝きをまし、やがて燦爛たる海上にぽっかり浮き上がるのだった。そして山脈には、あの高く秀でた山頂は、一瞬冷たい青白色に輝いたと思うとつぎの瞬間には、バラ色の指もてる暁の女神にふれられて柔らかい光を発して輝きわたった。

こんなページが限りなく愛おしい。気温が上がれば上がるほど、朝の時間は貴重だ。このひと月、ほとんど5時前に起床している。炊事も掃除も、散歩に畑仕事、早朝でなければできないことが多い。
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