常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

桜花

2018年03月29日 | 


坂巻川の土手で桜が一輪咲いた。毎年、市内の名所に先駆けて咲く。土手の下の方がコンクリートで固めてあり、陽ざしがそこに当たって、部分的に空気が温められるからだ。ただ、日当たりのよい枝は、芽鱗を割って花の赤い部分が顔を出しているので、あと3日もすると開花ということになるかも知れない。それほど、この一週間は気温が高く、初夏のような陽気になっている。今年は、桜をどのような気持ちで見るのであろうか。蘇東坡の詩の一句が、心をかすめる。「花ニ逢フコト、アト幾回ゾ」

霞立つ永き春日は色くはし桜の花の空に散りつつ 良寛

雪国で生涯を送った僧良寛は、どれほど春が来るのを待ち焦がれたであろうか。厳しい極寒の季節を永らえた者のみが、春に咲く桃、梨、すもも、桜、りんこ、辛夷、木蓮、レンギョウなどなどの花々が一斉に咲いて、生命力に充ち満ちた季節に会うことができる。今朝の散歩では、もう辛夷の花がほころび、木瓜の花も蕾をふくらませていた。

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