常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

雪の里山

2015年01月17日 | 登山


今年初めての山行。山形市の東にある家形山を計画していたが、朝からの雨。急遽、西にある東黒森山に変更する。この日の同行者は、女性1名を含む4名。登山口に着く前に雨はやみ、陽射しも見えたが、登山口で雪になる。今年は雪が多いせいか、里山へも入山者は少ないようだ。雪のなかでも、新雪の美しさは格別である。登山口の林道には、スノーシューの跡がひとつだけ見える。ウサギやカモシカの跡さえない。新雪の下は、暖かい日が続いたせいか、締まって15cm以上はカンジキは沈まない。

白さもて魅惑す朝の雪嶺は 相馬 遷子



東黒森山は標高766m、登山口はすでに570mだから200mほど高度をあげるだけである。尾根をほとんどまっすぐに登り上げるだけなので、技術も不要で楽な山歩きだ。中腹あたりから勾配が急になるが、つま先でステップを切りながら、階段状の登り道を作っていく。ほぼ1時間ほどで、頂上に着く。頂上に山小屋がある。冬季は利用者がないのか戸は開かない。上空に少しだけ青空が見えている。こんな日には山へ来る機会が少ないためか、下が雨や雪でも、こんな天気になることは予想もできない。



山小屋の丁度裏側に赤松が一本立っていた。山頂は風や雪が多いため、木にはストレスがありそうだが、先端が少し曲がっているものの、姿のよい赤松である。頂上で持参したリンゴや餡ピン餅を分け合って食べる。小さな里山であるためか、一年最初の山歩きにしては、疲労も少ない。この山小屋の屋上には展望台ついていて、ここを訪れる人は、月山や葉山、そして蔵王の眺望を満喫するらしいが、あいにくの雪空で遠くの眺望はえられなかった。



下りは踏み跡をそのまま下る。林のなかにも陽射しが落ちて、雑木林の影ができた。山のなかはどこまでも静寂である。この下にある畑谷の大沼はかって市民のいこいの場であった。ボート遊びをするもの、釣竿をだしてのんびりと釣りをするもの、歴史の道を散策するもの、など多くの人が茶店のコンニャクを食べながら楽しんだものだが、この頃はどんな様子か、あまりこないので知らない。

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