小寒

低気圧が東に進んで冬型の気圧配置になり朝から雪である。きのう小寒、いわゆる寒の入りだ。天気は南の湿った温かい暖気の後に、大陸からの寒気が入れかわりで目まぐるしく変わる。今日は七草、妻の誕生日でもある。デパートへ買い物、この季節、お歳暮用品の売れ残りを解体して安売りをするので、それが目当てだ。こんなことでもないかぎり、めったにデパートへ買い物へ行くこともない。

杉山に錆色の寒しづかなり　西山　禎一

久しぶりに神奈川に住むT君から電話がくる。富山大学で和紙の歴史を研究し、近著に『中世公家文書論』のある学者さんである。会社勤めを始めたころ、同君は山形県庁の役人になってたが、勤めが終わると彼の家にもう一人の友人と三人で、『万葉集』の読書会をした。文庫本と古語辞典だけをたよりに、一人一首づつ読み進めたのだが、内容も深い理解などないものであった。いまとなってはそんな読書体験が懐かしい。

来月の初め山形で会えそうなので、どんな学者さんになったか、会ってこの目で見てみたい。


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