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21日 オペラ「班女」一幕(英語上演 字幕付)

2009-08-22 | 藤原歌劇団 ・二期会
 21日 サントリーホール 小ホール      6-16・5000円・安い
サントリー音楽財団創設40周年記念
サマーフェスティバル2009 MUSIC TODAY 21
監修=岡部真一郎/白石美雪/舩山隆

 念願の班女を聴けました、異空間の世界は神秘・・性を超越した愛?・・
後二回公演が、2004年エクサンブロヴァンス音楽祭・委嘱・初演、大野和士指揮で初演でした、NHKの映像を観たのですが、聴きたい、観たいと深く想いながら、早5年も経過しているとは・・
 日本人の作曲家であり海外で高い評価されいて作品で、欧州では既に20回ほど公演をしているとか、やっと日本の地で公演にこぎ着けてくれた感じですね。

演奏前に、細川さんから解説が10分程、19時ー20時30分

 舞台の作りから左側の方々は歌手の導線から声が側面、やや後ろから聴く観る感じも
花子 実子 吉雄 の関係と、音楽、照明、人物の動きから・・陰影感、呼吸感と素晴らしいですね
扇が鍵を・・扇を何時も離さず、持ち続ける事が・・待ち焦がれた吉雄の想い
されど、 待つ 待つ 待つ あの人は いまだに こない 
 花子・気がブレてた 心理描写、顔の表情が,一瞬真ともになったり・・一途に待つ、待つ、諦めきれず・・扇が吉雄の分身に・・演技、歌唱、日本語の台詞と心理描写が素晴らしい・半田美和子

 花子は 待つ 待つ 待つ・・花子が美しいのは、待っていたお陰で世の中の美しいものが全てそなわったためだ と語る・実子

 花子と実子の関係は 同性でありながら、性を超越した・・愛、想い?

吉雄が何年振りに、花子に会いに・・実子は中々会わせようとしない心理は?
 吉雄と実子との対話・・対峙から・・恋 の人・想う 人のとり合い、錯綜した心理が・・実子・フレドリカ・ブリレンブルクの、悲しい、嫉妬?表情の変化、歌唱、語りが素晴らしい・・吉雄が花子を連れ戻すのを諦め・・実子の誇った想い??・・顔に幸福感が漂う・・この心理は??
 この重唱対峙も聴きどころ、見どころですね・・

 花子は 私は 待ち 日は暮れる 
 実子は 私は 待たない・・・・・・・・・素晴らしい人生・・闇 闇 
  心は二辺往来 闇 明・・虚像と実像

細川俊夫(台本・作曲) :オペラ『班女』一幕(英語上演、字幕付)―三島由紀夫作ドナルド・キーン翻訳近代能楽集「班女」による

指揮 ヨハネス・デビュス
出演 ルカ・ヴェジェッティ(演出・衣裳プラン)、

半田美和子(花子/S)、
フレドリカ・ブリレンブルク(実子/M-s)、
小森輝彦(吉雄/Br)
演奏 東京シンフォニエッタ

第39回サントリー音楽賞記念公演
Commemorative Performances of the 39th Suntory Music Award
<細川俊夫>
<Toshio Hosokawa>
オペラ「班女」一幕(英語上演 字幕付)
Opera one act(sung in English)
台本・作曲:細川俊夫  三島由紀夫作<近代能楽集「班女」>

(ドナルド・キーン翻訳)による
Text and Composition:Toshio Hosokawa based on <Hanjo> , Yukio Mishima’s Modern Noh Play translated by Donald Keene
2009年8月21日(金) 19:00開演
       23日15時 26日19時 後ニ公演が
サントリーホール ブルーローズ(小ホール)

NHKの映像から・・


『班女』- 上演履歴初演: 2004年7月8, 10, 12, 14, 16, 17, 19, 20, 23, 25日 - エクサンプロヴァンス音楽祭2004、ジュ・ドゥ・ポム劇場(エクサンプロヴァンス、フランス) - インゲラ・ボーリン/ゾフィー・カルトホイザー(花子) リッリ・パーシキヴィ/フレドリカ・ブリレンブルク(実子) ウィリアム・デイズリー(吉雄) アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル演出、モネ劇場室内管弦楽団、大野和士(7月8, 10, 12, 14, 16, 17, 19, 20日)/ジョルジュ=エリー・オクトール(7月23, 25日)指揮

2004年9月7,8,9,10,11,12日 - モネ劇場(ブリュッセル、ベルギー) - インゲラ・ボーリン(花子) リッリ・パーシキヴィ/フレドリカ・ブリレンブルク(実子) ウィリアム・デイズリー(吉雄) アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル演出、モネ劇場室内管弦楽団、大野和士(9月7,8,9,12日)/ジョルジュ=エリー・オクトール(9月10,11日)指揮

2005年8月6日 - カンプナーゲル(ハンブルク、ドイツ) - ゾフィー・カルトホイザー(花子) リッリ・パーシキヴィ(実子) ヤーロン・ヴィントミュラー(吉雄) ルカ・ベゲッティ演出、ムジークファブリーク、大野和士指揮

2005年12月16、18日 - ポルトガル国立歌劇場(リスボン、ポルトガル) - ゾフィー・カルトホイザー(花子) フレドリカ・ブルンブルク(実子) ルイ・ロドリゲス(吉雄) アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル演出、ポルトガル交響楽団、ホアン・パウロ・サントス指揮

2007年5月12, 22, 27日、6月3, 6, 13日 - ビーレフェルト歌劇場(ビーレフェルト、ドイツ) -  Victoria Granlund(花子)Lien Hageman(実子)Peter Schone(吉雄)パトリック・シマンスキ演出、ビーレフェルト歌劇場管弦楽団、ケヴィン・ジョン・エデュセイ指揮

2008年3月5, 9, 12, 14日 - フランス国立リヨン歌劇場(リヨン、フランス) - クレア・デボノ(花子)、フレドリカ・ブリレンブルク(実子)、アンドリュー・シュレーダー(吉雄)アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル演出、フランス国立リヨン歌劇場管弦楽団、ヨハネス・デーブスの指揮

能 班女
ドナルド・キーン
近代能楽集
初出:新潮社 1955年(昭和30)1月「新潮」
初収:新潮社『近代能楽集』1956年(昭和31)4月30日 初版

近代能楽集の5作目。恋人を待ちつづける女性の愛と狂気を描く。
 男が残した扇を大事に抱きながら、男との再会を待ち続ける花子。その花子を独占することを自らの幸福とする実子。そこに男が現われるが、花子は私が待っていたのはあなたではないと言う。愛という狂気は、対象となる相手の男を通り越して、日常的な人間世界の外へ飛翔したのだ。「サド侯爵夫人」の結末を連想させる幕切れは鮮烈な印象を与える。実子の孤独と夢想を生々しく強調したジュネーブのゴデールによる演出もある。
 同時代執筆作品(1955年) 「沈める滝」「海と夕焼」「商い人」「山の魂」「危険な関係」などa href="http://miwako24.blog114.fc2.com/">半田さん ブログ班女 批評