横田さん親子、米大統領と面会 拉致解決協力を訴え
2006年 4月29日 (土) 03:03
拉致被害者横田めぐみさんの母、早紀江さん(70)と弟の拓也さん(37)は28日午前(日本時間29日未明)、ホワイトハウスの大統領執務室でブッシュ米大統領と面会した。早紀江さんは、拉致された娘めぐみさんへの思いを語り、北朝鮮による拉致被害の国際的広がりに触れながら、拉致問題解決に向けた協力を訴えた。大統領は「最も心を動かされた会談の一つだ。国家として、拉致を許しているのは信じがたい」などと応じ、北朝鮮を非難したという。
早紀江さんは午前11時前、ホワイトハウスに入った。面会は同10分ごろに始まり、同45分ごろ終わった。大統領が拉致被害者家族と会ったのは初めて。
面会には、早紀江さんと拓也さんのほかに、北朝鮮から脱出し、現在は韓国に住む脱北者らも同席。25日に上院の公聴会で証言した元北朝鮮軍人で現在は脱北者による北朝鮮向け放送「自由北韓放送」代表の金聖●(王へんに文)(キム・ソン・ミン)さんや、02年に中国・瀋陽の日本総領事館に駆け込んだ金韓美(キム・ハン・ミ)ちゃん(6)とその両親らも招かれた。
代表取材によると、ブッシュ大統領は「お母さんがほしいのは再会だけ。指導者が拉致を奨励するとは、心がない。国際社会からの尊敬を得たいのであれば、人権を尊重すべきだ」と答えたという。さらに「人権を尊重しない人に発言するのは勇気が要ることだ。早紀江さんたち、ここに来たみなさんのことを誇りに思う。働きかけを強くしていきたい。人権を尊重し、自由社会を実現させることを、私は強く保証する」とも述べた。
面会終了後、その場所が報道陣の代表に公開された。報道陣に語り掛けるブッシュ大統領のことばを聞きながら、早紀江さんは時折感極まった表情を見せていた。拓也さんは身を乗り出して聞いていた。
部屋では、正面にブッシュ大統領と金韓美さんが座った。大統領に向かって右側のソファに早紀江さん、拓也さんらが並んだ。早紀江さんのわきのテーブルにはめぐみさんの写真が飾られていた。
約35分だった面会のために、早紀江さんは、めぐみさんが拉致されるまで父・滋さん(73)が撮影し昨年11月から各地で展示している家族写真をまとめた冊子や、自著「めぐみ、お母さんがきっと助けてあげる」の英訳を持参した。他の拉致被害者の家族から託された手紙も持ってホワイトハウスに入った。
これに先立ち、宿泊先のホテルで会見した早紀江さんは「拉致問題を含めて、北朝鮮のやりかたはひどいということを改めて伝えたい。できる限り平和に解決しなければならないが、今年中にはたくさんの拉致被害者が自由を得ることができるようにしなければならないと訴えたい」と話した。また、拓也さんは「世界の被害者の気持ちを伝えたい。大統領の胸に迫るようになれば」と期待を語った。
一方、面会に先立ちマクレラン大統領報道官は北朝鮮問題に言及し、「大統領は北朝鮮の人権状況に深刻な懸念を抱き、優先度の高い問題として取り組んできた。大統領は北朝鮮の人々への国際的な関心を喚起してきた」と述べたうえで、「北朝鮮の体制は世界で最悪の人権侵害者であり、国際社会全体が注意を払うべきだと大統領は信じている。自らの人民を飢えさせ、人々は多大な苦難に直面している」との見方を示した。
家族会関係者によると、斎木昭隆駐米公使から27日夕(同28日朝)、面会が正式に決まったと早紀江さんらに連絡があった。訪米中の拉致被害者家族のうち招かれたのは横田さん親子だけで、加藤良三駐米大使が同行した。
此方の藍ちゃん も活躍が・・
宮里、6アンダー3位に浮上・米女子ゴルフ2日目
米女子ゴルフのギンクラブ&リゾートオープンは28日(日本時間の29日)、ギンクラブリ&リゾート(6531ヤード・パー72)で2日目が行われ、宮里藍は6アンダーの3位に順位を上げた。前日2アンダーの6位タイからスタートした宮里は、10番からのスタート。出だしで2連続バーディを奪い、後半は1番でバーディー、2番ボギー、3番で再びボギーとするが、圧巻は4番パー4の356ヤード、残り113ヤードをPWで直接カップインさせてイーグルを奪い、通算7アンダーで首位タイに立った。
終盤の8番で手痛いボギーでスコアを落としたが、今日1イーグル・4バーディー・2ボギーの68とスコアを4つ伸ばして通算6アンダー、単独3位に浮上した。首位は10アンダーのロレーナ・オチョア(9ホール終了)。
日本選手は東尾理子が8オーバー(18ホール終了)、諸見里しのぶは2オーバー(9ホール終了)。順位は日本時間5時20分。 (09:18)