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新国立 魔笛  35歳と215年 今も活きている・・

2006-01-31 | 新国立オペラ・・
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 35歳と215年 今も、活き続けるモーツァルトに感謝
今の時に巡り会い・・モーツァルトの死の年1791年に・・

シカネーダー、芝居小屋・座長で数々の公演を・・
筋書きの面白さに、音楽の煥発さと、
そしてザラストロの歌、合唱が・・音楽に神が降りた、おる偉大な力、、
創造が、音楽の神の手が書かせたのであろうか?音楽其の物に・・心地よさが


 序曲は、煥発さ、音の活き活き感 弾む音型で非常に良い・・
大蛇を退治し3人の侍女の登場で歌唱が??・・この先大丈夫・・
筋が進まない歌唱が進まない・・

 ゴンドラが上から・・空中に夜の女王が登場
見ていて ユラユラ 揺れる この態勢で歌うのは難儀では、最終回で慣れたと思いますが 佐藤さん 歌い難そうでしたね・・佐藤さんの 裏話が面白いので,何かコメントがあるかも??あの態勢 両腕を開き直立の姿勢で歌われ、見ててハラハラしました

超絶技巧の高音コロラトゥーラの歌唱で、夜の女王の燃え上がる復讐心を・・この歌唱が凄い、我が子に短刀を渡しザラストロを・・恐ろしさ,凄みが この歌唱が絶品のコロラトゥーラと陰影ある声域が・・この場面が白眉 満足 満足ですね
 夜の女王:佐藤 美枝子・・華◎ 

 タミーノ: ライナー・トロースト◎ パミーナ: 砂川 涼子 華◎
バロック歌唱が?両者の語り、歌唱が有機的に溶合い・・バランスが良い
無理な大声量で聴かせるのでなく・・昨年のアリオダンテの歌唱に共通する
 語りかける歌唱?・・声域に艶、輝き・・自然な流れを感じさたトロースト
砂川さん 終始安定した歌唱が。今回ジックリ聴き実に上手い歌手ですね
今後も大活躍が

パパゲーナ: 諸井サチヨ 華○ パパゲーノ: アントン・シャリンガー◎
お婆さんに扮したパパゲーナとパパゲーノとのやり取りが実に面白い、
歌芝居の楽しさが・・シャリンガーが役者ですね、台詞まわし、
舞台まわしが実に上手いです・・
 パパゲーノが木に縄を・・樹からパパゲーナが登場したり
演出、装置が巧く・・かみ合い、溶合い・・実に良く出来た舞台と成っていたと
     全幕で、演出、装置が縦横に・・考えられた舞台となる

ザラストロ: アルフレッド・ライター 
 このバスの歌が私の好みですね・・役柄からも神聖な・・

旋律美に、正しく、天からの音楽、音楽の神が、降り立った音楽・・合唱が・・
 聴いていて、心が清められ、幸福感と、音楽に出会えた喜びが・・
モーツァルト 生誕250年に・・・

作  曲  : ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト  
台  本  : エマヌエル・シカネーダー 
指  揮  : 服部 譲二 ○ 演  出: ミヒャエル・ハンペ◎
美術・衣裳: ヘニング・フォン・ギールケ    照  明: 高沢 立生 
再演演出: 田尾下 哲    舞台監督: 大仁田 雅彦

合唱指揮: 三澤 洋史◎   合  唱: 新国立劇場合唱団◎
管 弦 楽  : 東京交響楽団○
キャスト
ザラストロ: アルフレッド・ライター ◎  
タミーノ: ライナー・トロースト◎
パミーナ: 砂川 涼子 華◎
弁  者: 長谷川 顯 △ 
      ・・・モーツァルトもワ-グナーも同じに聞こえる? 
僧  侶: 加茂下 稔
夜の女王: 佐藤 美枝子 華・恐い◎ 
侍女I : 田中 三佐代 △
侍女II: 加納 悦子  △    侍女III: 渡辺 敦子△
童子I  : 直野 容子華◎
童子II : 金子 寿栄 華◎  童子III : 背戸 裕子華◎
パパゲーナ: 諸井サチヨ 華○ パパゲーノ: アントン・シャリンガー◎
モノスタトス: 高橋 淳○
武士I: 成田 勝美      武士II: 大澤 建

モーツァルト最晩年の最高傑作
幼少より神童の名をほしいままにしたモーツァルトの死の年1791年に書かれたジングシュピール(歌芝居)。不朽の名作オペラ「フィガロの結婚」「ドン・ジョバンニ」「コジ・ファン・トゥッテ」と並んで、貴族中心の宮廷劇場のためではなく、一般庶民が楽しむ芝居小屋のために書かれた作品です。ドイツ語の歌とセリフでわかりやすく構成され、初演から絶大な人気を博しました。“モーツァルトに端役なし”という言葉があるように、登場人物全てが主役級の音楽性、テクニック、演技力を要求されます。超絶技巧の高音コロラトゥーラの歌唱で、夜の女王の燃え上がる復讐心を描く二つのアリア、パパゲーノの軽快なアリア「おいらは鳥刺しパパゲーノ」や「パ・パ・パ」の二重唱等、聴きどころに事欠きません。

新国立劇場でしかみられないダイナミックな舞台空間
ヨーロッパのオペラ界を常にリードしてきたハンペの演出は、1998年5月新国立劇場でのプレミエ公演では、“原作にある太陽と月の世界の対立から、イメージはさらに宇宙へと広がり、虚空遥かに望見される星雲がダイナミックな迫力で舞台空間を包み込んでいる”(読売新聞評)、“劇場の舞台機構を縦横に駆使しながら、音楽と演劇の魅力の結晶化を目指した演出”(日本経済新聞評)と、高く評価されました。今回は本年3月新国立劇場小劇場オペラ「ザザ」で好評を博したウィーン育ちの若手指揮者服部譲二が、モーツァルト作品で定評のあるライター、トロースト、シャリンガーやチャイコフスキー国際音楽コンクールで邦人初の第一位となって世界の注目を集めた佐藤美枝子、若手実力派の砂川涼子と競演します。ご期待ください。
ものがたり
昼と夜の二つの世界。夜の女王の娘パミーナは昼の世界を支配するザラストロに育てられている。夜の女王は娘を取り返し、昼の世界の支配権をザラストロから奪取しようと、王子タミーノに娘の救出を頼む。身を守るためタミーノは魔笛を、お供として同行することになってしまったパパゲーノは魔法の銀の鈴を与えられ、二人はザラストロの神殿までやってくる。ここでタミーノはザラストロが徳の高い高僧だと知り、パミーナを救うためにパパゲーノと共にザラストロの神殿で修行をする事になる。過酷な試練を乗り越えた二人は、祝福のうちに結ばれる。復讐に現われた夜の女王は、雷鳴とともに地獄に落ち、晴れて勝利者となったザラストロの高徳と栄光を讃える声が響く。

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過去の記録、感想・・
2005年3月2日 (水) 魔笛
昼はダブルキャストの初日で全てが硬いリキミが・・指揮・オケも何か氣が無い?歌手陣は男性歌手が本来の歌唱なの??残念・・パパゲーナ・羽山弘子 パミーナ・星川美保子 夜の部2日目でテノール タミーノ・持月哲也 パパゲーノ・萩原 潤
パパゲーナ・若槻量子 パミーナ・井上ゆかり に輝き 光る歌唱が 多田羅 黒木純 が脇を固め・・最高の舞台となる 原語歌唱と台詞日本語で昼は馴染めなかった・・旋律美と歌唱力の違いが顕著に昼夜で格差が・・

W.A.モーツァルト作曲『魔笛』〈演奏は原語(ドイツ語)、台詞は日本語〉
5日(土)13:00/18:30、新国立劇場オペラ劇場
 4F・1-65千円(ネット得4420円)高い 夜・4F・1-57 5千円・安い
指揮:下野 竜也 演出:実相寺昭雄
装置: 唐見 博照明: 牛場賢二 衣裳: 加藤礼次朗 振付: 馬場ひかり
合唱指揮: 河原哲也 舞台監督: 幸泉浩司 公演監督: 高橋大海  鈴木寛一(
管弦楽: 東京フィルハーモニー交響楽団 合唱: 二期会合唱団

指揮はウィーン国立音楽大学に学び、00年東京国際音楽コンクール〈指揮〉に優勝、あわせて斎藤秀雄賞を受賞、翌01年に行われたブザンソン国際指揮者コンクールで優勝した若き本格派・下野竜也。演出はウルトラマンシリーズ、「帝都物語」などで多くのファンを惹きつける映画監督の実相寺昭雄。外務省勤務を経てTBSテレビ演出部・映画部、そして東京藝術大学演奏芸術センター教授を経て、今度は新国立劇場の舞台機構を駆使してオペラを演出する。現在は京極夏彦デビュー作「姑獲鳥(うぶめ)の夏」を撮影中(キャストは堤真一、永瀬正敏、阿部寛、原田知世ら)で今秋から冬にかけては江戸川乱歩の「鏡地獄」の撮影に入る。出演者たちも東京二期会の総力を結集した最高の顔ぶれが揃った。これは何としても見逃せない!!
《魔笛》というオペラは、誰にも親しみやすく、しかも奥行きが深い。初めてオペラを見る人も、モーツァルトの平明にして心に染みる音楽とメルヘン風のファンタジックな物語の世界を、最初から屈託なく楽しむことができる。だがいっぽう、このオペラは、見れば見るほど、聴けば聴くほど、その魅力に深くはまり込んでゆく。物語の隠された意味をさぐり、ひとつひとつの場面の絵解きを始めたら、もう止まらない。次から次といろいろな疑問や不思議が、そしてそれらへの答えの可能性が浮かび上がってくる。《魔笛》は、イメージとファンタジーとフィロゾフィーの無限の源泉だ。
 このオペラを上演する側にとっても事情はまったく変わりない。新しい舞台づくりや解釈が次々と生まれる。モーツァルトの故郷ザルツブルクの民衆劇の世界と結びつけたポネルの演出もあった。エーファーディングは作品の理念的源泉とされるフリーメーソン結社を意識しつつ、美しいメルヘンの世界を描き出した。コックスはエジプトを舞台にしたし、フライヤーは全編をサーカス小屋での物語とした。モーツァルトが生きた時代のハプスブルク王朝の女帝マリア・テレジアと息子ヨゼフ2世との関係を下絵に用いたクプファーの演出もあった。ごく最近では、すべてを人間の脳細胞のなかの出来事とするパフォーマンス集団ラ・フラ・デルス・バウスの舞台(ルール・トリエンナーレ)や現代社会のアクチュアルな問題を挑発的に取り込んだコンヴィチュニーの演出(シュトゥットガルト歌劇場)が大きな話題となった。そして2005年夏のザルツブルク音楽祭にはムーティの指揮でヴィックの手になる新演出が登場する。   (岩下 眞好 音楽評論家)