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熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

日米地位協定

2014-10-17 09:46:01 | Weblog
前泊博盛さんが書かれた「本当は憲法より大切な日米地位協定入門」を読みました。

日米地位協定の不平等さは新聞テレビで報道されていますが、その実態については理解していませんでした。

この本を読むと、日米地位協定の条文と運用について書かれています。

日米地位協定の不平等の悪影響は沖縄で顕著に現れていますが、沖縄だけの問題ではなく、日本全国で問題となる可能性(基地を有する自治体の市民には影響が出ています)が大きいのがよくわかります。

著者によると、戦後日本の根幹をなすもっとも重要な取り決めは、残念ながら日本国憲法でもなければ、日米安保条約でもなく、サンフランシスコ講和条約でもない。
それは、日米地位協定であるということです。

日米地位協定とは、アメリカが占領期と同じように日本に軍隊を配備し続けるための取り決めです。

日米地位協定の根幹をなす目的は、①日本の全土基地化と、②在日米軍基地の自由使用です。

日本の全土基地化とは、日本国内のどの場所でも米軍基地にできるということです。

在日米軍基地の自由使用とは、占領期と同じように、日本の法律に拘束されずに自由に日本国内の基地を使用できることです。

この恐るべき目的は、日米地位協定に明記されています。

沖縄の大学の構内に米軍のヘリコプターが墜落したときに、日本国内の事故にも拘らず日本側の立ち入りが禁止されたことを覚えている方も多いと思います。

これも日米地位協定のためです。

東京大学の構内に米軍オスプレイが墜落した場合も同じ状況になります。

沖縄だけの問題だと対岸の火と見ているととんでもないことになります。

果たして日本は独立国なのか、それとも米国の州の一つなのか、後者のような気がしますね。

この本を読んで日米関係について再考することが重要ですね。








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