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丸山正樹「キッズ・アー・オールライト」

2024年08月20日 | ま行の作家


朝日新聞出版
2022年9月 第1刷発行
270頁

NPO法人「子供の家」の代表で、虐待、差別、体罰、貧困といった子供の人権救済活動に関わっている河原
ある日、SNS上で〈このままだとあたし、おばあちゃんころしちゃうかも〉というヤングケアラーと思われる書き込みを見つけます
河原は組織を手伝う少女・通称うさこを通じて発信元の子に連絡を取ろうと試みます
一方、繁華街でパパ活を仕切る半グレ集団に睨みを聞かせている男・通称シバリは、街角で少年たちから襲われていた日系ブラジル人四世の少年・ダヴィを助けます
日本社会から排除された日系ブラジル人たちの住む団地を訪れたシバリは、ダヴィを学校に行かせるために、グループの男と対決をします

ヤングケアラーや在留外国人の子供たちは何も悪くない
安心して日々を送れるはずの子供たちが何故こんなひどい目に遭わなければならないのか
面倒なことを子供に押し付け、逃げる大人たちに唖然としました
丸山さんは日本政府の外国人受入政策にもその責任の一端があると仰りたいようです

登場人物が三河弁と名古屋弁を使っていることから、舞台は愛知県豊田市と名古屋市中心部から南部辺りと思われます
名古屋入国管理局のウシュマさんの事件も出てきたり、身近な出来事として読みました

問題提議という点は良しとして、読ませるものとしては圧倒的なものが無くて残念
しかし、テーマには共感出来るので本作の登場人物が出てくる2016年発刊済みの「漂う子」も読む予定です





コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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Unknown (todo23)
2024-08-20 16:00:28
これも丸山さんらしい小説でしたね

http://blog.livedoor.jp/todo_23-br/archives/29883086.html
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todo23さん (こに)
2024-08-21 08:11:56
丸山さん、ちょっと飽きてきたというか、新鮮味が無くなったというか…。
返信する

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