読書と映画とガーデニング

読書&映画&ガーデニング&落語&野球などなど、毎日アクティブに楽しく暮らしたいですね!

おうち映画(日本)を5本

2019年03月01日 | 映画(国内)

 

 

 

「光」
2017年
【Netflix】 

日々迷いながら生きていた女性・美佐子が、弱視のカメラマン・雅哉に出逢い、彼の内面に惹かれていく、というラブストーリー

視覚障がい者のための映画の音声ガイドの制作に従事している美佐子(水崎綾女)は、雅哉の無愛想な態度に反感を覚えますが、まだ視力のあった頃に彼が撮影した夕陽の写真に感動し、いつかその場所に連れて行って欲しいと思うようになります
そして、視力を失っていく雅哉の葛藤を間近で見つめるうち、美佐子の中の何かが変わり始めます

大切な人のために何かをしたい、何かをしているつもりになっている
でも、それは本当に大切な人のためになっているのだろうか 

夕日の光を全身に浴びた二人のキスシーンにはグッと惹きつけられました

 

河瀬直美監督が本作で描いたもの
それは世界全体に通じる普遍的なテーマなのだと思いました

 

 

 

 

 

「森山中教習所」
2016年
【Netflix】 

夏の終わり、非公認の自動車教習所に通うことになったマイペースな大学生・佐藤(野村周平)とクールなヤクザの組員・轟木(賀来賢人)のひと夏を描きます

偶然の自動車事故からたまたま連れて行かれた教習所で出会った二人
実は、彼らは高校の同級生でしたが、会話を交わしたのはただ一度だけ
それも、嘉木が高校を中退するその日でした 

何って大きな事件が起きるでもなく比較的淡々と流れる物語ですが不思議と面白かったです
野村周平の能天気にイライラするのを収めてくれたのが賀来賢人のクールさ、刹那的な生き方
時々フッと笑う姿が印象的で“キュン”となるのです(^_^;)

ひと夏、濃い時間を一緒に過ごした二人の間に生れた奇妙な連帯感は友情とも言えるのでしょうか
年月が過ぎ、互いに連絡を取り合うこともない二人でしたが、ラストのほんのわずかな邂逅にまた切なさがこみ上げてきました
佐藤の恋人役(後の妻)、岸井ゆきのチャンが個性的で可愛い!

 

 

 

 

「息子」
1991年
【Netflix】 

妻を亡くしてから東北の田舎で細々とタバコ農家を営みながら一人で暮らす父親(三国連太郎)
東京の一流企業で働く優秀だけれど要領の悪い長男(田中隆三)、近くに嫁いだ娘(浅田美代子)、やはり東京で独り暮らしをしているけれど定職につかず落ち着かない次男(永瀬正敏)
子供たちが成長するまでは、冬の間は出稼ぎをして一家を支えてきた父親も今は老いを隠せず、長男が千葉に購入したマンションでの同居を薦められています 

父親が心配しているのは自分のことより、子供たちの中で一番出来が悪く、顔を合わせても言い争いばかりで互いに歩み寄れない次男です
その次男も何度目かの転職先で出会った聾唖の女性(和久井映美)に恋をし、それを励みに仕事にも精を出し落ち着いた生活を始めるようになります
初めて、父親を彼女に引き合わせるシーンが良いのですね~ 

ラスト、東京から雪に埋もれた我が家に戻った父親が囲炉裏端に見たのは…
出稼ぎから戻った自分を優しく迎えてくれる両親、妻、3人の子供たち
しかし、ふと気づくと暗い部屋には自分独りなのでした 

昭和時代を生きた日本人を描いた温かな思いに満たされる作品でした

 

 

 

 

「MW-ムウ-」
2009年
【チャンネルNECO】 

原作 手塚治虫「MW ムウ」

16年前、ある島で島民全員が死亡する事件が発生しますが政府によりその事実は隠匿されます
しかし、人知れず密かに生き延びた二人の少年がいました
成長し、エリート銀行員となった結城(玉木宏)と神父となった賀来(山田孝之)
結城は冷酷な殺人鬼という裏の顔を持ち、事件を引き起こした“MW”と呼ばれる存在を用いて世界の破滅を企み、一方の賀来は結城が繰り返す犯行を止められないことに苦悩しています
やがて一人の刑事(石橋凌)が犯人が結城であることに気づき、接近を図るのですが、結城はうまく刑事を煙に巻き、さらに犯行をエスカレートさせていくばかりでした 

コミックを実写化すると、どうしてもツッコミたくなるシーンが増えますね
コミックならすんなり受け入れられるのに、実写だと…
そこはまぁ、良しとして 

玉木宏さんは、これまでのイメージから凶悪犯にしても最後には優しさを見せるように思えて仕方なく

山田孝之さんなら、極悪非道な結城を改心させられると期待したのですが、結局自分を犠牲にして終わってしまい

石橋凌さんは、序盤、犯人を追い掛けるシーンで、いかにも体力不足、年を感じてしまい、あらあら

 

結城と賀来には強い絆を感じたのですが、あまり描かれていないと思いました
原作ではどうだったのでしょう
原作を読んだ方の感想をお聞きしたいです

 

 

 

 

「キセキ-あの日のソビト-」
2017年
【日本映画専門チャンネル】 

メンバー全員が歯科医師で一切顔出しをしないという異色のボーカルグループGreeeeNの代表曲「キセキ」の誕生秘話を描きます

厳格な医者の父(小林薫)、父に強く逆らうことのない専業主婦の母(麻生祐未)
ミュージシャンを目指すジン(松坂桃李)は、医者は人の命を助けるが音楽にそんな力はないと冷徹に言い放つ父に反発し家を出ます
プロデビューを夢見て頑張っていたジンですが弟・ヒデ(菅田将暉)に音楽の才能があることを発見し、自分は裏方に徹し、ヒデとヒデの大学の音楽仲間たちに夢を託すことを決めます 

両親への尊敬、感謝、仲間との友情、音楽の可能性
それらをきちんと描いた青春ドラマの秀作と思います 

観賞後、暫くはYouTubeでGreeeeNを聴いたのは言うまでもありません

ところで
ジンやヒデがお世話になったディレクターの会社のシーンで、後方に立ってジンをじっと見つめる男性は誰だったのでしょう?
それと、CDショップで「キセキ」のCDを手に取って駆けていく女の子、顔はわかるけれど名前が思い出せません

気になる…

 

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 植松三十里「燃えたぎる石」 | トップ | 三浦しをん「人生激場」 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

映画(国内)」カテゴリの最新記事