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映画・東京家族(試写会)

2012年12月24日 | 映画(国内)

 

12/21 テレピアホールにて

 

 

2013年 日本

 

山田洋次 監督50周年記念作品

小津安二郎監督「東京物語」をモチーフにした〈今の家族〉の物語

 

瀬戸内海の小島で暮らす平山周吉(橋爪功)と妻のとみこ(吉行和子)は子供たちに会いに東京にやってきた

 

長男・幸一(西村雅彦)、妻・文子(夏川結衣)

長女・滋子(中嶋朋子)、夫・庫造(林家正蔵)

次男・昌次(妻夫木聡)、恋人・紀子(蒼井優)

 

それぞれ東京で忙しく暮らす子供たち

長男、次男、長女の住む家は何処も狭く、いかにも大都会の庶民の暮らしといった風情です

両親の扱いに困惑しながらも一生懸命もてなそうとしますが、微妙にズレる生活感覚

仕方がないと考える両親

そんな中、突然とみこが倒れ帰らぬ人となってしまう

 

 

西村さんの硬い演技は、いかにも父親の期待に添い医者になった長男らしさが出ており、両親への思いはあるものの、どこか冷めていて現実的です

 

逆に、出来の悪さから父親に疎まれて大きくなった次男・妻夫木さん

いまだフリーターもどきの仕事にしか就いていませんが、母親の愛情に補われて、それはそれで心優しい青年に育っています

 

美容院を経営する長女・中嶋さん、今まで心優しい大人しい女性のイメージが強かったので、お店を切り盛りし忙しく動き回る姿は新鮮でした

 

橋爪さん演ずる自分の考え方、生き方を変えることの出来ない頑固で不器用な父親

そんな夫や子供たちを優しく見守るとみこの吉行和子さんが一番でした

あんな風にお茶目で可愛らしい年寄になりたいな、と思いました

 

 

周吉がお線香を上げに行った知人の義母が3・11で亡くなっていたり

昌次と紀子が出会ったのが震災後のボランティア活動だったり

周吉が親友と酒を酌み交わしながら子供や今の社会の愚痴を並べたり

 

最後にとみこのお骨と共に島に戻った周吉は紀子に昌次をよろしく頼む、と頭を下げます

この時の周吉の台詞にはこれからの日本を背負う若者に向けた期待と希望が込められていました

 

震災や不況など、閉塞感に先の見えなくなっている日本人に、また新しい家族を作って新しい日本を作っていこう、とエールを送る映画なのでしょう

 

 

 

白状しますが

山田洋次監督作品を最初から最後まできちんと鑑賞したのは「たそがれ清兵衛」に続き2本目

テレビで放送されていても「ながら」だったり、途中でお風呂に入ったり

でも、ポイントでは必ず泣かされる監督さんですね

 

全編上映でした

本公開ではいくらかカットされるかもしれませんが、とみこが倒れるまでの家族の風景は丁寧に描かれ過ぎているように感じられました

後から思い返せば、どのシーンも必要だったのか、とも思いますけどね

 

 

昌次は現代劇から歌舞伎まで様々な舞台装置を手掛ける仕事に就いています

その中で流れたのが故・中村勘三郎さんの「春興鏡獅子」

これを選択したのは偶然だったのでしょうか

本当に、本当に惜しい人を亡くしました

 

 

 


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2 コメント

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山田監督のお考え (rose_chocolat)
2012-12-31 15:40:06
いろいろなものが詰まっていたように思います。
ちょっと、多すぎたかな?とも思わなくもないのですが。。

あと、言葉づかいはちょっと古めかしかったですね。
それも含めて、旧き良き時代を継承していきたいということなのでしょう。若い2人の気遣いがよかったです。
roseさん (こに)
2013-01-04 11:50:11
年末にNHK・BSで山田監督と東京家族についての番組のラスト10分ばかりを見ました。
近いうちに再放送もあると思うので、しっかり見てこの映画について再度考えたいと思っています。
それと「東京物語」もきちんと見直したいです。
妻夫木君と蒼井優ちゃんの持つ温かみが良かったですね。

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