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荻原浩「花のさくら通り」

2012年11月15日 | あ行の作家

 

集英社

2012年6月 第1刷発行

494頁

 

 

郊外のさびれた商店街、さくら通り

そこの和菓子屋の2階に引っ越してきたのが倒産寸前のユニバーサル広告社

 

簡単にまとめればユニバーサル広告社の杉山の奮闘により、シャッター通り寸前だったさくら通りが活気を取り戻すというお話です

 

第1章の「花まつりはイースターで桜餅」は面白かったです

住職の息子、光照が親の跡を継がねばならないという説明に思わず噴き出しました

子どもの時から目に見えないレールの上を走らされてきた

枕木が卒塔婆で、灯明が標識の、御影石でできたレールだ

終点で待っているのは袈裟と僧衣と三厘刈り

光照が初めて与えられたおもちゃは子ども用木魚だった

 

 

光照が恋した相手は教会の娘

お寺の息子と教会の娘に恋愛は許されるのか

 

さて次はどんな展開が待っているのか

期待大で読み進みました

 

しかし、しかしです

商店街に現れる放火犯

毎年6月に行われる商店街のお祭りをめぐる年配者と若者の対立

商店街の活性化を妨げる政治的目論見

「オイアウエ漂流記」「ひまわり事件」同様、冗長に過ぎ、最も言いたいことは何なのかぼやけてしまった感があります

ところどころ印象に残る「光る言葉」はあるのですが、どれも過去の荻原作品に出てきたもので「また?」と思いつつなんとか我慢して読み終えました

 

「オロロ畑でつかまえて」「なかよし小鳩組」に続くユニバーサル広告社第3弾

「オロロ畑~」が一番面白かったかな

作家デビューから15年が過ぎ、キレが無くなったとは思いたくありませんが、このところの長編はどれもイマイチ

 

「明日の記憶」以降、文学賞の候補にはあがっていますが受賞は逃し続けていらっしゃいます

次こそ、と思うのですがそれはファンの我儘でしょうか

 


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