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浅田次郎「黒書院の六兵衛」

2018年01月10日 | あ行の作家

 

文春文庫
2017年 1月 第1刷
上巻 324頁
下巻 298頁
解説 青山文平

 

 

江戸城明け渡し迫る中、開城のため、官軍にわか先遣隊帳として、送り込まれた尾張徳川家・徒歩組の加倉井隼人
勝安房守に伴われ宿直部屋で見たのは、無言で居座る御書院番士・的矢六兵衛だった
ここで悶着を起こしては江戸が戦に
腕ずくで引きずり出してはならぬとの西郷隆盛の命もあり途方にくれる加倉井
それも、ここに居座る男は元の的矢六兵衛とは似ても似つかぬ別人だという情報が…
上巻は六兵衛を巡る処置に困惑する加倉井と六兵衛の正体の”一部”
下巻は六兵衛の正体の“残り”と結末
的矢六兵衛なる武士が一体誰でどこから来たのかは一切明らかになりません
それを知りたくて読み進めてきたのに…
一切言葉を発することなく、江戸城西の丸御殿に10ヶ月もの間居座り続けた六兵衛こそが真の旗本、武士であった、という締めくくりに強引に納得させられた感じ
読み終えた今でも、あの男がなぜそこまでして旗本株を欲しがり、武士として生きようとしたのか
わかるようなわからないような(^_^;)
幕末~維新に生きた“真の武士”を描くことの多い浅田さん
中でも本作は解り辛かったかな
それなりに面白かったですけどね

 

 


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