今日本屋に行って、「日本の企業は、トヨタも日立もダメで」という題名の本が売られているのを見ました。
「なんで、そんなにネガティブなのだ?」
問題は、それが事実であるか、ないかではなく。そういうネガティブなことばかりを書きたがるその人達の性格であろう、と。一般的に、「エリートはネガティブである」という説を聞くが。じゃあ、トヨタがつぶれたとして、私達日本人の生活が破綻に追い込まれるのですか、と聞きたいが。多分、トヨタがつぶれたとしても、日本人の生活は今まで通りであろう。問題は、トヨタがつぶれるか否かではなく、要するに、「なぜ、悲観的(ネガティブ)な情報にばかり焦点をあてて、言いたがるのか」ということであろう、と。
「あなたは人の悪口ばかりを言う人を信用出来ますか」と。
どんなことに対しても、ネガティブな面と、ポシティブ(肯定的)な面とがあるように思う。しかし、ネガティブなことばかり言っていても、「仕方ないであろう」と。それが問題なのに。
アジア・太平洋戦争の敗戦は普通の日本人にとっては悲劇だが。しかし、そのおかげで、戦後60年間の平和は実現されたのである。あの時、戦争に負けていなかったら、今頃、アメリカみたいに、好戦的に他国に戦争を仕掛ける国になっていたかも知れないのだから。(その意味において、「日本には神様が付いている」ということも出来ると思う。つまり、神の役割とは、「必要な時に、戦争に勝たせ、必要な時に、戦争に負けさせる能力であると言えるかも知れない」ということで)
日本の歴史教科書には、悲観的な(ネガティブ)ことばかり書いていますけれどもね。戦後の歴史で言えば、公害問題とか。戦前の歴史でも、日本が起こした戦争に関する話ばかりとか。
しかし、その間に、日本は急速な経済発展を遂げたはずなのである。戦後で言えば、戦争前と比べて、日本のGDPは最低でも5倍になっているはずだし。明治維新から、戦争前でも、5倍程度にはなっていると思う。(詳しい数字を知っている訳ではないが)ちなみに、明治維新から第2次世界大戦前までの期間でも、日本の人口は2倍以上ぐらいに増えているはずなのだが。
どんなことに対しても、ネガティブな面と、ポシティブな面があるように思う。しかし、それに対して、「ネガティブな面にばかり焦点を当てなくても良いでしょう」と思う。
人の悪口を言いまくる人を信用出来ないように。日本破滅論を主張する人の意見は信用出来ない。楽しい未来予想をする予言家の人は信用出来ても、破滅予言をする予言者は信用出来ない。しかし、本としては、日本破滅論の方がよく売れるらしく。楽しい未来予言をする予言家は予言家の中ではほんのわずかである。破綻論の予言者ばかりである。これは一体なぜなのであろうか。
ちなみに。一般庶民は、大抵楽観的で。漫画の本ばかりを読んでいます、みたいな。下手に悲観主義的な本を読むくらいなら、そちらの方は、人間として、まともな選択である、と私は思う。
日本が、貧しくなったと言っても、今日食べる食べ物に困っている人は、ほとんどいないというのに。全く。変な話だと思う。トヨタが破綻しても、普通の日本人はほとんど何も困らないって。それよりも、関東大震災が起きた方が大問題だと思うが。やっぱり、変な悲観主義者もいたものだと思う。変なの。
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