愛情

　『はじめちょろちょろ、中ぱっぱ、赤子泣いても、ふた取るな』（お米の炊き方）というが。『職員が、定着しない。入っても、すぐ、辞めていく』と言われても。『現場仕事だから、厳しい言い方をするが。今、会社に残っている人達も、そうやって、育てられたのだ』と言ってもね。『なんで、それなのに、１年もたたずに、数ヶ月ぐらいで、辞めていくのか』と言われてもね。普通辞めるよ。『なんで、安い給料なのに、怒鳴られないといけないのか』と思う方が、普通の常識的思考なのだからして。『私達も、そうやって、育ってきた』から、新入社員に怒鳴っても良い、怒鳴るのに、耐えて、仕事を辞めるのは、おかしい、というのは、傲慢な、考えであると思う。新入社員が辞めていく事に耐えられないのであれば。優しい声かけをするように、考えを改めなければならない。自分が不幸を感じているのに。『他人を、自分達の思い通りに動かない事を怒る』のは、筋違いだと思う。まず、自分、自分達の方が、変わらなければならないと。これまでの、常識が通用しなくなったら。まず、自分達の方の、考えを変えなければならない。それが、世界の正しさというものだと思う。宇宙の、法則は、『全てのものは、変化する』だから。自分の、考えも、世界の変化につれて、変わって、変えていかなければならない。それが、世界の正しさというものだと思う。

　コンビニ経営者の人で、『従業員が、商品を盗んでいく。そのせいで、コンビニを閉店せざるを得なくなった』と嘆いている人がいる、という話を聞いた事があるが。「多分、その経営者の人が、意地が、悪い人なのだと思う」と私は言ったが。まあ、そうだと思う。優しい経営者の人だったら、従業員の人も、『コンビニ経営は、大変だね』と思ってくれるはずであり。意地悪な人だから、『商品を盗んでやれ』と思うのではないか、と。そう思うのだけれども。
　世の中は、大体公平。ただし、その公平さに気づかない人達が、いっぱいいるだけの話で。

　『介護業界は、人手不足だ』という人達がいるが。ただ単に、従業員が、すぐに辞めていくだけだと思う。入った人が、みんな、定着するなら、介護は人手不足ではないと思う。ただ単に、みんな、辞めていくだけで。
　『この、会社が、離職率が、低いのは、社長のご人徳のおかげ』というが。社長が、良い人なら、たとえ、給料が低かったとしても、みんな、ついていく。でも、怒鳴り散らすような、人なら、『こんな、低い給料でやってられるか』と言って、辞めていく。
　結局、人手不足問題は、社長の人徳の低さが、原因である、と。

　子供だって、３歳までの頃は、甘やかした方が良いと思う。ハッピーウォーカーというボランティアがあるらしいが。盲導犬になってもらいたい犬を、１歳までに、甘やかして育てる事をする、ボランティアらしい、と。
　愛情があると、分かるから。厳しい言葉を受け入れる事が出来る訳で。
　だから、厳しい言葉を言わないといけない仕事であるなら。入ったばかりの、時は、出来るだけ、優しい言葉で、問題を指摘するような、言い方をすべきだと思う。『従業員が定着しない』のは、定着しない、会社側の方に、責任があると思う。

　顔が、かっこいい方が、社会において、良い業績を上げられる人間になる傾向が高い、という話をする人がいる。多分、子供の時に、周りの人から、『かっこいいね』『かわいいね』と言われて、育ったからだと思う。褒められるとうれしいのが、人間である。褒められて育った人は、厳しい言葉を受け入れる事が出来る、ということで。
　『働きたくないのだ』とわめき散らすニートには、顔が不細工な人が多かったりする。褒められて育っていないから。社会の厳しい言葉に、耐える事が出来ないのだと思う。
　（ただし、かっこいい人の方が、良い企業に採用されやすいという問題もあるような気がするが。つらい肉体労働の仕事しか、採用されないのであれば。顔が不細工な人が、『働きたくないのだ。ニートが良いのだ』とわめき散らすのは、本人にとっては、間違いの考えではないのだと思う。）

　ちなみに、『小学校のテストでは、「答えを書きましょう」なのに。高校では、「答えを書け」になっている』という指摘をする人がいた。子供の頃は、甘やかして、大人になるにつれて、厳しく育てるのが、子育てのこつのような気がする。甘やかすから、厳しさに耐える事が出来る。愛情があると分かるから。厳しい言葉を受け入れる事が出来る。そんな気がするのだけれども。

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