暇つぶしです

私が思いついた事を書くだけのブログです。

橋下さんの本質は

2012-07-18 17:00:23 | Weblog

 橋下さんの本質は、『公務員を民間のように』という点にあるのだと思うのだけれども。

 

 なんとなく、福祉の分野で仕事をしている人間として思う事は、「諸悪の根源は、年功序列の賃金制度ではないか」という気がする。『公務員は楽だね。何もしなくても、自動的に給料が上がって行くのだから』と大抵の民間企業で働いている人達、特に、派遣やパートで働いている人達は、そう思っているであろうと思う。

 

 日本は、格差社会で、格差が拡大していると言っている人達がいます。ジニ係数はともかくとして。これが上昇しているのは、年金受給の高齢者が増えた為と言われているので。おいておくとして。“相対的貧困率”という指標がある。中央値の半分以下の所得の人達が、相対的貧困の人だそうである。この数字が日本は高いのは、中央値が高いせい、すなわち、年功序列で賃金が上がっていく人達が、多いからであるという分析がある。中央値が低ければ、相対的貧困率は下がる。(実際、『お金がなくて、食べ物を買えなかったと言う事がありますか』という、誰もが認める貧困率は、先進国の中で、日本が一番少ないという結果が出ている。)

 

 『パート労働者と正社員とで、異なる時給にするのは、違法である』と定めているヨーロッパの国があるそうであるが。まあ、その国では、年功序列で、給料が上がるなんて言う事はないでしょうね。

 

 今の日本には、二つの身分がある。年功序列で、給料が上がっていく身分と、給料が同じかほとんど上がっていかない身分と。

 

 初任給は、どこの会社も大体一緒なのだよ。そして、若い時の給料は、パートの人も、派遣の人も、正社員の人も、大体同じである。

 正社員という身分は、『後で、高い給料を上げるからね』と言って、若い世代の社員に我慢させて、サービス残業させている訳である。『後で、高い給料を上げるからね』という、年功序列の賃金保証がなくなれば、サービス残業は、今よりも、違法行為とされるようになり、実際、サービス残業をする人も減ると思うが。

 

 アメリカでは、男女で、賃金格差をつけるのは、公式的には、違法とされている。日本では、『男性は、家族を養わなければならないから』という理由で、男女の賃金に格差をつけている事が普通だけれども。

 

 本当は、年功序列の賃金制度を廃止して、『教育費が掛る』とか、『家族を養わなければならない』とかいう問題は、政府の仕事ではないのか。それは、政府が解決する問題で、企業の仕事ではないのではないかと思う。それを企業の仕事としている限り、いつまで経っても、年功序列の賃金制度は無くならないであろうと思う。いや逆か。年功序列の賃金制度があるから、いつまで経っても、大学無償化は出来ず、子ども手当も政治的に実行されないのではないか、と。

 

 橋下さんの意図はどこにあるかは別として。公務員の給料を今の半分にすることに成功すれば。“ただ、年がいくだけで、賃金が上がって行く”という、年功序列の賃金制度も、変わっていかざるを得ないと思う。

 

 橋下さんの公務員たたきを批判する人達は。公務員の給料を減らせば、他の所へお金を使う事が出来る事実を忘れていると思う。

 今は、正社員的公務員は、高給取りだけれども。今増えている、非常勤職員の給料はとても、少ない。結局、公的機関で働いていると言っても、二つの身分がある。

 正社員的公務員の給料を減らせば、非常勤職員の給料も増やせるのではないか。

 正社員的公務員の給料を減らせば、介護分野で働いている人達の給料を増やす余地も生まれてくるのではないか。

 既獲得権の権利擁護だけして。今、貧しい状態に置かれている人の権利擁護を無視している。

 まあ、本質はそこじゃないけど。

 『変化するのは嫌だ』という意見がある。『みんな、正社員にさせれば問題は解決するのだ』という過去に戻りたいだけの意見を言う人達がいる。でも、本当は、時代が変わったのだから。時代に合わせた解決方法を模索しなければならないと思う。

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