暇つぶしです

私が思いついた事を書くだけのブログです。

独立戦争 続き

2012-05-15 17:39:21 | Weblog

 (前からの続き)

 植民地支配を受けていた国で、経済発展の成功した国は、数えるほどしかない。後、「なぜ、中南米は貧しいのだろうか」と思う。条件は、アメリカだって一緒のはずなのに。私が考える、アメリカ特有の事情。それが、「独立戦争の有無ではないか」と。

 

 明治政府の人達は考えた。江戸時代の士農商工の身分制度を維持したままだと、外国と戦おうという意思を持った人の人数が限られてしまう、と。だから、皆、同じ身分だと言う事にして、国民全員から徴兵して兵隊を作る事にしようと。その為には、『皆同じ、日本人である』という意識を作る必要がある、と。

 

 アメリカだって、最初から、『私達は皆同じアメリカ人である』という意識があった訳ではない。独立戦争があったから。つまり、イギリスが敵であって、私達は同じアメリカ人なのだ、という意識が出てきたからこそ、『私達は皆同じアメリカ人である』という意識が生まれたのではないか、と。

 

 『私達は、皆同じ国民である』という意識がないと。国民に対して、税金を集める事が難しい。実際、中南米には、『その国の資産のほとんどを握っているのは、たったの8家族である』という国が存在する。

 アメリカと中南米。アメリカが、豊かさを勝ち得た理由は、「独立戦争の有無ではないか」と。そう思うのだけれども。

 

 元植民地の国で、先進国になった国は、珍しいと。それでも、独立を、“勝ち取った”国においては、『私達は皆同じ国民である』という意識がある為に、先進国になる可能性があると思う。でも、棚ぼたで、外部の国と戦わずに、独立した国が、先進国になるのは、難しいのではないか、と。

 

 戦争も、悪い事ばかりではないのだね。戦争があると。国家対国家の戦争が起こると。100年ほど前からは、戦争というのは、国家総力戦だから。金持ちからも、貧乏人からも同じように金を取って、税金を取って、戦争する。で、その過程で、『私達は、同じ国民なのだ』という意識が芽生える。

 ちなみに。明治の半ば頃までは、明治政府は、『日本には、日本人以外に、アイヌ民族(土人とその当時の人達は呼んでいたが)と、琉球民族とがいる』と考えていた。実際、アイヌ民族と、琉球民族と(後、台湾人と)を檻の中に入れて、展示している博覧会のようなものがあったようである。でも、今は、沖縄の人も日本人だと普通の日本人は思っている。明治の頃と、1960年頃とでは、日本人に関する定義が変わってしまったのである。

 こういう事は良くあるよ。多分。自称漢民族の人達の住む土地がどんどん増加していったのと、同じ事である。

 でも、同一民族だという意識にさせるのは、それほど簡単な行為じゃない。簡単に出来たら、少なくとも、同じ国の中では、簡単に税金を取るという行為が出来るはずだから。

 

 

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