TPP反対論者は勘違いをしていると思う。反対論者の人達は言う。『TPPに加入すると、日本人の仕事は減ってしまう』と。でも、TPPの目的は世界全体でみた場合における仕事を減少させる事にあるのである。そこの所を考えておかないと。
仕事が減るのは、豊かさの証拠なのである。食糧を得るのに苦労するような状況で、どうして、文化や芸術というものが生まれるであろうか。『働かなくても、食べる人』の増加は、人類の豊かさの証である。だから、ニートがいくら増えた所で、彼らが食べていける限りは全然問題ない。それは我々の豊かさの証なのだから。
大体、1万年前の人類から見ると。『働かなくても、生きていける人』なんて、無駄の極地でしかない。でも、“働かなくても生きていける人”の出現が、社会を豊かにする。研究者や評論家なんていう人達は無駄の極地である。でも、彼らがいなければ、社会は豊かになっていかない。『労働者が主人公の国であるべきだ』とか言って。研究開発を怠っている国に未来はない。どれだけ、食糧生産以外に関わる人を増やせるか。それが文明というものである。