美加レディースクリニック いちご通信

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卵子が老化することを知っていますか?妊娠したいと思ったら早めに相談を

2014-03-28 14:58:29 | オントナ
~定期的な婦人科検診があなたの卵子や子宮を守ります~

今の30代は、とても若く見えるし、仕事もプライベートも充実していてやりたいことがたくさん。「いつまでも妊娠できる」と、つい思ってしまいがちです。でも残念ながら、卵子の老化は20代から始まっており、むしろ、お肌や容姿よりも老化スピードが早いのです。

昔から、「妊娠適齢期」は20代といわれています。30代になった女性は、1歳でも早く妊娠を考えておかないと、一生、子供が持てない場合もあります。卵子の若さと健康度がある程度保たれているのは、33歳くらいまで。苦労せずに妊娠できるタイムリミットは、本当は33歳なのです。

でも、卵子の老化度には個人差が大きいので、みんな一緒ではありません。20代でも老化が進んでいる場合があります。不妊治療の技術がどんなに進歩したといっても、「老化した卵子」に対しては現在のところ無力です。卵子が老化してしまうと、「全然妊娠しない」、「妊娠しても流産してしまう」、「先天異常(奇形)のリスクが高まる」ことになります。しかし、まだその事実を知らない人も多いようです。

「なるべく自然で妊娠したい」「不妊治療は長くつらいもの」と思い込むことから、不妊専門医への受診を決意するのが遅れてしまうケースも多いのです。

けれども、受診するのが早ければ早いほど、簡単な検査や治療で妊娠できる可能性があり、大変な治療をせずにすむのです。実際、当院を受診された患者さんの半分は、簡単な検査や治療だけで、3か月以内に妊娠して卒業していきます。一般的には子供を持とうと努力して6ヶ月妊娠しなかったら、不妊専門医に相談することをお勧めします。

また「いつかは、妊娠したい」と考えている女性たちには、ぜひ、婦人科検診だけは受けて欲しいと思います。

子宮内膜症、子宮筋腫、クラミジア感染症、子宮がんといった病気は、卵巣や子宮にダメージを与えて、知らないうちに重症の不妊になる場合があります。検診で早く病気を見つけて治療を行うことで、あなたの大切な卵子や子宮を守ることができるのです。