御影のブログ

企画/シナリオライター御影のブログ。

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「御影新作プレゼンのサンプルシナリオ_01」の6

2014年01月25日 13時14分08秒 | 新作プレゼンのサンプルシナリオ
;■施設外観(10時)
;■ 雪村陣(私服
;■ あおい(私服 ※明日香ルートのラストにも出てくる女の子。
;■ 雪村要(外の制服 ※立ち絵化するなら屋敷でも使用。しないなら私服で。現状のテキストは“ある”ものとして書いておく。ないものとして書いていると追加は加筆になるので(なければ音声収録後でも文章をちょっと削れば成立する)。
;
駅を離れて住宅街に入ってからは、なるべく人通りの少ない道を選んで進む。

やがて、小さな公園のような敷地の向こうに、慣れ親しんだ施設を目にした。

ここで生活しているのは、母親代わりの園長と、俺と要を含めた子どもたちが9人。他に通いの大人が2人いる。

あの屋敷と比べるまでもなく、手狭でプライバシーはほとんどない建物だ。

それでも――俺はこの“家”が好きだった。

もともとの園長だった義理の父が病気で亡くなり、母から経済的に施設の継続が不可能だと告げられた日の夜、俺は布団の中でこの家を離れたくないと心を締めつけられた。

今でもその気持ちに変わりはない。

【 陣 】「……それでも」

それでも、この施設での生活は、あの屋敷にいた少女たちの命と引き換えにする価値があるのだろうか?

わからない。

ただ、こうやって考えてしまうくらいには、つりあいがとれてしまっているのだろう。

家に入ることもせず立ち尽くしていると、施設から小さな女の子が出てきた。

まだ学校にも通っていない、施設では一番小さい妹のあおいだった。

彼女はぎこちない手つきで靴をはき、絵本を大事そうに抱えながら庭に出てくると、ようやく俺の存在に気づいた。

;■きょとん
【あおい】「あ、陣ちゃん」

【 陣 】「ただいま、あおい」

【あおい】「陣ちゃん、おかえりなさい? もうお出かけしないの?」

舌足らずにあおいが聞いてくる。

【 陣 】「うん、今日はもうお出かけしないよ」

【あおい】「じゃあ、絵本よんでくれる?」

あおいが期待を目に浮かべてせがんでくる。

平日の昼間はひとりだけ施設に残される彼女にとって、俺がこの時間にいるということは、不自然である以上に嬉しいことなのだろう。

先に園長である母さんに挨拶をしたかったが、仕方ない。

【 陣 】「いいよ。でも、外で読むの? 雪が降ってるのに?」

【あおい】「おうちのなか、ストーブであついあついなの」

【 陣 】「わかった。じゃあ、なに読んでるの?」

;■微笑み
【あおい】「えーとね、『ヘンゼルとグレーテル』」

庭にあるベンチに座り、あおいを膝にのせて絵本を開く。

【 陣 】「むかしむかし――って、最初のページだけ、あおいが読んでみようか」

【あおい】「えー」

【 陣 】「ちゃんと読めるかな?」

【あおい】「わたし、これくらいもうよめるよ?」

【あおい】「えーと、『むかしむかし、あるもりに、きこりのおとうさんとおかあさんとふたりのこどもがいました』」

ぎこちないが、楽しそうにひらがなを読み上げるあおいに、思わず微笑んでしまう。

子どもは体温が高いので、抱いているとまるでカイロのようにあたたかい。

彼女の実の両親が経済的に行き詰まり、あおいを施設に預けたのは去年のことだった。

最初は泣いてばかりだったあおいが、ようやく笑ってくれるようになったのは、ここ半年ほどのことだ。

もし、この施設がなくなり、別の場所に移ることになったら――あおいは、俺たちに会いたいと泣くのだろうか?

自分が捨てられた存在だからこそ、新しい家族を守ることは信念になりえた。

サンタクロースになりたかった。

3年で2億。

俺が3年耐えれば……と、即物的に考えている自分に血の気が引く。

それでも、どうしても、考えてしまうのだ。

姫子の言葉は呪いだった。

俺が世話役の仕事を辞めようが続けようが、あの屋敷で行われることに変わりはない。

それなら、俺が苦しむ対価に金をもらってなにが悪い?

その金があれば家族を守れる。

だが、本当に選べるのか?

あの屋敷に残っているのは3人――ピリと、今日香と、明日香。

もし世話役の仕事を続けるとして、俺は彼女たちの誰かを選ぶことができるのか?

家族を救うためなら他人を殺せるのか?

人の命には、どれだけの価値がある?

いや、自分に言い訳をしてはいけない……。

なによりも恐ろしいのは、施設の家族たちに金の出所を聞かれることだ。

それほどの大金では誤魔化すことはできないだろう。

人の命を見殺しにしてきた金だと、妹や家族に知られることに、俺は耐えられるのか?

【 陣 】「…………」

【あおい】「陣ちゃん?」

【 陣 】「あ? え?」

【あおい】「つづきよんで」

いつの間にか最初のページを読み終えていたあおいが、不満そうに言う。

【 陣 】「ああ、ごめん」

心を見透かすような無垢な瞳にゾッとした。

手に浮かんでいた汗をズボンの後ろでぬぐい、絵本のページをめくろうとしたところで――

なにかイヤな予感を覚えて、あおいを抱えたまま頭を伏せる。

ヒュン――

風を切る鋭い音とともに、さっきまで俺の頭のあった場所を正確無比に、なにか金属の棒のようなものが飛んでいった。

【 陣 】「…………」

;■軽い驚き、心配、わたわた
【 要 】「兄さん、帰ってたの?」

顔をあげると妹――雪村要が、わたわたとこちらに走り寄ってきていた。

【 要 】「『ただいま』くらい言ってくださいよ。そうじゃないと、おかえりなさいも言いにくいじゃないですか」

【 陣 】「いや、要……『おかえりなさい』の前に、俺になにか言うことがあるんじゃないか?」

俺は通りの向こうに転がっているものに目をやる。

……玄関に置いてあったバールか、あれ?

;■わざとらしく丁寧に驚き
【 要 】「まあ。ところでお兄様、ポルターガイスト現象って、思春期の女の子がストレスを感じると発生するって説をご存知でした?」

【 陣 】「……ご存知ないし知りたくない」

感情が高ぶると手近なものを投げる癖は、いっこうに治る気配がなさそうだ。

【 陣 】「それより要、お前、学校は?」

【 要 】「登校中にメールに気づいたから、戻ってきてたんですよ」

【 陣 】「相変わらず考えなしだな……学校にはちゃんと行けよ」

;■呆れ
【 要 】「兄さんにそれを言われたくありません」

【 陣 】「そりゃそうだけど、お前は俺と違ってクラス委員長とかなんだろ?」

;■微笑み
【 要 】「ええ。そりゃもう普段から品行方正に生きてますので、ちょっと体調が悪いということにすれば、なんの問題もなく」

要が自信満々にろくでもないことを口にする。

俺とは学年が違うので、周囲にどれだけ本性を知られているかわからないが、要は表向きだけなら優等生だ。

;■むっ、と
【 要 】「それより、無断で外泊なんてするから心配したんですからね」

【 陣 】「無断じゃない。連絡のつかない場所でバイトをするって母さんから聞いてただろ」

;■一言ずつ区切って、ぷんぷん丸
【 要 】「なんで、そこで、わたしにも連絡しないの!?」

今みたいに騒がしいから、と答えれば余計に怒らせてしまうだろう。

【あおい】「……けんかはダメだよ?」

ふいに、あおいが不安そうな顔で俺たちを見上げる。

【 陣 】「あー、あおい、これは喧嘩じゃないから」

【 要 】「そ、そうそう」

兄妹そろって、泣く子には勝てなかった。

【 要 】「あおい、ちょっとこの品行不公正なお兄ちゃんに話があるから、おうちに戻っててくれないかな?」

【あおい】「おにいちゃんは絵本読んでくれるのよ?」

【 要 】「あー」

【 要 】「よし、わかった。あとでお姉ちゃんが2冊読んであげる!」

【あおい】「ん」

あおいが素直に家に戻っていく。

【 陣 】「……女の子は、あのくらいの年でも、ちゃっかりしてるな」

【 要 】「兄さん!」

2人きりになったところで、改めて要が怒りをあらわにした。

つい、要の足元に投げられそうな石やガラクタが落ちていないかを確認してしまう。

そうでなくても、要の腕や足は凶器だ。

【 陣 】「わかった。悪かった。謝るよ」

;■ぼそり
【 要 】「……謝ればいいってもんじゃない、よ」

言いながら、要が俺の肩に顔をうずめる。

【 要 】「わたしを置いて、いなくなっちゃうんじゃないかって、すごく、心配した、のに……」

【 要 】「寂しかった、ん、だから……」

【 陣 】「……泣くなよ」

【 要 】「っ……まだ、泣いてないもん」

要は気丈に答えるが、口調は幼くなっているし、声は震えている。

その背中をポンポンと叩いてやる。

【 要 】「ああ、もう……もっと甘えたい、とか思っちゃう自分がイヤになるわ……」

泣くのは我慢したようだが、俺の肩に抱きついたまま要がブツブツとつぶやいていた。

;■ぶつぶつ
【 要 】「……そもそも、わたしの立場が変なのよ」

【 要 】「本当は“妹”なのに、上から2番目だからって兄さん以外の子たちの前では“お姉ちゃん”しないといけないし」

【 要 】「いっそ、兄さんみたいに一番年上なら分かりやすいのに――って考えがダメなのよね」

反省なのか愚痴なのか、わかりづらい独り言だった。

親に捨てられたという境遇がトラウマになっているのか、要はとにかく人目のないところで俺に甘えたがる。

まったく――どうせ猪突猛進ならイノシシくらい強ければいいのだが、本性はハムスターだ。

表向き優等生を気取っているのも、弱味を見せるのをとにかく嫌うからだろう。

これで明日香くらい図太ければ、兄離れをしてくれそうなのだが……。

【 陣 】「大丈夫か?」

【 要 】「……あんまり大丈夫じゃない」

【 陣 】「とにかく、連絡しなかったことは謝る」

;■期待
【 要 】「……反省してるならデートしてくれる?」

年相応の口調で、要がいつもの“おねだり”をしてくる。

一緒に買い物したり映画を見たりするのを要は『デート』と言うが、これは女の子特有の表現だろう。

【 陣 】「お前、明らかに声が元に戻ってるからな?」

;■大げさになげやり
【 要 】「悲しくて死んでしまいそうですよよよ」

【 陣 】「……まったく」

妹に甘いのはわかっているが、心配させたことは事実だ。

いや、甘いというなら、俺を許すためのきっかけを提示する要も甘いか。

【 陣 】「わかった」

俺の返事に、要がガバッと顔をあげる。

;■笑顔
【 要 】「よし、許した!」

【 陣 】「相変わらず、さっぱりしてるな」

【 要 】「淡白なのは兄さんゆずりだよ、きっと」

えへへ、と要が笑う。

我が妹ながら、男子にもてそうだなと感じさせる明るい笑顔だ。

【 陣 】「その代わり、バイトのことはもう質問するなよ」

;■きょとん
【 要 】「ちょっとワケありの家庭教師だっけ。なんか恥ずかしい失敗でもしたの?」

【 陣 】「遊びに行きたくないのか?」

【 要 】「わー! わっかりました! お財布だけとってくるから待っててくださいお兄様!」

要が冗談めかして、慌しく家の中に向かう。

あの屋敷でのことを口にしたくないがために、交換条件を出すのは意地が悪いと思ったが、要が知るべきことではないだろう。

そうやって自分に言い訳をしていると、言葉通り、すぐに要は戻ってきた。

;■にっこり
【 要 】「お待たせ」

【 陣 】「それじゃあ、地下鉄で渋谷にでも出るか?」

【 要 】「今日が平日だってことを忘れないでくださいね」

【 陣 】「ああ、そうか」

午前中に渋谷を2人でうろつくのは危ない。

俺ひとりならともかく、要が目立って仕方ないのだ。

;■微笑み
【 要 】「近場でいいよ」

【 陣 】「いいのか?」

【 要 】「うん」

俺の腕にしがみつきながら、要がとびきりの笑顔を浮かべた。

【 要 】「兄さんと2人きりなんて久しぶりだし、ゆっくり遊ぼ♪」



;■新宿駅東口(13時)
;■ 雪村陣(私服
;■ 雪村要(外の制服
;
;■最初のほうは空(昼・雪)で。
;
いつも要と歩くときの流れで、無印で家具や雑貨、紀伊国屋で本を眺め、そのまま要の服を見てまわる。

見てまわるだけで、買い物はしていない。

遊びなら映画でも観るのが一番楽なのだろうが――兄妹そろってお金を使うのは得意ではなかった。

【 要 】「くしゅん」

;■ここから駅前背景

【 陣 】「大丈夫か?」

;■苦笑
【 要 】「1回くしゃみしただけだから、平気平気」

【 陣 】「顔が赤くなってるけど」

;■くすくす
【 要 】「心配しすぎだよ。兄さんは恥ずかしいなぁ」

年下扱いするなと口にしながら、俺の伸ばした手に、要は寒さに赤く染まった頬をあてる。

【 要 】「あったかい」

【 陣 】「要は体温低いよな。貧血もちだし」

;■ふぅ
【 要 】「そうね。夏よりは冬のほうが調子いいけど」

【 陣 】「俺がいなくても、あんまり無理するなよ」

【 要 】「……なんだか、どこか遠くへ行っちゃいそうな言い方だね」

【 陣 】「え?」

寂しそうな瞳に射抜かれ、わずかに狼狽してしまう。

自分でも意識していなかったが、確かに、俺の言い方はそういうニュアンスを含んでいた。

半年後の夏に――俺は要の隣にいるのだろうか、と。

自分の考えに首を振る。

【 陣 】「そういえば、もうすぐクリスマスか」

なかば無理やりに“今”のことに話題を変える。

;■軽い呆れ
【 要 】「こんな雪模様で今さらクリスマスなんて言われましても」

【 陣 】「寒さというより、街がだ」

薄曇りの天気だからこそ、ビルや木々を彩るネオンがきらびやかに見える。

毎年の光景だが、ティッシュやチラシを配っているサンタも多い。

;■微笑み
【 要 】「うん。キラキラしてて、きれいだよね」

;■上目遣い、おそるおそる
【 要 】「そういえば、兄さんは、あのー……」

【 陣 】「なんだ?」

【 要 】「いえ、兄さんの今年のクリスマスの予定はどうなんですか、と」

【 陣 】「いつも通り、施{い}設{え}でパーティーだろ」

【 要 】「夜とかに出かけません?」

【 陣 】「なんで、こんな寒い中、出かけなきゃいけないんだ?」

ついでに、なんで外向けの口調になっているんだ?

;■笑顔
【 要 】「よかった」

【 陣 】「なにが?」

疑問に疑問を返してしまったが、要がなにを聞きたかったのかわからなかった。

;■苦笑
【 要 】「い、いえいえ、おうちが一番だもんね」

;■普通に
【 要 】「あ、クリスマスっていえば忘れてた。前に頼まれてたもの調べておいたよ」

要がポケットから取り出した封筒を受けとる。

【 要 】「施設のみんなが欲しいがってるもののリスト。全員からさりげなく聞きだすのに、ちょっと時間かかっちゃった」

【 陣 】「ああ、ありがとう」

;■軽い困り、不安
【 要 】「兄さんがプレゼントはいくらでもいいって言うから、みんなゲーム機とか高いものばっかりだったけど、本当に大丈夫なの?」

【 陣 】「……金はなんとかする」

あの屋敷の2日間の生活ですでに10万円を稼いだことは、口に出来なかった。

要から目を逸らして封筒を開くと、可愛らしいイラストがあしらわれたメモと一緒に、1万円札が2枚はいっていた。

顔をあげると、要が照れ隠しのように笑っていた。

;■苦笑
【 要 】「わたしだってお姉さんなんだから、協力するよ」

【 陣 】「お前、バイトなんてしてたか?」

;■冗談めかした笑顔
【 要 】「要さんってばお金持ちだから」

前もって練習していたような笑顔だった。

妹には無理をしてバイトをするなと言ってあったので、お小遣いやお年玉を貯めた――正真正銘、これが要の全財産なのだろう。

さらに、メモのほうに意図的な不備も見つけた。

【 陣 】「このメモ、要の欲しいものが書いてないぞ」

;■ぷんぷん
【 要 】「まさか、わたしの分までプレゼントを買うなんて言わないでくれません?」

【 陣 】「わざとらしく怒ってみせてもダメだ」

【 要 】「……っ」

【 陣 】「ちょうどいいから、コートとかでも買いに行くか?」

;■トーンダウン
【 要 】「わたしだけじゃ、ないもん……」

【 陣 】「ん?」

意固地になって言い返してくることは予想していたが、要が急に声のトーンを落とす。

【 要 】「それ、ね……みんなね、最初は、プレゼントはいらないって……」

【 要 】「小さい子まで、プレゼントもお年玉もいらないからみんなで来年も一緒にいたいって、言うんだよ……」

【 要 】「そんなときに、わたしだけ――」

感情が高ぶったのか要の目に涙が浮かぶ。

【 陣 】「……こんなところで泣くなよ」

【 要 】「泣きません!」

ぐっと喉を鳴らしながら、要は涙をこらえる。

まっすぐな瞳が俺を見つめる。

【 要 】「わたしが泣くもんですか」

【 陣 】「…………」

気丈に振舞っているが、泣けるだけ、要は大丈夫なのかもしれない。

だけど、俺は泣けなかった。

小夜が死んだときですら泣けなかったのだ。

ただ頭が空白になる。

【 陣 】「……そうか」

こんなところで、心が折れるのか。

サンタクロースになりたかった。

今年がみんなで過ごす最後のクリスマスになるとしても、思い出を与え、笑顔で送りだしてやれればよいと思った。

だけど、サンタクロースはいらないと言われてしまった。

誰もが――幼い子どもだとしても、わかっているはずだ。

クリスマスプレゼントを拒否したくらいで、施設が存続するはずがないと。

それでも、思い出よりも、誰もが一緒にいたいと願ったのだ。

理想よりも現実を選んだのだ――。

【姫 子】『誠実な人間は、例えこちらが信用されていなくとも、信頼はできるし御しやすい』

【姫 子】『より大きな誠実さを与えればコントロールすることができる』

姫子の言葉が蘇る。

あの屋敷から逃げ出してからたった数時間で、呪いが実を結ぶ。

【 陣 】「…………」

俺は誠実な人間ではない。

;■他人を殺した金で家族を守る人間は、けっして誠実であってはならないのだ。
他{・}人{・}を{・}殺{・}し{・}た{・}金{・}で{・}家{・}族{・}を{・}守{・}る{・}人{・}間{・}は{・}、け{・}っ{・}し{・}て{・}誠{・}実{・}で{・}あ{・}っ{・}て{・}は{・}な{・}ら{・}な{・}い{・}の{・}だ{・}。

だから、どんな言い訳もせず、俺は自分の意志で、あの屋敷に戻ることを決めなくてはならない。

俺が求めるのは金だ。

【 要 】「……どうしたの、兄さん?」

【 陣 】「ん、ああ、なんでもない」

俺は笑う。

自然に笑ってみせた。

【 陣 】「ごめんな、つらい役を押しつけちゃって」

;■へなちょこな困り
【 要 】「兄さんが謝ることじゃないよ」

【 陣 】「じゃあ、ありがとう」

【 要 】「うん」

【 陣 】「クリスマス、楽しみだな」

;■黒画面
;■ちょい長めのウェイト
;
それから2日の間、俺は施設で子どもたちの世話をし、学校で友人たちと他愛のない話で盛り上がった。

笑って……

笑って、笑って……

笑って、笑って、笑って、笑って、笑って、笑い続けて。

普段通りの生活を続けて。

3日目の朝、妹にも義母にも誰にも告げず、あの屋敷に戻った。

;■文字を画像化でもいいかな。
;
3人の少女たちを殺すために。

………………

…………

……

;■サンプルテキスト終了。
;■第一選択肢までもう少しあるが、ここまでが御影の想定するプロローグ。



;■--------------------------------------------------------------
;■【あとがき】

<ユーザーの皆様へ>
 ここまでお読み頂き、ありがとうございました。
 この段階で「“あなた”なら誰を生贄に選ぶか?」を考えて頂ければ、この作品の面白さの肝がわかりやすいかなと思います。
 “雪村要”は他ヒロインより登場が遅いので、まずは「ピリ・今日香・明日香」の3人から考えてみてください。ピリを選べば屋敷の空気は一変するでしょうし、今日香と明日香という共生関係の2人を切り離したときの変化こそが分岐となります。
 以下、Twitterにリプライ用のツイートを用意してみました。よろしければ「誰を選ぶのか?」だけでも書いて頂けると、他の方が誰を選んでいるかと自分の選択を見比べたりすることで、別の楽しさがあると思います――あればいいなと御影も思っています。

 ・「“あなた”は誰を選びますか?」
 https://twitter.com/mikage_work/status/426755514702110720

 他にも、現在この企画はとても自由な段階なので、ご意見ご感想だけでなく、アイデア、このメーカーさんで作ったら面白いのではないか、絵がないからせっかくだし描いてみた~など、実際の作品になったとき、本当になにかを反映させることができるかもしれません。
 なにかありましたら、こちらも同様にツイートを用意してみましたので、よろしくお願いします。

 ・「ご感想、ご意見、アイデア、情報など、ご自由にお書きください」
 https://twitter.com/mikage_work/status/426755866264477696



;■----------
<企業・作り手側の皆様へ>

 ユーザーさま同様、ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
 以下は、最低限の技術的な補足を簡単にいたします。
 この手の「誰かを選んで減少させる・大きく人間関係や環境を変化させる」という企画・シナリオを考慮された方は数多くいると思いますが、たいていは最終的なルート分岐がヒロイン数の乗算になり、素材量の飽和を見越して制作候補から外す経験があると思います(2人のヒロインから1人を選ぶ、はこれの簡易版ですね)。
 結論から、本作は分岐構成に工夫をすることで、テキスト容量では2MB前後の規模で完結させる目処が立っています(現在、進捗では御影単独で初稿の7割を完成済みで、外部要因なしの現在はむしろ1.8MBほどの規模で収まる予定)。
 制作環境の確定に合わせ、企画内容や規模の変更、それに合わせたテキスト修正なども全て考慮の範囲としております。
 もし本企画や御影自身にご興味がありましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。
 このサンプルテキスト以外にも、企画概要のペラや、想定素材、御影の経歴書などもご用意しております。



;■----------
※一応、著者以外の商業利用はおやめください。
 (このテキストだけで出来るとはあまり思えませんが、書いておくほうがいいのかな程度の備考)
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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2021-05-05 18:52:25
アマツツミですが、兄弟で性愛を感じるのもはおかしいです。それでも付き合おうとするのも、なぜいけないのか?の倫理観が教育されてません。人として好きな好意と、性的に見ることの違いがわかってない人が多すぎだと思います。一番好きな人がいれば、他に手を出す必要もありません。自分がされて嫌なことを人にする人は、人としてなってないと思います。

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