ミカエルの函館散策記

美しい夜景と異国情緒溢れる町・函館。
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第357号 中島れんばいと刑務所が手を組んで販売促進

2009年02月16日 | 町の話題

函館市民の台所として古い歴史を誇る中島町の「中島廉売」。
新鮮で庶民的な価格、幅広い品揃えでの対面販売が人気。 
しかし、昨年、近くに大型スーパーが二店も進出、廉売には空き店舗が目立つようになってきました。

そこで、廉売組合は13日から3日間、函館少年刑務所に空き店舗を提供。
刑務所側は、ここで受刑者の製作品の展示販売を行うことにし、双方が活性化と販売促進をねらうことに。
刑務所が用意したものは前掛けなどの小物や家具なども。
人気商品は一人二点までの制限つき。

 

タンスやイスなども並んで品数が豊富 。

 

これが、一番人気の商品「○獄印のショート前掛け」。
昔、「ほまえかけ」と呼ばれていた物と同じ生地で作られ、サイズは縦53cm、横47cm。赤青二色の懐かしい色デザインの紐がつき、上部左右にはポケットも。
価格は1,260円也で一枚求めました。

 

このたびの廉売と刑務所の結びつきは明らかにされていませんが・・・。
明治2年の箱館戦争では、廉売近くに「千代ケ岡陣屋」があり、ここの守備隊長だった中島三郎助は二人の息子とともに戦死。
彼は勝海舟とともに徳川幕府が開設した「長崎海軍伝習所」の一期生というエリートで、榎本軍に合流し官軍と一戦を交えました
中島町の町名は彼の名からつけたもの。
同年、明治政府は陣屋跡の一角に初代函館刑務所を設置。
これとの結びつきではないかと私(やじ馬)は思っています。

結果は賑わいがあり、双方ともに上々だったよう。
私も前掛けのほかに堂守豆腐店で総菜を求め、店主の「毎度ありぃー。またどうぞ!」の大きな声に送られ力の入っていることが分かりました。
この意外な結びつきに、天国の「中島三郎助親子」はきっと苦笑いをしていたことでしょう。

                    

 



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