昨夜10時を過ぎて読み始めたのが間違いの素。
あまりの面白さに午前2時、完徹を覚悟した。
そして午前4時、500ページ、1500枚強の
「風が強く吹いている・三浦しをん著」を読了した。
いやあ。久し振りだったなあ。
胸の震えが涙に変わったのは。
怒涛のような感動という訳ではないんだけれど
体中が活字で埋めつくされるほど
好きな本に出会ったときの私の癖で
「こういう本が書いてみたいっ」という想いが
余熱となって心も体も冷めやらず
とうとう朝まで眠れなかった・・。
ひと言で云えばやっぱり「青春小説」なんだろうな。
実は私は「青春小説」というジャンルがやや苦手で
書評でチラとその文字を目にしてさてと迷ったけれど
「三浦しおん」大好き人間としては黙殺も出来ず
図書館に予約した次第。
手元に来てからもぐずぐずと
「青春小説」やら「箱根駅伝」やらというキーワードが
どうにも折り合いが悪くて読み渋っていたけれど・・・
ホント、読んで良かった。(笑)
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ストーリーは単純で
陸上未経験7人を含んだ10人の若者が
「箱根駅伝」を目指すという破天荒とも云えるお話。
細かに云えば「うん?」とか「まさかね」という箇所は
幾つかあるんだけどね。
これは最上級の「夢物語」でもあると思うから
そんなことはどうでもいいこと。
途中からはまるで自分も走っているような気持になり
ゼイゼイはあはあと息は上がり
あろうことかふくらはぎの筋肉痛まで起きた。
今度生まれ変わったら是非とも陸上選手に、と心に決めた。
著者の力量たるや見事と云うしかない。
(ん、私が単純なのか・・?)
ともあれ一日も早く我に返らねば所属している
「歩こう会」の仲間に「走ろう会」への変更を
直訴しそうで怖い!、
http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20061004bk05.htm