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懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

懐かしの蒸気機関車写真展 その30 「機関区 給水塔」 行橋機関区

2013年09月10日 | 懐かしの蒸気機関車写真展
撮影場所 福岡県行橋市 行橋機関区

給水塔第二弾 機関区には給水塔を設置されていた。機関区間が遠い時は途中に給水設備をもっていた。
給水塔は蒸気機関車廃止後は撤去される運命にあった。
古びた薄汚れた建造物のため好んで撮影されていない。
私も給水塔を意識して撮影したわけでもない。機関車の片隅に入れた程度である。
人間は不思議な物で近代化遺産とか廃虚写真ブームとお墨付きをもらえば撮影するが誰も撮っていない時は撮らないものだ。

写真展をした時に鉄道模型をやっている人はこんな建物や構造物にも関心があってアルバムを隅々まで見てくれた。鉄道模型のサイトを見ると機関車の模型だけではなく機関区の建物や設備も模型で再現されている。
意見をいただいたのは給水設備(Sport スポート)が撮影されているよく撮っていると言われた人がいた。なんでも撮っておくべきだ自分の写真も役に立っているのだと思った。


播但線寺前駅 給水塔と給水スポート



糸崎機関区 急行おきと給水塔


和田山機関区の給水塔



茅葺き民家 尾原ダム水没地の民家

2013年09月09日 | 茅葺き民家
撮影場所 島根県木次町(現在は雲南市)

この民家は尾原ダムの建設により水没した土地にあった民家です。
尾原ダムは斐伊川にあるダムで1987年に着工し2011年に竣工した。
高さ90メートルの重力式ダム、農業や上水のための貯水、洪水調整のために造られた。
貯水量6000万トン
斐伊川はタタラ製鉄で大量の土砂を流したので下流部は砂に埋まった天井川となった。
斐川町の橋が見ると斐川平野より斐伊川の方が高いのがわかる。
大量の土砂は出雲平野や斐川平野を作った。本来、斐伊川は出雲市で日本海に流れていたが土砂の堆積で流れを変えて宍道湖や中海の方に流れを変えた。
この大量の土砂は中海の河口を埋めて弓ヶ浜を作ったと思われる。
宍道湖や中海からの水路は狭く洪水の都度、松江の街は水没する。
渇水の都度、深刻な水不足になる。
斐伊川には大きなダムがなかったので尾原ダムが建設された。
建設で立ち退いた民家は110戸
いずれ立ち退くので民家は茅葺きのままの家が10軒ほど残っていた。

最近、出雲市で斐伊川から神戸川への放水路が出来て洪水時には直接日本海に流すようになった。
どこの都市も大きな川は拡幅して新しい川を作ったのになぜ斐伊川は元の状態に戻さなかったのであろうか。出雲市から直接日本海に流した方がよいと思うのだが
出雲平野や斐川平野、松江に農業用水や飲料水が必要であったためあえて川の流れを変えなかったのかと思う。








懐かしい物 国鉄 鍛冶屋原駅

2013年09月08日 | 懐かしい物
撮影場所 徳島県上板町 国鉄、鍛冶屋原駅

鍛冶屋原線は高徳線板野駅からの盲腸線で鍛冶屋原までの6.9kmの路線だった。
赤字路線でも赤字係数の大きい路線であった。
盲腸線でもあり昭和47年1月16日に廃止となった。
この時期に兵庫県の篠山線や福島県り川俣線も廃止になった。

私は廃止になる前に鍛冶屋原線の切符を買いに行った。
この頃はほとんどが硬券で私は全国の入場券と一部乗車券を集めていた。
カメラは持っていったがほとんど撮影していない。
廃止路線や気動車には興味がなかった。折角、廃止路線に行ったのに馬鹿な事をしたと思う。
集めた硬券は人気があって昭和40年代のものは一枚30円の物が300円から500円でネットオークションで売れる。

鍛冶屋駅の木製改札とホームの写真

日本茅葺紀行 その77 屋敷林のある茅葺き民家

2013年09月07日 | 日本茅葺紀行
撮影場所  山形県置賜地方

置賜地方は茅葺き民家も残っていて屋敷林に囲まれている家が多い。
民家は点在するする散居村となっている。
民家が密集する中の茅葺き民家を撮りなれた自分にとって何と伸び伸びとした風景であろうとおもった。ブロック塀や電柱、狭い敷地の茅葺き民家の撮りにくい。
茅葺き民家を撮ったものの写真展などで使える民家は割りと少ない。
その点、この地域の民家は敷地が広く、民家がまばらで家の前に電柱を建てる事もなく塀もないので民家がゆったりと撮れる。
しかも、西北の風雪を防ぐため屋敷林がある。
残しておきたい日本の風景である。この写真の民家はすべて曲り屋である。
しかも、日本のふるさと百選などに登録されていないので茅葺き愛好者くらいしかこないのがまたよい。
だがここも高齢化が進み無住の家が増えて生活感が感じられない家が多くなり取り壊される運命にある。







懐かしの蒸気機関車写真展 その29 「機関区 給水塔」 福知山機関区

2013年09月06日 | 懐かしの蒸気機関車写真展
撮影場所 京都府福知山市 福知山機関区

福知山機関区へは一度だけ訪れた。福知山までは日帰りでは無理で一泊旅行となる。
播但線から山陰線に乗りついで福知山に行った。
週休一日で有休も余り無く休みを工面するのが難しかった。
しかも蒸気機関車の廃止は刻々と迫っていた。
ワンチャンスで旅をするしかなかった。天気のいい時期を選んで行く事は出来なかった。
この日も夕方には雨となった。
屋根のある高いところから全景を撮った。扇形の機関庫に高い給水塔、これだけ高いのは珍しい。すべて標準レンズのためクローズアップして撮影もできない。福知山には結構蒸気機関車も存在していた。あの悲劇のディゼル機関車DD54もいた。昔の客車の屋根が写っている。
カメラの性能はよくなくてもあの時代の風景は今にない骨董風景と懐かしさ一杯だ。


茅葺き民家 徳島市の茅葺き民家

2013年09月05日 | 茅葺き民家
撮影場所 徳島市川内町

四国は南九州同様、茅葺き民家の少ないところだ。
残っていても10軒程度であろうか。あとは重要文化財に指定されたものや観光用や宿泊施設や寺院しか残っていないであろう。
徳島県も茅葺き民家は少ない。香川や徳島は藁葺きが多かったので耐久性がなく早々とトタンなり建て替えたのではないか
現在は茅葺き職人もいなく岡山の茅葺き職人が葺きに行くので以前の形と全く違った物になっている。
徳島の茅葺き民家の特徴は屋根が勾配に丸みをもっている。棟には棟瓦を乗せ下屋は本瓦葺きである。
壁は板張りが多い。横に倉庫を持っているが屋根は本瓦葺きである。
こんなのは香川や岡山市周辺でも見られた。
家の周りは槙の生垣で囲まれている。生垣に槙を使う事が多く。赤い実がなるので子供のころはよその垣根になった赤い実をこっそり食べていた。甘い物に飢えていたので甘い実はなんでも口に入れていた。








古い町並み 岡山県和気町

2013年09月04日 | 古い町並み
撮影場所 岡山県和気町

和気町の町の中に古い建物が残っているエリアがある。
茅葺き民家の国富家周辺にある。国富家は現在、国の重要文化財になっていて正面に立て札などが立ち生活感が無くなった。
この家は長屋門はきれいに撮れるが母屋が木が生い茂り塀もあり撮りにくい。
母屋の造りも立派である。電気工事用のリフトにでも乗らないと撮れない。
長屋門の中から見せてもらったが江戸時代のままである。。照明も少なく三脚を持っていなくて中はとれなかったのが残念

その周辺に塀で囲まれた古い民家が並んでいる。
和気町は和気清麻呂の出生地との事でこの名が付いたそうだが遠い昔の事、史実がどうか調べた事もないので何とも言えない。








日本茅葺紀行 その76 岩手の茅葺き民家

2013年09月03日 | 日本茅葺紀行
撮影場所 岩手県大野村

棟に草を生やして雨仕舞する草棟は北上山地で見かける。
私が訪れた時はかなり傷んだ家が多かった。
しかもこの地域は稲作が少なく酪農が多かった。
標高が高く水利に恵まれずヤマセの影響で冷害の影響を受けやすいいので水田が少ないのか

小規模の酪農では廃業する農家も多かった。
最初に岩手に行ってから次に行ったら民家か取り壊されているところも多かった。
草棟は原始的な民家の趣を残しているのででどうしても撮りたかった。
定年になればゆっくり撮れると考えていたが民家が待ってくれなかったし、自分の身体も不自由になり綺麗な草棟が撮れなかったのが心残りである。






懐かしの蒸気機関車写真展 その28 「機関区 給炭設備」 姫路機関区

2013年09月02日 | 懐かしの蒸気機関車写真展
撮影場所 兵庫県姫路市 姫路機関区

姫路機関区は播但線と姫新線の蒸気機関車が入ってきていた。
C57形、C58形、C11形蒸気機関車がいた。
機関車も多かったので大きな石炭ホッパーを持ち給炭していた。
この石炭ポッパーへは移動式のクレーンで貨車からすくい上げていたように思う。

姫路機関区は姫路駅から歩いて東側に一キロ程度
機関区の周りの家は煙でくすんで薄黒かった。
林文子の放浪記の出だしで尾道駅周辺へ汽車が到着するシーンを書いているが蒸気機関車の時代、薄汚れた街の様子が描写されている。
民家も黒い瓦、板張りのままの壁や塀が多かったので暗くみえたのであろう。

蒸気機関車を追いかけていた頃はこんな薄汚れた風景がすきだった。
蒸気機関車も石炭も黒く客車も貨車もブラックチョコレート色
色彩の少ない風景だった。
しかし、あの色彩のない世界が何か落ち着いた。
民家もしかりである。黒い屋根瓦に板張りや漆喰の民家
時代とともに町の色彩が派手になり落ち着きが無くなった。


茅葺民家  京都府美山町

2013年09月01日 | 茅葺き民家
撮影場所 京都府美山町下吉田(現在は南丹市)

美山町には各地に茅葺き民家が残っていた。
しかし、かなり減ってきた。
保存地域の北地区へ行く道や北地区周辺には残っているが観光客の来ないところは随分減った。それでも日本の田舎の風景が残っているので茅葺き民家が絵になる。
日本の田舎の風景とは田や川、山があり民家が混み合って建っていないのとプレハブメーカーの家や看板が少ないことである。