懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

茅葺民家 撮ったな

2013年06月10日 | 茅葺き民家
撮影場所 岡山県奈義町

奈義町は那岐山の南麓に広がる町で国道53号が走っていて黒尾峠を越えれば鳥取県の智頭町である。山裾の原野だったところに日本原の自衛隊演習場もある。
この茅葺民家の後ろに屋敷林がある。台風が那岐山より南側を通過するときに広戸風と呼ばれる強風が吹く時がある。風速30m/sの強風が45m/sに増幅される事がある。
那岐山からの吹き下ろしによるものだが広戸風が発生するには那岐山の上空に厚い雲が掛かる事が条件だそうだ。厚い雲に当たり吹き下ろしの風が屈折して奈義町周辺に被害を及ぼすそうだ。
日本海側のように季節風の強いところと違い必ずしも屋敷林が発達したわけではない。
むしろ冬場は那岐山が壁になり季節風を防いでくれているのではないかと思う。

茅葺民家を撮っていたら前を女性が猫車を引いて歩いていった。
これはいいと何枚か撮影した。何枚目で女性がちらっと振り返った。
わたしもこの頃は40歳代であったが女性もよく似た年格好の人だった。
先に歩いていたらこの女性は地域の女性と話をしていた。
「さつき撮ったな」と言ってきたが怒っている様子ではなかった。
「撮った、あんないい被写体が前を通れば撮るわな。モデル料払わにゃならんかな」
「モデル料もらうにゃ ちょっとトウが立ちすぎとるとる」とそばにいた女性が言った。
「ここは住むにはいいとこよ、自然は一杯、空気や水はいいし土地も安い、自衛隊の人もここで家を建てる人が多い、引っ越してこんね」といわれました。





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