懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

多羅葉 たらよう

2021年04月03日 | 日記
葉の裏に箸などで字を書くと黒く浮き出る
写真ネットより借用





多羅葉(たらよう)

介護施設の入り口に多羅葉を植えてある。
葉を一枚とり爪楊枝や箸で、葉の裏に字を書くと黒く字がでてきた。
紙が貴重な時は紙代わりに、お経や伝言を書いていた。恋文も書いたのであろう。
葉っぱの裏に書いた事より、葉書の言葉が生まれたとの説ある。
東京のある郵便局には多羅葉を植え解説もしてあるそうだ。
昔は板や竹に経典を書き写していた。木簡とか竹簡と呼ばれていた。

多羅葉は九州、四国、中國地方に自生している。広葉常緑樹、高木でもある。
植木としても売られている。我々の所では自生は見かけない。種が落ちると勝手に根がでて成長する。
公園などに植えてあるので探してください。

山口県の長門市の青海島にいったら沢山自生していた。
対馬暖流が流れているので温暖なのであろう。スダジイの生えているところに生えている。
共に葉が厚く照葉樹のため塩風に強い。
スダジイは芽出しの頃はカリフラワーのように山が盛り上がってみえる。よくめだつ。
椎の実はそのまま食べられる。