懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

昭和の古い町並み写真展 その15 「路地」 岡山県倉敷市

2012年04月02日 | 昭和の古い町並み写真展
昭和の古い町並み写真展 その15 「路地」 岡山県倉敷市

倉敷市の美観地区エリアにある昔の石畳み、川船で降ろされた荷物を大八車で運搬するのにぬかるので石畳にしたと書かれている。
ガイドブックや観光写真によく載っている場所です。

私も岡山に転勤してきて住み始めると倉敷や岡山県内の観光地などに興味がでて図書館などで本を見た。
岡山県を知るには岡山文庫があるのを知った。
昭和39年から現在も発行されていて278のテーマで出されているのは凄いと思う。
昭和39年の本がいまだに買えるのがまた素晴らしい。
これは岡山の文化だと思う。
時代を記録し続ける事は大変重要な事だとおもう。

私も岡山文庫にならい岡山の古い町並みをすべて回る。岡山の鉄道や駅舎、鉄道施設を回る、古い建造物を撮影して回る、漁港をすべて回るとか農村集落をすべて回るとかの発想が無かったものかと悔やまれる。著者の人は長年調査と記録をしている、発想とともに継続する意思の強さも求められる。

写真の撮影した時は雪のむちらつく寒い日であった。ひたすらこの風景に合う通行人を待った。
一時間半は待った、着物姿の女性二人が通ってくれた。
写真展に来てくれた人が言った、生活している人が入っているのがよい。建物はいまでも撮れるかがこんな人は演技でもしない限り撮れない。写真を撮るのに時間を掛けているのが判る、壁が剥がれ屋根も時代が着いているが判ると言ってくれた。
見る人は細かなところまで見ているものだ。

現在はこの場所の建物の壁やナマコ壁は漆喰ではなくホワイトセメントで補修しているのではないかと思う。いつまでも白っぽいし痛みも少ない。人間が建物で古さを感じるのは壁の割れや剥離、汚れ色の落ち着き、木材の風化ではないか