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映画『君の名は。』

2016年09月05日 | 映画鑑賞記
今日は、映画『君の名は。』の感想を♪

この映画、映画館で予告編を見た時から、ずっと気になっていました。
で、気になり過ぎて、早々と、小説版を買って読んじゃいまして。
小説版を読んだ時、色々な謎の真相が分かった瞬間は、本当に鳥肌が立つくらい衝撃的だったのですよね。
特に、私が小説版を読んだ時は、まだ、ごくごく初期の予告編しか見てなかって。単に、二人が夢の中で入れ替わる~くらいしか知らなかったのです。
それなので、余計に「真相」にはビックリしちゃったのでした。

そんな訳で、既にネタバレを知ってしまった状態ではあったのですが、小説版を読んで、益々、映画が楽しみになりまして。
公開初日で見て来ました。

■映画『君の名は。』予告編




1000年に一度の彗星の大接近が1ヶ月後に迫り、その神秘的な天体ショーを期待し、テレビなどでも盛り上がっている日本。
そんな中、田舎の街に暮らす、女高生・三葉は、田舎での人間関係や生活にうんざりし、早く街を出たい、東京で暮らしたい・・・と、都会に対して大きな憧れを抱いていました。
そんなある日、彼女は、自分が都心に暮らす瀧という名前の男子高校生になるという不思議な夢を見ます。
一方、都心に暮らす男子高校生・瀧もまた、田舎に暮らす女子高生・三葉になるという夢を見ていました。
最初は単なる夢だと思っていた二人ですが、どうやら、自分は実在の人物の体に、リアルに入っている、つまり、入れ替わっているのだ・・・という事実に気が付きます。

こうして、不定期に訪れる不思議な現象を繰り返す二人ですが、この現象を通じて、互いに惹かれあっていくのでした。

がしかし、ある日を境に、パタリと無くなってしまった入れ替わり現象。

瀧は、実際に存在しているはずの三葉を探し出そうと、入れ替わっていた時の記憶を頼りに、三葉の生活している地方の街まで旅行に行くのでした。

そして、そこで瀧を待っていたのは、衝撃の真実で・・・!

・・・というお話です。


都会に憧れる田舎暮らしの女子高生・三葉と、都心に住む男子高校生・瀧。

この二人が、なぜか夢の中で入れ替わってて、互いにそれぞれの生活を送るのですよね。
で、最初は、単なる「夢」だと思っていたのが、目覚めた後の、周りの反応などから、どうやら、実は本当に入れ替わっている・・・ということが判明。

なぜ、この不思議な現象が起こるのか?ということはさておき、とにかく、入れ替わっている間でも、周りに怪しまれず、互いの生活を守るために交換日記のような形で情報交換。

入れ替わってる時は、互いに互いを演じて、それぞれの生活を送る~というのを続けていく。

この設定は、実にファンタジーだなぁって、予告編を見た時から、凄く惹かれました。

でもでも、私は、単に都会に憧れる女の子の願いが、不思議な彗星のパワーか何かで叶って、で、時々、都会の男子高校生と入れ替わってる~というような、凄く単純な想像をしていたのですよ。

なので、この不思議な現象の真実が明らかになった時は、本当に本当に、ビックリしました。

まさか、二人の生活する世界の時間軸が違っていたなんて・・・。
全然、気が付きませんでした~!

瀧の世界では、三葉は既に死んでいたとは・・・。これが分かった時には、鳥肌が立ちました。

時間軸のズレは、でも、冷静に考えたら、ちゃ~んと推理出来たと思うのですが、いやはや、実に清々しくダマされました(笑)

なんというか、三葉の世界では、1000年に一度の彗星の大接近ということで、TVのニュースでも頻繁に取り上げているシーンが多かったですよね。

一方、都心に住む、瀧の世界では、彗星のニュースは一切出て来ない。
友達同士やバイト先でも、それに纏わる会話すらない。

1000年に一度の天体ショーなら、きっと、田舎部よりも、都会でこそお祭りの様に盛り上がりそうなのに、瀧の世界では、そんな話題、全然出ない。つまり、瀧の世界は、彗星の来る年では無い。
・・・ということに、気付くべきでしたよね~。

私は、予め小説版を読んでたので、その点の「違和感」を映像から読み取りましたが、小説で読んでいる時は、全然っ、気が付かないまま読み進めていましたもの。

それに、互いにちゃんとスマホのアプリを使っていたりしたじゃないですか?
なので、同じ時代だとばかり・・・。

これが2年前の三葉がガラケーとかだったら、時間軸のズレに気付きそうですが・・・いやいや、でも、今から2年前だったとしても、もう、大半の人はスマホですものね。スマホデビューが遅かった私でも、スマホに切り替えたところですし。
たった2年くらいでは、時間のズレの差に気付くほど、身の回りのアイテムの差ってありませんよね。

なので、全く気付かなかった!

これ、小説版を読まずに映画を見たら、すっごくすっごくビックリしたのではないかなぁと思いました。
・・・ということは、やっぱり、先に映画を見てから小説版を読むべきだったのかな(^^;;笑
映画を見て、衝撃を受けたかったかも(^^;;

いやいや、でも、小説版でも凄くビックリしたから良いのですが、ね(^m^)


映画では、前半は、ただただ不思議な入れ替わり現象が描かれ。
そして、後半で、その真実・・・瀧が入れ替わっていた三葉が、実は、2年前の彗星落下による災害で丸ごと消えた街の住人で、すなわち、三葉も既に亡くなった人間であることが分かり。
それから、なんとか入れ替わり現象を利用して、2年前の災害被害を防げないかと、悪戦苦闘する展開になっていきます。

不思議な現象を通して繋がっていた人物が、自分とは違う時間軸の住人で、しかも、既に故人で、それを救うために奮闘するっていうのは、『イルマーレ』という映画を思い出しました。あの作品は、時空を超えて届く手紙でのやりとりでしたが。

2年前の三葉と入れ替わり、未来の状況を伝え、災害を回避させようとする。
時間を超えて、瀧と三葉が協力し合う姿は、凄く感動的で・・・。
でも、それだけに、すぐに互いの名前を忘れてしまう・・・思い出そうとしてもどうしても思い出せなくなる・・・というシーンは、凄く切なかったのです。

街を、多くの人の命を救うための運命で繋がった二人だからこそ、どんなことがあっても、互いの事を忘れず、そして、後に互いを探し合って会えるといいなぁと思っていたので。
なにか「大切な人の想い出はある」、「いつも誰かを探している」という漠然とした《想い》だけが、互いに残るだけ・・・っていうのは、なんとも切なかったですよね。

でも、それだけに、ラストシーン、「ずっと前からこの人を探していた」っていう気持ちに導かれての再会シーンは、素敵なのです。

忘れてるのに覚えてる。
知らないのに知っている。

まるで、前世からの運命みたいですよね。

素敵なラストシーンでした。


そういえば。
映画では、あまり詳しく説明されていなかったかもですが、小説版を読んでいたので、色々と伏線回収に注目して鑑賞出来、興味深かったです。

三葉たちが住んでいる街には、1000年前にも彗星が落ちてて。
その時に出来たとされる湖があるのですよね。

そして、三葉の家である神社に伝わる神事。

お祖母ちゃんが話していたように、今から200年前に起こった「繭五郎の大火」と言われる大火事で文献が全部燃えてしまったために、その意味は全然分からなくなってしまったけれど、ずっと続けられてきた伝統。

それこそが、過去の人達が、未来を予見し、街を救うための方法を伝えた神事だったこと。
三葉が、その家の巫女だったからこそ、あの不思議な「入れ替わり」が起こったこと。
人と人、命と命を繋ぐ組紐。

神社も、神事も、組紐作りも。
最初は、なんてことない田舎の光景と思われていた物が、実は、全部、意味のあることだった。

凄く面白かったです。

大切な人を、皆の命を守るために、過去を改変するというタイムトラベルがテーマの物語は、いろいろ見ますが、面白くて感動的なテーマですよね。

『君の名は。』も、タイムトラベルものというのはちょっと違うかもしれませんが、でも、ある意味、新しいジャンルのタイムトラベル&過去改変ものじゃないかなぁって思います。

こういうお話、大好き!!

想っていたよりファンタジー色が強くて、それでいて、爽やかな青春物。
神木隆之介君と上白石萌音ちゃんの声優もバッチリ良かったです。

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