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★ベルの徒然なるままに★

映画、ゲーム、アニメ、小説、漫画・・・管理人ベルの、大好きな物をいっぱい集めた徒然日記です。

映画『NANA2』

2006年12月11日 | 映画鑑賞記
土曜日の話ですが。
初日で、映画『NANA2』を見てきました~。
別に、初日を狙ったわけではなかったのですがA^^;; 前売りは買ってたけどね。
実は、この日、オットと遊びに出かけていたのですよ。でも、夕方から、オットが3時間くらい仕事関係の方に行かなくちゃいけなくなってて。
で、私が先に帰っちゃってても良かったのですが、せっかく、京都市内まで出ていたわけですし、3時間と時間もハッキリ分かっていたので、「じゃあ、映画1本見て待ってよっか~」みたいな感じで。
で、ちょうど、土曜日から始まった『NANA2』を見てきましたです~。

配役が大幅に変更されたり、イロイロあった感じの続編でしたが、わたし的には、結構、楽しみにしていたのです~。


という訳で、映画『NANA2』のお話です~。

皆様もご存じの通り、大人気コミックス『NANA』の実写版&昨年に引き続きの続編ですp(^^)q

二人の「なな」という名前の女の子が、707号室で部屋をシェアして、生活し、互いに、夢に、恋に・・・と迷いながらも生きていく物語。
前作は、恋人も失い、仕事も上手くいかず、落ち込み気味の奈々に、ナナが、プレゼントをする所で終わりましたよね~。
奈々が大ファンなバンド「トラネス」のレンとタクミを、奈々が大好きなタクミに引き合わせてあげる・・・という所で。

今作は、それから、もう少し時間が経った所から始まりました。
新宿でゲリラライブを行うナナのバンド「ブラスト」。
そのライブに駆けつける奈々。
けれども、今まで、ナナのライブといえば最前列で聞いていた奈々は、道路を隔てたかなり遠い場所からナナのライブを見守っています。
奈々は、自分のお腹を庇うように、大切にするように、左手をお腹に当てていて・・・。その薬指には、大きなダイヤの指輪が。
そして、奈々は、涙しながら、ナナの歌声を聞いているのでした。

この冒頭のシーンの後、回想のような形で、3ヶ月前の奈々とナナの生活が描かれ始めるのでした。

夢に向かって順調なナナに対して、恋人も失い、その上、出版社の仕事までクビになった奈々。そんなカラッポな奈々は、つい、「トラネス」のタクミの誘いに乗ってしまい、彼と肉体関係を持ってしまいます。
後ろめたさから、ナナには、タクミとの関係を打ち明けられない奈々。
けれども、二人の関係は、すぐにナナの知るところとなるのでした。

とはいえ、奈々とタクミの関係は、そんなに上手くいくものでもなかったのです。
自由奔放でいい加減なタクミとの関係に疲れた奈々の心は、自分を好きだと言ってくれて、そして、何より、自分を大切にしてくれるノブの方にどんどん傾いていくのでした。そして、タクミと別れ、ノブと恋人同士になり、ラブラブ幸せ絶調の時に・・・。
奈々は自分が妊娠していることに気が付きます。
時期的に重なっているので、それが、タクミの子かノブの子かは、分からず・・・。

一方、奈々の妊娠にショックを受けるナナ。
また、恋人であるレンと一緒にいるところをパパラッチされ、大きなスキャンダルの渦へと巻き込まれて行くのでした。

こうして、溝が出来てしまった奈々とナナの関係ですが、二人が悩みながらも出した自分の答えとは・・・。


という感じのあらすじです。


私は、原作は、まだ11巻くらいしか読んでいないのですが、展開的には、ちょうどそのくらいまでの話しか描かれていなかったかな~という感じです。
原作を、全部読んでいるわけではないので分かりませんが、結末は、なんとなく原作とは違うというか、ちょっと中途半端な形で終わっちゃった感が否めませんでした(><)

そして、配役変わっちゃったのは、残念でしたね(><)
レンやシンも変わっちゃいしましたが、今作では、出番はそんなに無かったので、彼らのキャスト変更は、そんなに気になりませんでした。
でも、やっぱり、奈々が、宮崎あおいちゃんから、市川由衣ちゃんに変わったのは、残念でした(><)
市川由衣ちゃんも、よく頑張って演じていたなぁとは思うんですよ(^^) 奈々っぽさをだそうとしてるなぁっと。なので、彼女に非はないのですが、やっぱり、奈々の、あのポワンとした感じ。あれだけ、オトコにだらしがないのに、全然穢れた感じがしなくって憎めなくって、可愛い奈々は、宮崎あおいちゃんの雰囲気なんだよね~っっと思ってしまいましたです。
特に、奈々が好んできている、ガーリッシュ全開なお洋服は、宮崎あおいちゃんのお顔と合っている気がしましたです~。

率直な感想としては、前作は結構好きだったのですが、今作は、ちょっぴり、消化不良な感じかなぁ~という気もA^^;; ちゃんとオチを付けて終わらせなかったからかしらね。

基本的には、奈々の物語にメインスポットが当たっていて、その他の人間関係は描かれていませんでしたね。わたし的には、レイラとシンちゃんのエピソードとか結構好きだったのですが、描かれていなかったですし(><)
前作が、ナナとレンとの恋愛関係が結構メインな感じでナナ主役という作りでしたので、今回は、奈々主役で、バランスが取れているのかな?

原作では、ナナやタクミの台詞が、イロイロと過激でしたが、映画ではそんなこと全然なかったですね。 コミックスでは、「えっ(///)」というような過激なシーンも、映画では無かったですし。その所為か、ちょっとタクミの印象が薄いというか、う~ん、コミックスのタクミの方が、私は好きです。

とはいえ、ナナも、奈々も、二人の気持ちは、物凄く切なく伝わってきました。

「あの時の私には、ナナの取り巻いている世界が、すべて輝いて見えて、私もその光の中にちょっとでも近づきたかった」
という奈々のモノローグ。そして、奈々は、タクミと関係を持ってしまうのですが・・・。
この気持ち、物凄くよく分かります(><)
自分がカラッポの時、自分の一番身近で大切な友達が、どんどん夢を実現させていちゃっていると・・・、もちろん、友達ですから、それを祝福してあげる気持ちは、ちゃんとありますよ。でも、自分だけ置いてきぼりをくらっちゃったような、そんな切ない気持ちになりますよね?
だから、つい、そのカラッポさを埋めようと、タクミの元に走る奈々を、そんな責められないなぁと。
痛々しくって、切なかったですね。
もちろん、こうやってフラフラといい加減なことをしていたツケは、あとから全部、自分に跳ね返ってくるわけですが、ノブに妊娠のことを問いつめられて、号泣するシーンも、また泣けました。
こんなことがなかったら、タクミとも切れて、ノブと幸せで居られたのにね。自分が悪いといえば、それまでなのですが、物凄く可哀想でした(><)っっっ

そして、ナナの方も、切ないですよね(><)
初めて出来た、大切な同性の友達が、自分に内緒で恋人を作って。タクミとのことが分かったとき、ヤスを呼び出して泣いていたナナですが、奈々の前では、ちゃんと笑顔を作っていて・・・その姿が痛々しかったです。
また、奈々の妊娠が分かり、タクミの口から、引っ越しのことも結婚のことも聞かされたナナは、傷ついただろうなぁ・・・と思います。新しいイチゴのコップを渡せなかったシーンが、出来てしまった二人の距離に感じられて、すごく印象的でした。

けれども、これだけお互いに傷つけ合ったりしながらも、ちゃんとお互いを思い合っている二人の関係に「友情」以上の「愛情」を感じられて。なかなか女同士で、ココまでの友情は築けないよ・・・と、とても羨ましかったです。

原作を途中までしか読んでいないので、分かりませんが、この映画を見る限りでは、ナナも、奈々も、幸せな未来に向かって歩いて欲しいと願わずには居られませんでした。(でも、レイラが言っていた、タクミのイギリス現地妻ステラが気になる(><) 果たして、奈々とタクミは、ちゃんと結婚するのか!?)

原作よりもドロドロしていないので、アッサリした感じではありますが、NANAワールドを楽しむことが出来ましたよ。


でもでもでも。
ちょっと気になったことがあるんですよね(><)

私、この映画は、初日の午後6時の上映回で見たんですよ。
行きつけのシネコンなのですが、やはり、動員数が大きいと見込んでか、2館上映で一日11回の上映!!
それなのに・・・。
私が見た回・・・ガラガラだったんですよ~、劇場!!??

私、H列の席で見たのですが、なんと、私より前に座っているお客さんは、一人しかいず・・・。しかも、私のH列も、私一人しか座っていなかったですし・・・orz 後ろの方は、まあまあ埋まっていましたが、それでも・・・シアター全体から言ったら、4分の1くらいしかお客さん入っていなかったような・・・。初日で・・・。
まあ、上映回数が多いので、分散しちゃったのかも知れませんが・・・。
大コケしないか、ちょっと心配ですね(><)
前作が、良い感じだったからなぁ~。