見晴台学園トピックス

 1990年、学習障害や発達障害の中学生・高校生が学ぶ全国にも珍しい父母立の学園です。

学園親のハナシ22

2016年01月17日 | 父母の声

ちょうど3年前の今頃……。

小学校卒業を間近に控えた我が子は、進路を「見晴台学園中等部」と決め、
「この学校なら安心して通えるかもしれない。楽しく学べるかもしれない。」
という期待で胸がふくらんでいました。
そして、親であるわたしは、期待とともに、
「本当に通えるのだろうか……」
「これから先、この子はどうなっていくのだろうか……」
という不安もいっぱいでした。

あれから3年。

タイムマシンに乗って、泣いてばかりだった我が子と、
心配だらけだったわたしに会いに行けるのなら、今、話したいことがたくさんあります。

 

「学園に入学して、友だちがたくさんできたよ。休日に、先輩の家へ行ったり、友だちと一緒に映画に出掛けたりもするんだよ。」

「一人でできることが増えて、自信がもてるようになったよ。今は、“自分でやるから大丈夫!”が口癖なんだよ。」

「バスも地下鉄も一人で乗りこなせるよ。その日の気分や友だちの都合に合わせて、いろんな経路で登下校できるよ。」

「家族と離れて過ごす宿泊行事もへっちゃら!大きな荷物を持って、はりきって出掛けていくよ。」

「学園の行事で大勢の人の前に立つ機会が多いから、マイクで話すのが上手になったよ。」

 

いくら言葉を尽くしても伝えきれないくらい、この3年間で我が子は変わり、成長しました。

不安感が強く、泣いてばかりだった小学校6年間は、
今になって思えば、勉強も生活も友だち関係も、しんどいことの連続だったのでしょう。
「できない」「わからない」「わかってもらえない」……
我が子は、そんな気持ちを抱えながら、
その日その日をやっとの思いで過ごしていたような気がします。

学園では、活躍の場をたくさん与えてもらい、
本当に充実した中学校生活を送ることができました。
周りの人の理解と支えで、こんなにも人は変われるのかと、
親であるわたしがいちばん驚いています。

今年4月、学園の高等部本科に進む我が子がこれからどんなふうに変わっていくのか、とても楽しみです。
障がいのある子を育てることは、たしかに大変なことも多く、課題は山積みですが、
今は「子どものこれからが楽しみ!」と心から言える親にわたし自身も変わりました。


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