見晴台学園トピックス

 1990年、学習障害や発達障害の中学生・高校生が学ぶ全国にも珍しい父母立の学園です。

2011年度 教育実践報告会

2011年09月02日 | 日々つれづれ
 学園には常勤教員のほかに多くの非常勤の方に関わっていただき、
日々授業を行っています。

 クラスの取り組みや行事については担任を通して各家庭に伝わりやすい
のですが、授業の内容やその時の生徒の様子についてはなかなか伝えるのが
難しいこともあります。そんな中、今年度の運営委員会では授業参観実施
などが出されていました。

 そこで、今年は毎年夏に講師と常勤とで行っていた講師懇談会をバージョン
アップさせ、教育実践報告会を開催しました。



 平日開催だったので、親の参加は限られていましたが、中等部や本科の親の方には
多数参加していただき、2学期の新しい授業作りに弾みがつきました。

 各講師からは「1学期の授業における発見」というテーマで短い
時間でしたが報告してもらいました。
 集団も大きく、授業に慣れるまで時間がかかった本科1年生も
一学期終了近くには少しずつまとまりを持ちかけたこと、授業に
慣れてきたことで、「これならできる、できそう」と思う課題には
積極的に取り組む姿勢がみられるようになったこと、「楽しい学び」
「わかる学び」をこれからも追及していくことなど、生徒ひとり
一人を大切にみながら授業を組み立てている講師の目線での報告され
ました。

その後、参加者から感想をもらったのですが、印象に残った感想を紹介します。

*普段、学園に来ることが少ないので、様子がよくわかってよかった。

*学園の取り組みが家庭でも結びつけられるともっとよいと思ったので参加して
 よかった。

*本科と専攻科では生徒の授業の取り組み方、内容がずいぶんと違っていると
 感じた。本科だけでは十分でないと思った。

*実際の授業も見てみたい

そんな中、先輩の親の方からは
 
 学園は父母立なので教育内容も一緒に創っていくべき。
自分の子どものクラス以外の授業に入って一緒に受けたり、
ちょっとしたフォローをすると、自分の子どもについても
みえることがある。学園は(これからの)人生を生きていくために
必要な授業を行っているのでゆっくり学んでいる。だから
(親は)焦らないで!

と説得力のある意見をいただきました。

また、出席できなかった親の方にもなんらかの形で
報告会の様子を伝えられないかという意見も出されました。

 とかく運営のことに目がいきがちでしたが、
これを機にもう一度生徒を中心に、親の方たちとも一緒に
授業作りを行うことの大切さを改めて感じました。

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