アンニョン from ソウル~続き

「涙と笑いのソウル生活」のその後

映画「美女はつらい」

2006-12-21 | 映画
ついに来ました。最高におもしろい韓国映画!ソウルに来たばっかりの頃、韓国映画はコメディが一番おもしろいとこっちに長く住んでいる人が言っていたのを思い出しました。まさにその通りです。

その映画とは、14日から公開されている「男はつらいよ」ならぬ「미녀는 괴로워(美女はつらい)」です。実はこの映画、鈴木由美子の漫画「カンナさん大成功です」が原作だそうです。原作は日本の漫画でも、脚本は韓国人が書いているから、このおもしろさは韓国映画だからだと独断と偏見で思っているのですが、どうでしょうか?

ストーリーは、体重95キロの女性が文字通り頭の先からつまさきまで全身を整形手術して、すごい美人に生まれ変わると言うラブコメディです。



性格も良くて歌も上手いけど(オンチの歌手の影武者やってます)、デブだからってバカにされ、友達には男はかわいい女が好きなのよと言われ、整形をして別人になって好きだった人の前に現れます。でも実は彼はデブだけど性格がかわいかった彼女に好意を寄せていたのです。さてどうなる美女!

美女になったとたんに、周りの男性の態度が180度変わってしまうのは、笑っていいものか。整形が頻繁に行われる韓国では(5人に1人と言われてるとか)、実際笑い事でない現実なのかもしれません。笑いの中にも考えさせられる点もありです。

さて、この映画がすごいのは、自然なまでにデブさを作っている特殊メイク。そして役が歌手なので、コンサートシーンや録音シーンで歌を歌っているのですが、なんと主演の女優「김아중(キム・アジュン)」が本当に歌っているようです。あまりに上手いから誰が歌ってるのかなと思ってたら、エンドロールを見てびっくり。相当上手いです 映画公開と同時に、CDショップにはOST(サントラ)が並んでました。


どうみても同一人物に見えない!

今年見た映画の中で、これだけがもう一回見ても良いと思った作品です。最高に笑えて、そしてちょっと泣けます~ 日本では公開されないかな。

蛇足ですが、韓国では99%の人がエンドロール見ません。だからすごく感動する映画でも終わったらさっさと劇場を出て行きます。この映画を見た日も、エンドロールを見ていたら、掃除のおじさんたちがゴミを集め始めて、劇場内には友達(日本人)と私の2人だけでした。韓国人のせっかちさがわかりますか?